Xperia 1Ⅷのカメラ。信者なら画像処理の方向性を擁護する理由を見つけるだろう

Xperia 1Ⅳで初めて採用された「IMX650」ですが、いくら望遠とはいえフラッグシップモデルが搭載するセンサーとしてはちょっと小さすぎた印象を受けます。少なくともSonyによると読み出し/書き出し速度を改善させるために採用したとしていますが、「画質」自体は微妙な印象でした。

また世代を重ねるごとに広角や超広角が刷新されセンサーサイズが大きくなったからこそ、余計に画角差が顕著になった印象です。一方で先日正式発表された「Xperia 1Ⅷ」では望遠がついに刷新されており、1/1.56インチはGalaxyやiPhoneにPixelなどと比較すれば2倍近く大きいセンサーを搭載していることになります。

面白い新機能。

 

事前情報では全く言及されていなかったこともあり、個人的にはちょっと面白いと思ったのは「AIカメラアシスタント」機能です。

AIがシーンを認識して、シチュエーションに合わせて表現力のある画作りを提案する新機能を搭載。細かい設定が分からなくても、多彩な表現力で撮影できます。また、明るさやホワイトバランス、彩度、コントラストなどを調整することも可能。

撮影時のプレビュー画面において4つのルックをAIが提案してくれ、自分の好みのルックを適用した上で撮影することが出来ます。他社はAIで補正する流れの中でAIカメラアシスタントは、あくまでも好みの色味になるように、AIが調整してくれるとイメージした方が分かりやすいのかなと思います。

カメラが好きな人は自分で都度調整して撮影することが出来ると思いますが、一般ユーザーにはなかなか難しいと思います。また現実をより忠実にというコンセプトを採用しているからこそ、ユーザーにとってはちょっと物足りなく感じる時があるかもしれません。

その中でより自分好みの設定を適用した上で撮影しやすくなるのは嬉しいかなと思います。都度フィルターを切り替えて撮影する流れよりも個人的にはもっと分かりやすいのかなと思います。

実際にカメラはどうなのか。

実際に使ってみないと分からない部分ですが、今回はGSM Arenaのカメラの評価を参考にすると以下のようになります。

項目 評価まとめ
メインカメラ(昼間) Xperia 1 VIIIのメインカメラは悪くないものの、万人受けする画作りではない。
コントラストが強めで、色味もやや地味。シャドウを少し明るくし、緑の彩度を上げれば印象はかなり改善されそう。
ダイナミックレンジは良好で、ホワイトバランスも優秀。
ディテールは向上しているが、輪郭強調によるハローが目立つ場面もある。
48MPモード シャープネス処理がさらに強くなり、ファイルサイズは3〜4倍に増加。
しかし、通常モードと比べて明確なディテール向上は感じにくい。
ポートレート(1x) 人物撮影は依然として苦手。
肌の質感やディテール描写が不自然で、スキントーンも好みが分かれる。
Bokehモードの背景ぼかしは強すぎる。
2倍ズーム 実質的には48MP画像からのクロップ。
ディテールや処理品質に大きな違いはなく、期待ほどの進化は感じられない。
2倍ポートレート 画質はあまり良くなく、背景ぼかしも過剰。
望遠カメラ(2.9x / 70mm) 新しい望遠カメラは大幅改善。
Xperia 1 VIIでは難しかったシャープな70mm撮影が可能になった。
コントラストは控えめで、緑の描写も自然。
細部描写や葉の質感表現は非常に優秀。
望遠ポートレート(2.9x) 人物撮影はこちらの方が良好。
顔の描写が自然で、ディテールも鮮明。
ただし、ポートレートモードのボケは依然として強すぎる。
望遠(5.8x / 140mm) 実用的な画質だが、同クラスのUltra系スマホよりディテールは劣る。
2倍ズーム程度の解像感に留まる。
超広角カメラ Xperia 1 VIIIの中では比較的高評価。
シャープで細かい描写ができ、競合より優れている場面もある。
ただし、露出は暗めでシャドウも重く、コントラストは高め。
マクロ・接写 全カメラで比較的優秀な接写性能を発揮。
特に望遠5.8xは高倍率マクロに向く。
ただし、超広角は被写体との距離が近すぎて影を作りやすい。
夜景(超広角) シャープネス、色、ダイナミックレンジは良好。
ただし、小型センサー搭載機でも同等以上の結果を出しているため、期待を超えるほどではない。
セルフィー 平均的な品質。
オートフォーカス非搭載のため、近距離では甘い描写になりやすい。
HDR処理による顔のシャープネスが強すぎる場面もある。
暗所では自然になるが、全体的には決め手に欠ける。

実機で試してみたいと思いますが、自分が多用するポートレートがちょっと気になる評価という感じです。前モデルは最短撮影距離が長く、フォーカス精度も甘い上に変にボケ感が強いという感じだったので、Xperia 1Ⅷでもあまり改善されていないのかもしれません。

カメラの評価。

そして同サイトは「写真」に関して以下のように評価しています。

Xperia 1 VIIIの静止画性能は良好だが、2026年時点の最高クラスのカメラフォンとはやや差がある。新しい望遠カメラによる細部描写は非常に印象的で、その点は高く評価できる。しかし、それ以外の部分では「驚き」や競争上の強みが不足している。3つのリアカメラはいずれも、それぞれのネイティブ倍率では幅広い環境で安定した画質を提供し、接写性能も優秀だが、評価できる点は主にそこまでに留まる。

とりあえず画角差がだいぶなくなっただけでも良かったと判断するべきなのかもしれません。何より以前まで「オート撮影」は明確な欠点だと言われていたことを考えると、平均的かつ画角差がなくなったことを考えるとだいぶ進化してきたのかなと思います。

Xperia 1Ⅷは今後のアップデートでより改善するのか含めて楽しみです。