厳し目の指摘。Pixelの電池持ちはスマホとしての信頼を損なう

Google Pixelの大きな特徴の一つとして「アップデート」がありますが、直近の3月や4月のアップデートをみるとメリットがデメリットになっているようにも見えます。

一般的なイメージとしてアップデートは新機能の追加に不具合やバグの改善ですが、アップデートによって不具合やバグが発生するリスクもあります。そして直近のGoogle Pixelをみるとアップデートでより深刻な不具合を発生させてしまっている印象を受けます。

意図的な制限。

今回Phone Arenaによると、現状一部Pixelで発生している「電池持ち」の不具合は、Appleのバッテリーゲートを思い出させると指摘しています。

ちなみにバッテリーゲート問題は劣化したバッテリーによる突然のシャットダウンを防ぐために、Appleがアップデートにより意図的に古いiPhoneの性能を制限したことで、その当時大きな問題になりました。

少なくともGoogleが直近で発生させてしまった電池持ちの問題は最新機種にまで影響をしていることを考えると、意図的に制限したものではなく、ただ単に「不具合」なのかなと思います。

ただユーザーにとってスマホを日常的に使うからこそ「電池持ち」は重要なのかなと思います。

意図的に制限していることも。

一方でPixel 9aから標準搭載されている「バッテリーヘルスケア」機能は、ユーザーの意図に関係なく強制的に制限されていることに違いはないです。ちなみにバッテリーヘルスケアは充電サイクルが200回を超えると、充電速度とバッテリー容量を制限して、バッテリーサイクルが1000回を超えた時のバッテリー最大容量が80%以上になるようにするための機能です。

この「バッテリーヘルスケア」がオプションではなく標準機能になっている時点で、制限をしないとバッテリーの劣化がかなり早いと間接的に認めていることになります。

「バッテリーの劣化防止」と分かりやすい目標があるとはいえ、悪く言えばあまり質がいいバッテリーを搭載していない。もしくはPixelのバッテリー管理に問題があることに違いはないのかなと思います。

どんな機能よりも重要。

ここ数年のGoogle Pixelで発生した不具合をみると、「スマホ」としての基礎的な部分が不具合によって欠けてしまったからこそ深刻でした。その一つは「通信」でGoogle Play Serviceのアップデートが起点だったと言われていますが、通信が出来ず、ひどい個体はWi-Fiも使えない状況になりました。

こうなるとユーザーとしてはお手上げで修正用のアップデートが配信されてもアップデートすら基本出来ない状況になります。そして今回の「電池持ち」の不具合に関しても基礎的な部分が欠けたことに違いはないです。

バッテリーはスマホの中でも特に重要な要素であり、1日持つかどうかという基本的な使い勝手に直結します。カメラやAI機能とは違い、抽象的ではなく日常利用そのものに関わるため、バッテリー性能が損なわれるとユーザーの信頼は一気に崩れます。

結局どんなに素晴らしいスペックや機能に対応していても、すぐに電池がなくなり充電が必要になればユーザビリティは下がるだけなのかなと思います。

分かりやすい指標の一つ。

スペックが必ずしもユーザビリティに直結するわけではありませんが、「バッテリー容量」は多くのユーザーにとって分かりやすい指標の一つであることに違いはありません。

ただiPhoneやPixelは世代を重ねるごとにバッテリー容量が改善されているとはいえ他社と比較すると見劣りしています。

中国メーカーはシリコンカーボン電池の採用により、8,000〜10,000mAhクラスの大容量バッテリーを実現しています。それに対してAppleSamsungGoogleの端末は、依然として4,500〜5,500mAh程度にとどまっています。

iPhoneのようにバッテリー容量以上の電池持ちを実現しているのであればまだしも、Pixelの場合はそうではありません。さらに今回の事例はもともとそこまで良くない電池持ちに追い打ちをかけていると捉えることもできます。

Googleは電池持ちの改善に注力していると言われていますが、抜本的な改革が必要なのかなと思います。Pixel 11シリーズではバッテリー容量の増加に加え、バッテリーの品質やチューニングの部分も頑張ってほしいところです。