年初に発表されたExynos2600はモバイル向けとして世界で初めて2nmプロセスノードを採用しており今年後半に登場するSnapdragonやDimensityも同様に採用との予測です。
プロセスノードが微細化すれば処理性能や電力効率の改善に期待出来ますが一方で製造コストが増すので原価コストが高くなりスマホの値上げの直接的な原因になります。
今回はGoogle Pixel 11シリーズが搭載予定のGoogle Tensor G6でGPUをあまり強化しない理由についてまとめたいと思います。
GPUはそこまで強化されない。
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Pixel Watch 5の認証情報からも昨年とほぼ同時期に正式発表される可能性があります。つまり8月にはPixel 11シリーズが登場する雰囲気で今後リークも増えると思います。
一方でPixel 11シリーズで最も重要なコンポーネントの一つがGoogle Tensor G6です。搭載SoCの完成度次第で端末自体の使い勝手に影響が出てくるので非常に重要だと思います。
そしてGoogle Tensor G5で話題になったのがARMからIMGのGPUに切り替わったことです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| SoC | Tensor G6 (Malibu) |
| 製造プロセス | TSMC N2 node |
| CPU構成 | 1× ARM C1-Ultra @ 4.11 GHz 4× ARM C1-Pro @ 3.38 GHz 2× ARM C1-Pro @ 2.65 GHz |
| GSC | Titan M3 (Epic) |
| GPU | PowerVR C-Series CXTP-48-1536 |
| モデム | MediaTek M90 (MT6986D) |
| TPU | Codename: Santafe |
| GXP | Codename: Metis |
まだ確定的な情報はありませんがGoogle Tensor G6でも同様にIMGのGPUを採用予定です。事前情報通りであればダイ面積の小型化に貢献しつつもパフォーマンスを維持できるGPUを採用すると言われておりまたコア数が3つになりクロック数が僅かに上がるとの話です。
ざっくりと言えばGPUの性能自体はそこまで変わらず電力効率の改善を重視していると思います。

一方でゲームなどもそれなりにやりたい人からすれば残念なことに違いはないかなと思います。ちなみにIMG製のGPUはエントリークラスのSoCが採用するようなGPUという感じでフラッグシップ向けのSoCで採用されるGPUではなくその影響か原神も非対応となっています。
おそらくGoogleはGPUに対して閾値を設定している可能性がありコストをかけてまで強化を考えている感じではなく他の部分を強化することでユーザビリティをあげたいのかもです。
GPUの改善は体感しにくい。

Googleはおそらく膨大なデータを持っている可能性があり多くのユーザーがスマホで楽しむのはカメラ撮影やYouTube含めたSNSやChromeやGeminiというデータがあるかもです。
ただこれは実際にそのような使い方をしている人が多い印象で逆に3Dゲームをガチでやる人は限定的という印象でGPUを強化しても多くのユーザーは恩恵を感じにくいのかなと思います。
それこそGPUを強化すればダイ面積が大型化しやすいのでSoC自体のコストが増加します。

