S26のカメラデザイン。中核的アイデンティティと評価しつつも実用性と乖離

3月には国内でも発売された「Galaxy S26」シリーズですが、前モデルからデザイン上の違いとしては「カメラデザイン」なのかなと思います。個人的にはより洗練された印象を受けますが、幅広いユーザーをターゲットにしていることを考えると一般層に変化は分かりにくいと思います。

つまりデザインが変わっていないようにみえ、UltraモデルでみればGalaxy S22 Ultraから4世代に渡ってほぼ間違い探しのレベルでしか変わっていないと受け取られても仕方ないかなと思います。

中核的なアイデンティティ。

Galaxy S26シリーズでも垂直型のカメラデザインを採用しているますが、ユーザー視点でみればSamsungはこのカメラデザインをどのように捉えているのか気になるところです。

今回9To5Googleによると、モバイルデザインチームの責任者であるイ・イルファン氏は垂直型のカメラデザインに対して「Galaxyの中核的なアイデンティティ」と評価していることが判明したとしています。

SamsungのSVPであるイ・ジヨン氏(ChoSun経由)は、「Galaxy S26の製品デザインに満点を与える」と述べ、半径7mmの円弧に基づく「最適なコーナー曲率(7R)」や、それがSペンにも反映されている点を挙げました。

何よりSamsungの幹部はGalaxy S26シリーズのデザインを高く評価していることに違いはないのかなと思います。

アイデンティティの危険性。

垂直型のカメラデザインに対してどう思うかはユーザー次第だと思います。結局は主観的要素が強くでる部分なので絶対的な正解というものはないです。一方で同サイトによると、この中核的アイデンティティは製品の差別化に繋がっていると指摘しています。

個人的には、フラッグシップモデルには下位モデルと差別化された外観があってほしいと思います。価格が半分の端末と一目で区別できるのは悪いことではなく、GoogleやAppleはPixel 10aやiPhone 17eなどでそれをうまく実現しています。一方Samsungは逆のアプローチを取り、Aシリーズの多くは背面だけを見るとより高価なモデルと見分けがつきにくいです。

少なくともブランドの一貫性を強めることに違いはないですが、Googleのカメラバーのような明確な個性に比べると、埋没的だとしています。またフラッグシップモデルのデザインを際立たさせることも難しく、差別化することも難しくなるのはデメリットになる可能性があります。

垂直型カメラデザインのデメリット。

あくまでもGoogleの考えですが、カメラを本体左端に寄せて搭載することは、内部デザインでは合理的な判断としています。ただ内部デザインで見れば合理的であったとしてもデザイン全体で見た時に、必ずしも正解になるとは限らないとしています。

その上でGoogleの拘りの一つとしてカメラを並列型に配置した上でテーブルに置いた時に左右にガタガタしないように配慮しています。

Googleがカメラの出っ張りによるガタつきを解消している一方で、Samsungの端末はむしろ以前よりも不安定です。レンズ配置を90度回転させれば解決できる可能性がありますが、それはSamsungのデザイン思想に反するのでしょう。

Galaxy S26シリーズでみても「薄型化」に注力しているのか本体自体は薄型化されていますが、その分カメラバンプはどんどん派手になり、世代を重ねるごとに左右のガタつきは悪化している印象です。

Qi2への悪影響。

また正規対応しているかは別としてもマグネット対応アクセサリーを使っている人はだいぶ増えたなと思う中で、垂直型のカメラデザインは一部アクセサリーに干渉することがあります。

Samsungは今回も磁気式ワイヤレス充電Qi2を本体に内蔵せず、ケースで対応する方針を取りました。これ自体も不便ですが、対応ケースを使ってもすべてのアクセサリーと正常に動作するとは限りません。縦配置カメラの影響で、ウォレットやPopSocket、充電パッドなどが正しく位置合わせできないことがあり、安定した25W充電を維持するのも難しい場合があります。

少なくともアイデンティティとしては優秀なのかもしれませんが、実用性とのバランスをとれているのかとなるとなかなか難しいところなのかなと思います。一方で製品化されていませんがGalaxy S26 EdgeではiPhone 17 Proのようなカメラデザインを採用していたので、このアイデンティティが崩れるのも割と時間の問題なのかもしれません。