リーカーの指摘によると中国市場において、スペックとデザインのバランスが最もいいとされているディスプレイサイズは「6.5インチ」前後だと言われています。もちろんアスペクト比などによってもサイズ感は変わってくるのかなと思います。
一方でコンパクトモデルを望むユーザーにとって、今の市場の流れは逆行しているように感じるかもしれません。少なくとも以前のような本当に小さいコンパクトモデルが存在しておらず、昔では大型モデルと言われていた6.3インチクラスがコンパクトモデルと呼ばれる時代になりました。
コンパクトモデルがほぼ消滅した理由。

2019年より前でみれば、本体の縦幅が150mm以下の機種は年間200種類くらい販売されていましたが、今やその条件を満たす機種は数えるほどしか存在していません。ちなみにその条件をギリギリ満たしているのがiPhoneやGalaxyの「無印」になります。
一方でコンパクトモデルがなぜここまで減少したのか、Android Authorityが以下のようにコメントしています。
Samsungの担当者は最近、「大画面の方が人気用途に適しているため、もう小型スマホは作らない」と語った。またリーカーのDigital Chat Stationも、中国メーカー各社へ“小型スマホを作らない理由”を聞いたところ、「大画面人気」と「6インチ端末では性能・カメラ・電池を両立できない」という回答だったという。
結局のところスペックとのバランスが難しい上に、そもそも市場としてのニーズが限定的であるため、メーカーとしては積極的にコンパクトモデルを開発したいとは思っていないことになります。
今こそ復活の時。

一方で同サイトは今こそコンパクトモデルが復活できる状況が整ってきたとしており、その理由の一つ目としては「シリコンカーボンバッテリー」の進化です。
この技術により、同じ容量をより小型バッテリーへ収める、あるいは同サイズでさらに大容量化できる。実際、今では“小さめ”ながら異常な大容量電池を積む端末が登場している。たとえばOnePlus 15Tは6.32インチ・約150mmサイズながら7500mAhを搭載。中国版Xiaomi 17も151mm筐体に7000mAhを収めている。メーカーは別に7500mAh級を積む必要はない。小型スマホへ5500mAh〜6000mAh程度を搭載するだけでも十分だ。
少なくともバッテリー容量でみれば以前のようなコンパクトモデルであっても5000mAh以上のバッテリーを搭載することはできるかもしれません。またバッテリー容量を確保するためにバッテリーサイズが大型化した結果スペックとのバランスが悪くなりがちだったので、この問題を解決できるののかもしれません。
他の技術も進化。

また同サイトは以下のようにも指摘しています。
さらに近年は他にも小型化を後押しする技術が出てきた。たとえばSamsungのALoP望遠カメラモジュールは、従来ペリスコープより小型で、カメラ出っ張りを抑えつつ内部スペースを確保できる。2026年は電力効率も劇的に改善されている。特にSoC進化が大きい。Qualcommによれば、Snapdragon 8 Elite Gen 5は一般消費電力を16%削減し、CPU効率を35%改善したという。しかも前世代のSnapdragon 8 Eliteですら前々世代比45%効率向上だった。
確かに技術的にみればコンパクトモデルを復活させる条件が揃ってきたのかもしれません。ただ今回同サイトが出した例でみれば、シリコンカーボンバッテリー/Snapdragon 8 Elite Gen 5/ALoP対応の望遠レンズなど最新技術を使っていることを考えるとコストはかなり高いです。
またコンパクトモデルはスペックの良さを求められるのに安さも求められると矛盾した存在です。例えばこの仕様を採用した機種が$1099などで販売された場合にユーザーが本当に飛びついて購入するのか謎です。
結局のところ厳しい言い方になりますが、コンパクトモデルは欲しいと思うユーザーが買い支えしなかったからこそ消滅したも言えるのかなと思います。言ってしまえばコンパクトモデルの復活よりも、今のスマホをいかに快適に使えるかを模索した方が合理的なのかなと思います。