Pixelは進化か改悪か?旧モデル切り捨ての現実

Google Pixelにとって最大のメリットは「アップデート」となっていますが、新しいアップデートによって不具合やバグが発生する可能性も地味に高いことからも、残念なことにデメリットになっている印象を受けます。

一方でGoogleはソフトを少しでも安定させるために「Android QPR」を導入しており、何かしらのアップデートのβ版はほぼ年中提供されている感じになります。

Google Tensorのメリット。

GoogleによるとAIをPixelにブレイクスルーするために、独自SoCとなる「Google Tensor」に切り替えたとしている一方で、一つの魅力としてはAppleのようにソフトからハードを垂直統合で開発できるようになったことです。

またAndroid AuthorityはGoogle Tensorを導入してからのメリットとして以下のように指摘しています。

新しいPixelで導入された機能が旧モデルにも素早く提供されるなど、この統合の恩恵はすぐに現れました。古いPixelユーザーでも買い替えずに新機能を使えるという点は大きな魅力で、「長く使えるスマホ」という価値を支えていました。

その他、Google Pixel 6シリーズやGoogle Pixel 7シリーズにGoogle Pixel Tabletのアップデートサポート期間が拡張されたのもGoogle Tensorを搭載しているからこそのメリットなのかなと思います。

スペックでは分からない部分ですが、Google TensorはGoogle Pixelの良さをしっかりと支えていた可能性があります。

状況が変わってきた。

少なくとも既存機種にも最新世代で追加された新機能が遡及させることもメリットの一つだったのが、同サイトによるとGoogle Pixel 9シリーズからその流れは変わってきたと指摘しています。

ところがPixel 9以降は状況が一変します。「Magic Cue」や「Pixel Screenshots」など便利なAI機能が多数登場したにもかかわらず、旧Pixelにはほとんど提供されていません。「Add Me」や「Auto Frame」などのカメラ機能、「Call Notes」や「Pixel Studio」といったAIツールも同様で、Googleは明確に新機種へ機能を囲い込んでいます。

ただ自分は同サイトと違う捉え方をしており、当初迅速に追加された「かこって検索」などはAndroidの標準機能に近く、Pixelの専用機能ではありません。一方でベストテイクなどの新機能は既存機種に基本遡及していないのはPixel 7シリーズの頃から変わっていないことです。

なので同サイトのGoogle Tensorを採用したことによる、一貫したソフト体験という前提がそもそも違っているように感じてしまいます。

新機能を遡及させない理由。

そして新機能を既存機種に遡及させない理由の一つとしては「ビジネス」の側面があるとしています。

新旧モデルを差別化し、新製品の魅力を高めることは重要です。ただし技術的な背景も大きく、最近の機能はクラウドではなく端末内で処理する前提になっている点が違います。より強力なNPUや16GB級のRAMが必要で、ハード依存が強くなっています。さらにオンデバイス処理はプライバシー面でも有利で、データをクラウドに送らずに済むというメリットがあります。

メーカーとしては最新世代を少しでも多く売りたいのは当たり前で差別化するのも当然とも言えます。また同サイトが指摘するようにハードの制約もあると思います。そうなるとクラウドで処理するようにすればいいとの指摘も出てくると思います。

ただクラウド処理にすれば、当たり前の話コストがかかります。むしろクラウド処理にすれば今まで以上にコストの問題から差別化される可能性があり、ユーザーにとってはマイナスに作用する可能性があります。

よく「オフライン処理」は出来ることが限定されるから、あまり意味がないと言われますが、結果的に見ればオフライン処理の方がコスパは優れているのかもしれません。さらにセキュリティの懸念も回避しやすくなります。

何より安易に既存機種に遡及させようとして、Google AI自体が有料化という流れは避けてほしいのかなと思います。