AIによるストレージとRAMのコスト増加の中で多くのメーカーが苦境に立たされている状況でNothingとGoogleは力強い成長を見せておりNothingは国内では前年対比2倍以上の成長を記録するなどインドや日本など一部市場では認知度が徐々に高くなっている印象です。
今回はNothing Phone (4a)をお借りしたので開封しつつNothing Phone (4a) Proと比較レビューをしてみたいと思います。
開封。

まず開封をしていきたいと思いますがカラバリによるのか今回は白を基調とした化粧箱です。

付属品を確認するとUSB-Cケーブル。

そしてSIMピンに説明書で電源アダプターは同梱されていません。ちなみに充電器はPPSかつPD対応の50W以上のものであれば最大速度で充電できるみたいです。少しでも速く充電したいと思う人は電源アダプターも別途新調するのはありかもしれません。

また専用ケースも同梱されており簡単に言えばTPUのクリアケースと非常にシンプルです。

Nothingはいつも難しいのがケースで本体のデザインを活かすには結局はクリアケースかバンパーケースという感じになりますが何よりケースが同梱されているのがありがたいです。

また開封時点でスクリーンプロテクターも標準装着されているのは地味に嬉しいところです。何より付属品はそれなりに充実しており本体の購入だけでも最低限揃うという感じになります。
デザインを確認。

そして最大の特徴とも言えるデザインを確認していきたいと思いますが相変わらず独特です。

まず本体上部はマイクのみとなっており本体左側面にEssential Keyを搭載しています。

ちなみにEssential Keyは簡単に言えばスクリーンショット用のボタンで保存したいものを開いた状態でダブルタップすることで保存可能でEssential Spaceで詳細を確認出来ます。
個人的にはハマると便利な機能だと思っており何より手軽に保存できるのが最大の魅力です。

そして本体右側面を確認すると音量ボタンに電源ボタンとAndroidではお馴染みの配置です。

最後に本体下部はUSB-CにマイクにSIMトレイにスピーカーグリルを確認することが出来ます。

またサイドフレームはフラット形状かつプラスチックをマット仕上げで採用しています。ちなみに曲げ耐性は前モデル対比で34%の改善と耐久性が改善しているのは嬉しいところです。

本体背面を確認するとNothingらしいともいえるスケルトンデザインが継承されています。背面部分にはパンダガラスが採用されている可能性が高いですが耐久性の詳細は不明です。
一方でそのデザインの性質上からもバックパネルは光沢仕上げのため指紋は目立ちやすいです。ただこれはカラバリ次第で明るい色だと指紋はそこまで気にならないのかなと思います。

カラバリはブラック/ホワイト/ブルー/ピンクの4色展開でだいぶ豊富になった印象を受けます。
デザインの違いを比較。

次にNothing Phone (3a)やNothing Phone (4a) Proと比較していきたいと思います。まず本体サイズでみるとNothing Phone (4a)は前モデル対比で縦横はほとんど一緒です。

ただ本体の厚みが僅かに増した上で重さも増しているので取り回しは僅かに悪化しています。

また個人的に嬉しい部分としては物理ボタンの配置で前モデルはiPhoneのように左側面に音量ボタンを搭載しておりEssential Keyが電源ボタンの下と地味に使いにくかったです。
ただNothing Phone (4a)では一般的なAndroidの配置になった上でEssential Keyの押し間違いもなくなった感じでこの変更はNothing Phone (4a) Proとも一緒です。
| デザイン | Phone (3a) | Phone (4a) | Phone (4a) Pro |
| 本体サイズ | 163.5×77.5×8.35mm | 163.9×77.5×8.5mm | 163.6×76.6×7.9mm |
| 重さ | 208g | 205g | 210g |
| 防水/防塵 | IP64 | IP65 | |
そしてNothing Phone (4a) Proと本体サイズを比較すると意外にも上位モデルの方が僅かとはいえコンパクトな上に地味に薄いと意外と筐体サイズで差別化してきた感じです。

少なくともNothing Phone (4a) Proの方が片手でも持ちやすいですがずっしり感強めです。

そしてNothing Phone (4a) Proはアルミのユニボディを採用していることもありNothing Phone (4a)のサイドフレームをみるとどうしても安っぽさを感じてしまいます。物理ボタンの配置などに違いはありませんが質感の部分はだいぶ差別化された印象を受けます。

そしてデザインの印象を変える部分として本体背面ですがNothing Phone (4a)は前モデルと同じくスケルトンデザインですが内部のコンポーネントの見せ方が変わっています。
また並列型のカメラデザインは一緒ですがNothing Phone (4a)はより上に移動しています。その結果デザイン全体が引き締まった印象を受けより洗練された印象を受けます。