多くのユーザーはゲームをガチでやらないことからもゲームパフォーマンスが高ければ本体価格が高くても許されるという考えに対しては否定的な人が圧倒的に多いと思います。
だからこそGoogleはユーザーが恩恵を受けやすい部分にコストを割り振っていると思います。またQualcommにしろARMにしろAppleにしろ強力なGPUを開発しておりGoogleが今からGPUに莫大なコストをかけたとしても勝負にならない可能性がありそれこそコスパが悪いです。
CPUの重要性。
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事前情報通りであればGoogle Tensor G6のCPUは大幅な刷新になるとの予測です。Dimensity9500も採用しているC1-Ultraの採用など一気に最新世代に刷新との予測です。
ちなみに海外サイトによると理論上はCPUの刷新だけで処理性能は40%近くの改善かもです。
| 項目 | Tensor G5 | Tensor G6(リーク) |
|---|---|---|
| 世代 | Pixel 10系 | Pixel 11系 |
| 製造プロセス | TSMC 3nm | TSMC 2nm(可能性) |
| CPUコア数 | 8コア | 7コア |
| コア構成 | 1 + 5 + 2 | 1 + 4 + 2(有力) |
| プライムコア | 約3.1GHz | 最大 約4.11GHz |
| ミドルコア | 5コア(約2.8〜3.0GHz) | 4コア(最大 約3.38GHz) |
| 効率コア | 2コア(約2.0GHz前後) | 2コア(最大 約2.65GHz) |
| 設計思想 | 持続性能重視(中間コア多め) | 高クロック+効率重視 |
| GPU | PowerVR DXT系 | PowerVR C系(改良) |
| 発熱傾向 | 高め(スロットリングあり) | 改善狙い(未確定) |
| 電力効率 | 競合より劣る | 改善見込み |
| 特徴 | バランス型だが中途半端 | 再設計された仕切り直し世代 |
一方で事前情報だけをみるとCPUは大幅刷新に対してGPUは小型化+現状維持とアンバランスに見えますがCPUを強化することでマルチタスクやアプリの起動速度など日常使う上で恩恵を実感しやすい可能性がありPixelの日常に密接するというコンセプトにも合っています。
そしてゲームに関してGPUをどんなに強化してもCPUやRAMに依存しているタイトルもありゲームパフォーマンスの向上という部分でもCPUの強化は合理的なのかなと思います。
GPUよりNPUの方が重要。
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またスマホ市場においてはGoogleが切り開いてきたとも言えるAIですが重要なのはGPUではなくNPUだと言われておりGoogleがNPUの強化に尽力するのは合理的に感じます。
ちなみにGoogle Tensor G5でGoogleがアピールした部分としてはオフライン処理のAI機能が20個以上あることに加えTPU性能が前モデル対比で60%改善したことになります。
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またTPUを強化すればSoCのダイ面積の大型化に繋がるのでコスト増加に直結します。なので限られたコストの中でGoogleはより多くのユーザーが日常で快適に使えるようにTPUやISPに5GモデムにCPUの強化を優先してGPUは小型化を優先してバランスをとったかもです。
実際のところは不明ですがGoogleがGPUを積極的に強化する理由はあまりない印象です。
GPUが弱いことによる弊害。
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一方でGPUがIMG製を採用している弊害の一つとしてコメントで指摘して頂きましたがアプリ開発者の面でみると一部アプリはGPUのパフォーマンスが不十分だからこそ開発に向かないとしておりAndroidを開発しているGoogleのスマホだからこそアプリ開発にも向いている端末という視点とのバランスもしっかりととってほしいとの話でかなり共感です。
自分はアプリ開発者視点の考えを持っていなかったから最もな指摘だなという印象を受けます。
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そして2つ目としては今後オフライン処理をより強化していくのであればGPUへの依存度が高くなる可能性があるので一部機能は今後弊害が出てくる可能性があるとの指摘もあります。
特にGemini intelligenceに包括されるAIが高度化した上でオフライン処理がメインになってくるとPixelでは十分に対応出来ないと笑えない状態になってくるのかもしれません。
それこそ非対応ではないもののPixelだと処理が遅くて実用性に欠けるみたいな話も今後出てきてもおかしくない感じでどっかでGPUを強化する流れになる可能性もあります。
大人の事情もあると思う。
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本当であれば他社のようにGPUもしっかり強化できる環境にあるのが理想なんだと思います。結局は大人の事情の側面が強く限られたコストの中でGoogleがやりたいことを実現するために取捨選択をしている感じでPixelがもっと売れるようになれば状況は変わるかもしれません。
そしてGoogleがやりたいことはAIでGoogle Tensorに切り替えた最大の理由です。逆にAIに拘らないのであれば自社で莫大なコストをかけて開発するよりもQualcommなど他社のSoCを採用してそのコスト分をユーザーに負担させた方がかなり分かりやすいと思います。
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何よりAppleが独自SoCでGPU含めてある程度好き勝手出来ているのはそれだけiPhoneが売れているということでありiPhone Proシリーズは半年程度で7000万台以上売れるとも言われておりGPUを強化しても規模の経済でもある程度コストを抑制できるのかもしれません。
一方で今後登場するモバイル向けSoCは2nmプロセスノードを採用するとも言われています。
コストがかかりすぎる。

あくまでも噂に過ぎませんがAppleのAチップですらコストは$300程度になると言われています。これも噂に過ぎませんが現行モデルのコストは$150程度との話もあり単純に考えれば2倍です。
そしてそもそもAチップよりコストが高いSnapdragonやDimensityに関しては今年同様に2nmプロセスノードを採用することで$300以上になっても不思議ではないのかなと思います。
ちなみに執筆時点での為替で計算すると$300は約4万8800円でSoCだけでこのコストです。

さらにRAMやストレージは前年対比数百%単位でコストが増加しているのでそれこそこの3つで10万円近いコストがかかるなんて未来も近いのかなと思っておりユーザーは笑えないです。
結局値上げをしてもしっかり売れるメーカーは限定的でそもそもそれ以外にコストがかかります。その中でGoogleとしては可能な限りSoCのコスト増加を避けようと頑張っていると思います。
ただコストカットと聞くとイメージが悪いので方向性を明確化してメリハリをつけることでコストを抑制している感じでGoogleの場合は一般層が改善を実感しやすいことだと思います。
「スペック」よりも「最適化」の方が重要。

個人的にはフラッグシップモデルだとしても最上位のSoCを採用することに拘る必要は正直ないと思っており全方位でスペックだけを強化しても尻窄みになるのかなと思います。
結局全方位である程度強くバランスが良いとなればiPhoneが最強なのかなと思っています。だからこそメーカーごとに特色を出すべきだと思っており最上位のSoCを搭載しても特色が出るわけでもなく差別化も難しくコストが増加して発熱しやすくなるだけかもです。
結局先ほどのGPUの話と一緒で今のフラッグシップ向けのSoCはインフレしすぎな印象です。

特に最新世代はオーバースペックな印象で多くのユーザーはパフォーマンスの改善というメリットは実感しにくく発熱しやすいというデメリットの方が実感しているのかもしれません。
SoC含めて個人的に顕著に感じるのがvivoでvivo X300 UltraはSnapdragonの採用でパフォーマンスの高さをアピールしていますがvivo X300 Proの方が落ち着いている印象です。

またDimensity9500をセミカスタマイズしておりカメラはより最適化されている印象です。こうなってくると今後vivoはUltraを出すとしてもDimensityでもいいのではと思います。
AIが進化することで全方位でコストが増加するという未来をGoogleは予見していたからこそPixelはメリハリをつけた進化の方向性に持っていった可能性もあるのかなと思っています。