Google AIが勝手にクラウド化。これはPixelの改悪では?

Google AIの大きな特徴の一つとして「オフライン処理」に力を入れていることで、Google Pixel 10シリーズ発表当時でみれば20以上のオフライン処理に対応している機種だとアピールしていました。

一方で端末内で処理するには端末のスペックに依存するため現状だと出来ることは限定的で否定的な声を多いです。ただ先日正式発表されたSiri AIにおいてAppleがオフライン処理に力を入れてきたからこそ流れが変わるかもしれません。

ただ先日の情報からもGoogle AIの一部機能は「オフライン処理」に「オンライン処理」を組み合わせて話題となっています。

オンラインでも処理するように変更。

今回Android Authorityによると「Pixel スクリーンショット」が急遽オンラインでも処理されるようになったことが非常の残念だと指摘しています。

その機能とはPixel Screenshotsです。このアプリはスクリーンショットをAIで分析・要約するもので、当初はGemini Nano with Multimodalityを利用したオンデバイスAIとして紹介されていました。すべての処理が端末内で完結することが魅力だったため、私は安心して利用していました。しかし先週配信されたアップデートで、一部の処理がクラウドへ移行してしまいました。

同サイトによれば以前ほど高速でもプライバシー重視でもなくなった今、この機能を使い続ける理由が分からなくなったとしています。

メリットを失った。

投稿者によると大量のスクリーンショットを撮ることに加え、スクリーンショットには個人情報や機密情報が含まれていることからも「オフライン処理」というのは大きなメリットだったと指摘しています。

一般的にクラウドAIは重い処理が得意ですが、軽い処理であればオンデバイスAIの方が高速で、何よりプライバシー面で優れています。スクリーンショットには個人情報や機密情報が含まれることも多く、それらがGoogleのサーバーへ送信されないことは大きな安心材料でした。

ただオンライン処理も含まれることからも、今までのような使い方はしにくくなったのかなと思います。何よりGoogleが何の告知もなく急遽仕様を変更した上に、詳細も確認しにくい状況だったのが頂けないと指摘しています。

オンデバイスAIとして宣伝されていた以上、多くのユーザーは「今後もそうだろう」と考えます。しかしGoogleは設定画面を少し変更しただけで、この大きな仕様変更についてほとんど説明していません。Playストアの更新履歴にも、この変更は記載されていませんでした。

言い方を悪くすれば「オフライン処理」の充実というPixelの強みを自分自身で削ったことになります。

前触れ自体はあった。

ちなみにPixelスクリーンショット自体は今回の仕様変更で「オンライン処理」になったわけではなく、オフライン処理をベースにしつつオンライン処理を組み合わせることで利便性を強化しているという感じです。

昨年12月にはPixel 10のMagic Cueもオンデバイス処理からクラウド処理へ変更され、現在はGoogle Private AI Computeを利用しています。Pixel Screenshotsも同じ仕組みを使っている可能性が高いと考えられています。Googleによれば、この仕組みではデータは暗号化され、Google自身も内容を見ることはできないとされています。

ただオンラインを利用している以上、従来と比較すればセキュリティリスクは高まったと判断することが出来ます。だからこそ同サイトは「オンライン処理」を組み合わせるようなオプションを別途用意するべきで、強制化するべきではなかったと指摘しています。

Magic Cueも半年前からPrivate AI Computeへ移行していますが、依然としてPixel 10シリーズ限定のままです。私はできる限り多くのAI機能が端末内で完結してほしいと考えています。

現時点でPixel 11シリーズで追加される新機能は不明で、おそらくGemini intelligenceで追加される新機能がメインになるのかなと思います。従来よりハード要件が厳しいからこそ、オフライン処理を今まで以上に強化してほしいところです。