一方でNothing Phone (4a) Proとは大きく方向性が違うので好みが分かれると思います。Nothing Phone (4a) Proはカメラ部分に従来のデザイン要素を集約した感じです。

ちなみにカメラバンプ込みで本体の厚みを計測してみるとNothing Phone (3a)は11.6mmでNothing Phone (4a)は12mmでNothing Phone (4a) Proは12.1mmと僅かに違います。
見た目の割にNothing Phone (4a) Proは意外とそこまでカメラバンプはひどくありません。

正直正解はないですがNothing Phone (4a)の方が馴染みのあるデザインです。とはいってもどの機種でも独特でNothingの機種と一目で分かりやすいのかなと思います。
ディスプレイを確認。

次にディスプレイを確認していきたいと思いますが3機種とも大型モデルに分類されます。前モデル対比でNothing Phone (4a)は本当に僅かにですが大型化しています。

そして実際に比較してみて気になった部分としてNothing Phone (4a)は前モデル対比で僅かに太くなっている印象でベゼルの差が僅かな筐体サイズの差に繋がっているのかもです。
| デザイン | Phone (3a) | Phone (4a) | Phone (4a) Pro |
| ディスプレイサイズ | 6.77インチ | 6.78インチ | 6.83インチ |
| 表示解像度 | 2392×1080 | 2720×1224 | 2800×1260 |
| 画素密度 | 387ppi | 440ppi | 450ppi |
| リフレッシュレート | 120Hz | 144Hz | |
| PWM調光 | 2160Hz | ||
一方でNothing Phone (4a) Proの方がインチ表示でみた場合地味に大型化しています。

アスペクト比は海外サイトを参考にする限りでは一緒なので単純にベゼルの差だと思います。実際に比較してみてもNothing Phone (4a) Proの方がスリムですがスペックほどの差を感じるわけではないのでサイズでここまでの差がついた理由がちょっとよく分からないです。
コンテンツの表示を確認。

そして表示解像度の部分でみるとNothing Phone (4a)は前モデル対比で改善しています。

とりあえずYouTubeを再生してみるとNothing Phone (3a)はデフォルトのままだとちょっと青みが強く見えますが正直3機種で比較した限り明確な差はない印象を受けます。
ディスプレイ輝度を確認。

そしてディスプレイの視認性に直結する輝度ですがピーク輝度は大幅に強化されています。海外サイトのテスト結果を参考にするとNothing Phone (4a)シリーズはほぼ一緒です。
| 輝度 | Phone (3a) | Phone (4a) | Phone (4a) Pro |
| 通常輝度 | 800nits | ||
| 屋外輝度 | 1300nits | 1600nits | |
| ピーク輝度 | 3000nits | 4500nits | 5000nits |
| ディスプレイテスト | 1273nits | 1549nits | 1557nits |
自動調節で1500nitsを超えることを考えるとオールシーンでほぼ困ることはないです。前モデルもこの価格帯の機種で1300nitsを超えていることを考えると十分なのかなと思います。

ちなみに屋内で比較してみるとNothing Phone (3a)が本当に僅かに暗いという印象です。

合わせて屋外で比較してみるとNothing Phone (4a) Proが最も明るい印象を受けます。

Nothing Phone (4a)と前モデルの間に明確な差がある一方でシリーズではほぼ一緒に見えます。何より前モデルの時点で十分な明るさがあったからこそスペックほどの進化は正直感じないです。
その他Nothing Phone (4a) Proは最大144Hzに対応していますがアプリは限定されます。

そもそもこの価格帯の機種のターゲットを考えると120Hz表示でも十分なのかなと思います。またNothing Phone (4a)はGorilla Glass 7iの採用で耐久性は地味に改善しています。
これはNothing Phone (4a) Proとも一緒でコストをしっかりかけている印象を受けます。この価格帯の機種はディスプレイでコストカットされがちですが地味にコストをかけています。
とはいえ日常使っている上でスペックほどの明確な進化を感じられるかといえば難しいです。
基礎スペックを確認。

そして基礎スペックを確認していくとアップデートサポート期間は3機種とも一緒です。メジャーアップデートが3回というのはちょっと寂しいですがセキュリティは最大6年です。
なので単純に1年登場が早かったNothing Phone (3a)はサポート期間が一年早く終了です。そしてローカライズに関してはeSIMやおサイフケータイなどは3機種とも共通で対応しています。
一方でdocomoのn79やB21に非対応なのでdocomo系を使っている人は注意が必要です。ちなみに先日コメントで質問を頂きましたがdocomoのSIMでも通話などは問題を感じません。
グリフバーを搭載。

そしてNothing Phone (4a)の特徴の一つとしてはグリフバーに新たに対応したことです。カメラ右横に集約されており6つのセグメントの下には63個のLEDが配置されています。
さらに明るさを3段階から調節が可能で前モデル対比で40%も明るくなったとしています。

