昨年に発売された「Xperia 1 VII」で文鎮化問題が発生したことからも、Xperiaのフラッグシップモデルへのイメージは正直「マイナス」だったのかなと思います。一方でSony StoreにおけるXperia 1 VIIIの納期状況を見ると、前モデルと比較して大幅に値上げされているにも関わらず順調に見えます。
もちろん納期に遅れが出ているからといって絶対的な数が売れているとは限らないです。ただSonyは初期在庫をある程度確保していた可能性が高いことを考えると想定を超えた需要が発生しているのかなと思います。
中国製造になった影響?

Xperia 1 VIIからは生産効率の改善とコストカットのためか、タイの自社工場での製造をやめ「中国」のサプライヤーに製造を委託しています。これはXperia 1 VIIIでも継続されています。
一方でネットでの声をみると「中国」で製造しているから初期需要に対する十分な在庫を確保出来ていないとの指摘もありますが、正直「中国」での製造に切り替えたことと、どれだけの因果関係があるのかは関係者しか分からないです。
少なくとも製造を委託するようになったから製造数が落ちるというのは安直すぎるのかなと思います。むしろタイの自社工場よりはSonyの契約次第だと思いますが、中国のサプライヤーに委託した方が製造効率は高くなるのかなと個人的に思っています。
OREテクスチャの影響は?

製造に関する知識を持っていないため何ともですが、Xperia 1 VIIIでOREテクスチャを採用したことで製造効率が前モデル対比で悪化している可能性はあるのかもしれません。
ちなみに他社になりますが、XiaomiによるとXiaomi 17 Ultra by Leicaで採用されている回転式のカメラリングの製造難易度が高く、どうしても全体的な製造数に影響が出ていることを過去に明らかにしており、Xperia 1 VIIIの独自コーティングも通常のガラス+マット仕上げを比較すれば製造効率は悪いのかもしれません。
もしくは製造効率がそこまで変わらなくても歩留率はそこまで良くない可能性もあるかもしれません。
在庫リスクと供給不足。

昨年以降多くのメーカーが直面している部分としてはRAMやストレージの供給不足です。多くは「コスト」の面で見られがちですが、メーカーとしては単純に欲しい分を確保出来ていない可能性があります。
なのでそもそも予定していた分を生産出来ていない可能性もあるのかなと思います。Xperia 1 VIIIの容量構成は4つに分かれていますが、ユーザーのメリットとしてはニーズに合わせて選択肢が増えたことに対してSonyとしては供給不足の中で、あえてユーザーのニーズを分散させることで少ない在庫を上手く回している可能性もあるのかなと思います。
一方で今の状況は無理だと思いますが、メーカーとしてはストレージオプションを増やすほど「在庫リスク」があります。少なくともSonyは直販版を大幅にセールなどで値下げしないことからも、在庫がかなり余ってしまうといつまでも併売される形になります。
何よりXperia 1の頃からSonyは深追いしないと言われており、需要予測に対して多めの在庫を確保する考えはないのかもしれません。結局不動在庫になって値引きでもすれば、その分収支はマイナスになります。
国内での製造は期待出来ず。

何よりXperiaを国内で製造することを望む声も多いですが現状は期待出来ないと思います。政府が誘致すれば別の話かもしれませんが、Foxconnなど大手サプライヤーは国内で組み立てを行っておらず、何よりどのメーカーも国内での製造をしようという動きがない全然見えないです。
それだけ現状だと日本国内で製造するための環境もなければコストとのバランスも悪いのかなと思います。今後国内で人口がどんどん減る中で製造を安定させるとなった時に、人手不足になるのは目に見えてわかることで、国内での製造は期待しない方がいいと思います。