先日にGoogleはいよいよ「Android 17」を対象のGoogle Pixelに配信を開始しました。また今後各メーカーも既存機種に対して配信する可能性があり、7月下旬に正式発表が予測されている「Galaxy Z Fold8」シリーズはAndroid17をベースにしたOneUI9.0を標準搭載している可能性があると言われています。
一方で「Android」を使っているメーカーが多いことからも最新バージョンの普及率がGoogleにとって長年の問題となっています。ただ今回Android AuthorityによるともはやAndroidを最新のバージョンするにするメリットが薄くなってきたと指摘しています。
新機能の条件。

Google Pixelで見れば年に1回のメジャーアップデートに加え、四半期ごとの「Pixel Drop」と多数の新機能を追加しています。ただ追加される「新機能」は必ずしもAndroidの最新バージョンに紐づいているとは限らないと指摘しています。
Geminiは2023年、Android 14と同じ年に登場しました。ではGeminiを使うにはAndroid 14が必要でしょうか?答えはNOです。Geminiの最低動作要件はAndroid 9 Pie。2018年に登場したOSです。初代PixelですらAndroid 10までアップデートされているため、Googleがこれまで発売した全てのPixelでGeminiを利用できます。
また「Ask Photos」でみれば必要条件としては「Android 8」となっており、Nexus 5Xなどとうにアップデートのサポート期間が終了した機種ですら使えるようになっています。
このことからもここ数年で追加されている多くの新機能は最新のAndroidのバージョンに依存していないということになります。またこれらアップデートの多くは「Google Play Store」経由もしくはGoogle Play Service経由で受け取ることが多いです。
なのでユーザーとしてはOSアップデートや再起動を待つ必要はなく、メーカーも大量の対応機種向けにOSレベルのアップデートの準備をする必要がないです。
Appleは違う。

一方でAppleに関してはAndroidと異なり基本はOSレベルのアップデートが必要になると指摘しています。
GarageBandやiMovieなど一部アプリはApp Store経由で更新されますが、メッセージ、カメラ、Safari、Apple Musicといった重要アプリはiOSアップデートが必要です。つまりGoogleはPlayストア経由でGoogle MessagesやYouTube Musicの不具合を修正できますが、AppleはOS全体のアップデートを配信しなければなりません。
Appleが毎年「最新iOSの普及率」を発表し、Androidとの比較を行いますが、それほど単純な話ではないと指摘しており、その理由としてAndroidの場合は必ずしも最新のバージョンではない=最新機能が使えないからです。
逆にAppleの場合は最新バージョンの普及率が遅れているということは、それだけ新機能の恩恵を受けていない人が多いということになります。
ハードがより重要に。

一方でGoogleは別の意味でアップデートの価値を変えているとしており、その代表例として「Gemini intelligence」だとしています。
- Android 17
- フラッグシップSoC
- RAM 12GB以上
- Android AICore
- Gemini Nano v3以上
- 5年以上のOSアップデート保証
- 6年以上のセキュリティ更新保証
AIがスマホの未来であるなら、Gemini intelligenceは今後のAndroidを象徴する機能になるとも言えますが、かなり厳し目のハード的要件があります。
現時点で対応するPixelはPixel 10シリーズのみ(Pixel 10a除く)。SamsungでもGalaxy S26シリーズのみで、約2900ドルのGalaxy TriFoldですら非対応です。OnePlusやHonorなども状況は同じです。
何より最高のAndroid体験を得るためにはハードが必須条件となっています。だからこそ「アップデート」自体の魅力が下がっていると指摘しています。
Pixel 9シリーズが重要機能から早々に切り離されるなら、将来Pixel 10シリーズも同じ扱いを受けるのではないか。7年間のOSアップデート保証があっても、肝心の新機能が使えないなら本当に意味があるのか。
何よりGoogleが「アップデート」の価値観を変えようとしているのかもしれません。