前モデルと比較するとだいぶ落ち着いた印象を受けますが音量調整の際のインジゲーターやタイマーのカウントダウンなど視覚的に確認できるなど遊び心はしっかり継続しています。
Nothing Phone (4a) Proのグリフマトリックスとはまた違った楽しみ方ができる感じです。ソフトでみればAOSPに近くカスタマイズの部分ではシンプルですがUIは独特だと思います。
AIに関してはEssential Spaceが分かりやすい特徴であとはChat GPTが深いレベルで統合されているのが魅力でGeminiよりChat GPT派の人にとっては親しみやすいと思います。
容量構成を確認。

そして容量構成に関してAIによるRAMやストレージのコストの増加の影響を受けているのかNothing Phone (4a)は前モデルのようにRAM12GBモデルの選択肢がなくなっています。
| ストレージ | Phone (3a) | Phone (4a) | Phone (4a) Pro |
| 容量構成 | RAM8GB/ROM128GB
RAM12GB/ROM256GB |
RAM8GB/ROM128GB
RAM8GB/ROM256GB
|
RAM12GB/ROM256GB |
| RAM規格 | LPDDR4X | LPDDR5X | |
| ストレージ規格 | UFS2.2 | UFS3.1 | |
| 搭載SoC | Snapdragon 7s Gen 3 | Snapdragon 7s Gen 4- | Snapdragon 7 Gen 4 |
一方でストレージ規格はUFS2.2からUFS3.1に強化されたのは地味に大きいかなと思います。ちなみにNothing Phone (4a)はカラバリによってストレージオプションが異なります。
そして搭載SoCに関して前モデル対比できざんできた印象で僅かな改善という感じになります。
パフォーマンスの持続性と発熱を確認。

とりあえず発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。先日話題になった通りベンチマークスコアはあくまでも参考程度にするようにお願いします。

スコアでみるとNothing Phone (4a)は前モデルからざっくりと10万点程度の差です。

一方でNothing Phone (4a) Proと比較すると20万点近くの差があることを確認できます。
| 発熱 | Phone (3a) | Phone (4a) | Phone (4a) Pro |
| 1回目終了時点 | 30.5 | 31.8 | 32.8 |
| 2回目終了時点 | 31.0 | 31.8 | 34.1 |
| 3回目終了時点 | 30.8 | 31.5 | 33.7 |
また計測終了ごとに外部温度を計測してみましたがパフォーマンスが低い分前モデルが最も発熱しにくくNothing Phone (4a) Proが最も発熱を感じやすいのかなと思います。
そしてパフォーマンスの持続性を調べるためにWild Life Stress Testをしてみました。

トップスコアでみるとNothing Phone (4a) ProはNothing Phone (4a)対比で2倍と高くなっていることが影響しているのか計測終了後に外部温度を計測したところ39.8度と明らかに熱いですが他の2機種に関してはほとんど発熱は気にならないです。
今回ざっくり使った感じだとストレージやRAMの恩恵がどこまであるのか不明ですがNothing Phone (4a)は前モデル対比でカメラの起動が速くなっているのは嬉しいです。
バッテリー関連を確認。

そしてバッテリー関連を確認するとバッテリー容量は正直ほとんど変わらない感じになります。
一方で海外サイトのテスト結果を参考にするとNothing Phone (4a)は前モデル対比で僅かに退化しているのは残念な一方でNothing Phone (4a) Proは15時間オーバーと地味に差がありますが実際に使っていてNothing Phone (4a) Proは電池持ちは良くないです。
Nothing Phone (4a)は今後様子見が必要ですがNothing Phone (4a) Pro以下だと電池持ちはかなり不安定な可能性があるので電池持ちにあまり過度の期待をしない方がいいです。
| バッテリー | Phone (3a) | Phone (4a) | Phone (4a) Pro |
| バッテリー容量 | 5000mAh | 5080mAh | |
| バッテリーテスト | 13時間38分 | 13時間34分 | 15時間16分 |
| 充電速度 | 50W(有線) | ||
| 充電開始30分 | 61% | 64% | 68% |
| フル充電に要した時間 | 66分 | 66分 | 61分 |
そして充電速度に関して最大充電速度も一緒で充電に要する時間もほとんど一緒となっています。おそらくチューニングもほぼ一緒でバッテリー容量の差が僅かな差に繋がっているかもです。
また3機種ともワイヤレス充電には非対応ですがリバースチャージは最大7.5Wに対応です。
その他を比較。

そして生体認証に関して3機種ともインカメラを利用した2D顔認証と画面内指紋センサーを搭載しているのは共通となっており光学式ということもあり認証速度などに差ははありません。
次に音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみましたが正直Nothing Phone (4a)は前モデル対比で僅かに音量が大きくなった程度の違いです。一方で今回の3機種の中でNothing Phone (4a) Proの音が一番まとまっている印象です。
カメラを確認。

