Xperia 1 VIIIを愛したい。けどSonyは最大の問題を無視し続けている

先日にSonyは「Xperia 1 VIII」を正式発表しており、国内でも予約を開始しています。本体価格は前モデル対比で約3万円の値上げと高いことに違いはないですが、上位構成でみればGalaxy S26 Ultraとほどんと変わらないことからも頑張ったのかなと思います。

少なくともXperiaは「最高峰のマルチメディアスマホ」の一つと評価されており、今回Android Authorityは以下のように指摘しています。

有線・無線の両方でHi-Resオーディオに対応し、他社を圧倒する動画再生機能を備え、さらにmicroSDカードにも対応しているため、大容量のメディアライブラリを端末内に保存できます。多くのメーカーが機能削減に走る中、Sonyは今でも“本当にメディア体験を重視するユーザー”向けのスマホを作り続けています。

ただ一方でスマホとしての「基礎的な」部分で苦戦してきており、カメラでみればαブランドを掲げている割には、他社のフラッグシップと比較すると完成度が低いと感じることが多いのも事実としています。

Xperia 1 VIIIでも抱えている問題。

まず全体的にみるとハードの進化が保守的としており、Xperia 1 VIIIでもバッテリー容量が前モデルと同じく5000mAhとなっています。少なくとも日常使いであれば1日は余裕で持つ一方で、「マルチメディアデバイス」として、長時間撮影や動画の編集にメディア収録などを行えば期待されているほどの電池持ちを実現していない可能性があるとしています。

競合他社はすでに7,000mAh超のシリコンカーボンバッテリーを搭載し始めており、Sonyのアプローチはますます保守的に見えます。充電性能も問題です。Sonyは「4年間バッテリー健康状態を維持できる」と長寿命を強調していますが、それは同時に30W有線充電を据え置く理由にもなっています。昨年モデルはフル充電まで約83分かかりましたが、2026年基準ではかなり遅い部類です。特に、撮影の合間や移動中に素早く充電したいクリエイター向け端末として考えると、この遅さは無視できません。

もちろんバッテリー容量を増やせばいいというわけではなく、品質とのバランスが重要になると思います。ただ負荷の高いタスクを行った時の電池持ちの底上げは同サイトが指摘するように重要になってくるのかもしれません。

カメラの評価できる部分

また今世代では「望遠」が刷新されたとはいえ、他のセンサーは刷新されておらずインカメラはもう型落ち感が半端ないです。ただカメラに対して評価できる部分ももちろんあるとしています。

刷新された望遠カメラは、今回もっとも意味のある進化かもしれません。従来の可変ズームレンズをやめ、小型の12MP・1/3.5インチセンサーから、50MP・1/1.56インチの大型センサーへ変更したことで、画質は大きく向上する可能性があります。ダイナミックレンジ改善、ノイズ低減、低照度性能向上などは十分期待できます。さらにSonyは、RAWマルチフレーム処理、HDR改善、ノイズ低減、ボケ境界認識の向上などもアピールしています。

ただ結局これも既存路線の改善にすぎず、大きな飛躍に見えないと指摘しています。つまりハード全体で「保守的」に見えるとしています。

シームレスなワークフローが必要。

結局のところXperiaは今でもハード志向のオタク向け端末に強く寄っていることが問題で、現在のクリエイター市場は、もっと「シームレスなワークフロー」を重視していると指摘しています。

多くのクリエイターがiPhoneを使う理由は、ハードウェアスペックだけではありません。Appleは、安定した動画品質、アプリ最適化、AirDropによる簡単な共有、強力なエコシステム連携など、「コンテンツ制作を簡単にする体験」を提供しています。Sonyは今でも“カメラ会社的な発想”でスマホ制作を考えています。一方Appleは、「現代的で手軽なコンテンツ制作体験」を完成させています。

もちろんSonyも改善しており、Xperiaはマニュアル操作や映像制作そのものを楽しむユーザーには魅力的だとしています。ただ他のスマホ以上に効率よく作品を世に生み出せる端末にはなっていないと指摘しています。

悪くないスマホ。

最後に同サイトは以下のように指摘しています。

Xperiaは今でも非常に“Sonyらしい”スマホですし、私もこのシリーズが好きです。しかし同時に、「Sonyファン以外の誰に向けたスマホなのか」がますます分かりづらくなっています。つまりXperia VIIIは、既存ファンには刺さるものの、新規ユーザーを取り込む力がまだ足りないのです。

ただそれでもSonyが他社と完全に同じ方向に進まないことを嬉しく思っているとしており、Xperiaというブランドが今も存在している自体に価値があるとしています。

Xperia 1 VIIIではどのように仕上がりになっているのか、今から実際に使うのが楽しみです。