先日にSHARPは新製品発表会を開催して「AQUOS R11」を正式発表しています。さらに同社初となる「スマートウォッチ」や「スマートリング」も合わせて正式発表しており、エコシステムをより強化してきた印象を受けます。
一方でスマホが好きな自分にとって気になるのは「AQUOS R11」ですがネットではすでに叩かれている印象を受けます。
SoCのパフォーマンスに懸念。

AQUOS R11は「Snapdragon 8s Gen 4」を搭載しており、最上位モデルだったAQUOS R9 proより優れたパフォーマンスを誇るSoCを搭載しています。ただ話題となっているのはこのSoCで例えば公式サイトにおいて以下のように記載されています。
従来に比べCPUは約13%、GPUは約40%アップ。最新のQualcomm®社8sシリーズを搭載。
これはあくまでもSHARPが調べた結果としていますが、Snapdragon 7s Gen 3を採用したAQUOS R10と比較するとCPUのパフォーマンスが僅か「13%」しか改善されていないです。
これが同じシリーズのSoCの最新版ということであれば分かりますが、AQUOS R11はSnapdragon 8シリーズを採用しているからこそ違和感があると話題になっています。
コア数が削減されている。

そしてAQUOS R11のスペック表を確認すると以下のように記載されています。
3.2GHz + 2.8GHz + 2.0GHz ヘキサコア
ちなみに通常のSnapdragon 8s Gen 4のCPUを確認すると以下のようになります。
- 1× Cortex X4 最大3.2Ghz,
- 3× Cortex A720 最大3.0Ghz,
- 2× Cortex A720 最大2.8Ghz,
- 2× Cortex A720 最大2.0Ghz
ベンチマークをかければ分かると思いますが8コアから6コアに減らされている上に、おそらく1コア部分はクロック数も下げている可能性があるのかなと思います。
とりあえず「Snapdragon 8s Gen 4」だからこそ、まだ高価格化の一部要因として納得できるとの声もありましたが、こうなってくると微妙だからこそ叩かれている感じです。
Snapdragon 8s Gen 4を搭載した目的。

自分はイベントに参加していないので「AQUOS R11」に対する解像度は高くないですが、AQUOS R9 proで「Snapdragon 8s Gen 3」を搭載した理由として、コストを抑制しつつも画像処理を担保したかったとしています。
ちなみに同世代となるSnapdragon 8 Eliteと比較すると以下のようになります。
| 項目 | Snapdragon 8s Gen 4 | Snapdragon 8 Elite |
|---|---|---|
| メーカー | Qualcomm | Qualcomm |
| 発売日 | 2025年4月 | 2024年10月 |
| プラットフォーム | Smartphone Flagship | Smartphone Flagship |
| 製造プロセス | TSMC 4nm | TSMC 3nm |
| 型番 | SM8735 | SM8750-AB |
| CPU構成 | 1× Cortex-X4 3.2GHz 3× Cortex-A720 3.0GHz 2× Cortex-A720 2.8GHz 2× Cortex-A720 2.02GHz |
2× Oryon 4.32GHz 6× Oryon 3.53GHz |
| CPUコア数 | 8コア | 8コア |
| メモリ規格 | LPDDR5X | LPDDR5X |
| メモリ周波数 | 4800MHz | 5300MHz |
| メモリバス | 4×16bit | 4×16bit |
| L2キャッシュ | 2.75MB | 24MB |
| L3キャッシュ | 8MB | ― |
| 最大カメラ解像度 | 320MP | 320MP |
| ストレージ規格 | UFS 4.0 | UFS 4.0 |
| 動画撮影 | 8K 60fps / 4K 60fps | 4K 120fps |
| 動画再生 | 8K 60fps / 4K 60fps | 8K HDR 60fps |
| 対応コーデック | H.264 / H.265 / AV1 / VP9 | H.264 / H.265 / AV1 / VP8 / VP9 |
| 命令セット | ARMv9.2-A | ARMv9(64bit) |
| NPU | Hexagon | Hexagon |
そもそもパフォーマンスを向上させるためにSnapdragon 8s Gen 4を搭載したというよりは、望遠が新たに実装されたことからも「AQUOS R9 pro」の代わりになるカメラスマホを出したくて、「画像処理」を優先して搭載したのではと思っちゃいます。
勝手な推測ですがパフォーマンスの上昇を目的としていないのであれば納得で、パフォーマンスが高くなる分発熱しやすくなるのでコアを削ったのもまだ分かるという感じです。
自分の推測と違うかもしれませんが、仮に「カメラ強化」が前提であれば合理性があり、逆にSoCやベンチマークだけで判断する時代は本当に終わったんだなと改めて実感します。