最後にカメラを確認していきたいと思いますが超広角は3機種とも同じセンサーとなっています。個人的にはいまだにSonyがIMX355の製造を継続している方がすごいと思っちゃいます。
| カメラ | Phone (3a) | Phone (4a) | Phone (4a) Pro |
| 超広角 | IMX355(8MP 1/4.0) | ||
| 広角 | GN9( 50MP 1/1.57) | IMX896(50MP 1/1.56) | |
| 望遠 | ?(50MP 1/2.74) | JN5(50MP 1/2.75) | |
| ズーム | 2倍(光学)/30倍(デジタル) | 3.5倍(光学)/70倍(デジタル) | 3.5倍(光学)/140倍(デジタル) |
また広角は前モデルとNothing Phone (4a)は一緒で望遠はNothing Phone (4a) Proと一緒となっていますが最大ズーム倍率が違うのでだいぶきざんでいるなという印象を受けます。
とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角で撮影。

3機種とも同じセンサーを採用していますが色味にはっきりとした違いがあります。

ちなみにNothing Phone (3a)の画像処理エンジンは一世代古いことも影響していると思います。
広角で撮影。

広角になるとNothing Phone (4a) Proのみセンサーが違うことも影響しているのか色味が違います。

今回試した感じだとNothing Phone (3a)が一番被写体に寄りやすい印象を受けます。

Nothing Phone (3a)は色味が濃すぎに対して、Nothing Phone (4a) Proはちょっと色が抜けているように見えます。
ポートレートで撮影。

Nothing Phone (4a) Proの色味が最も現実寄りです。

通常モードと異なりNothing Phone (3a)が最も被写体に寄りにくい印象を受けます。

Nothing Phone (4a) Proは現実よりちょっと白っぽく見えます。

一方でNothing Phone (4a) Proの背景ボケが一番綺麗に見えます。

Nothing Phone (3a)はデジタルズームということもあり画質の劣化が目立ちます。

Nothing Phone (4a)の背景処理が一番きつめに感じます。
望遠で撮影。

手前の葉っぱの色味が三者三様です。

10倍の時点でNothing Phone (3a)はノイズが目立ちます。

20倍になるとNothing Phone (3a)はかなり厳し目です。

ちなみにNothing Phone (4a) ProはAIズームに対応しており、今回は「オン」の状態で撮影しています。

AIズームのオプションがあるかどうかで明確な差を確認出来ます。

ちなみにNothing Phone (4a) Proは最大140倍で撮影可能です。
望遠でマルチ撮影。

Nothing Phone (4a) シリーズはそこまで明確な違いがないです。

Nothing Phone (3a)はデジタルズームということもありくすんでいることを確認出来ます。

そして倍率を変えずに接写をしてみました。

ちなみにマクロモードをオフにしていることもありNothing Phone (4a) は被写体に寄りにくいです。
超広角(低照度)で撮影。

上位機種になるほど白飛びが抑制されています。

同じセンサーであることからも画像処理の差が著しいです。
広角(低照度)で撮影。

超広角と同様白飛びに差があります。

Nothing Phone (4a) シリーズはそこまで差がない印象を受けます。
望遠(低照度)で撮影。

Nothing Phone (3a)はこの時点でもギリギリです。

Nothing Phone (4a) シリーズでは色味に違いがありますが、想定していたよりも綺麗に撮れます。

Nothing Phone (4a) シリーズは光学とはいえ厳し目です。

Nothing Phone (3a)に関しては低照度の環境だと2倍でも厳しい印象を受けます。
まとめ。

今回はNothing Phone (4a)をお借りすることが出来たので比較レビューをしてみました。執筆時点での公式サイトの価格をベースにすれば前モデルとの価格は約1万円です。
| 価格 | Phone (3a) | Phone (4a) | Phone (4a) Pro |
| RAM8GB/ROM128GB | 4万7800円 | 5万8800円 | – |
| RAM8GB/ROM256GB | – | 6万4800円 | – |
| RAM12GB/ROM256GB | 5万9800円 | – | 7万9800円 |
個人的には撮れる写真が全然違うのでNothing Phone (4a)を買った方が幸せだと思います。一方でNothing Phone (4a) Proと比較すると約2万円の価格差がある感じになります。
個人的にはデザインだけでもNothing Phone (4a) Proに追加2万円を払う価値があります。ただ好みの問題で多くのユーザーはNothing Phone (4a)でも十分なのかなと思います。
何よりこれ以上のスペックを求める場合は他社を検討するのが分かりやすいのかなと思います。
製品貸出:Nothing Japan