まずはPixel 10世代。セキュリティ強化の裏で犠牲になった「逃げ道」

GoogleはAndroidのセキュリティをより強化する傾向にあり、直近でみれば「サイドローディング」するための敷居を上げた印象を受けます。また対象のAndroidのバージョンが古いアプリは徐々に廃止にしている一方で、Android17対象になるための要件は厳しくしている印象です。

少なくとも「アプリ」がセキュリティ上最もリスクがある部分だからこそ、時間をかけてセキュリティを段階的に引き上げているのかなと思います。一方で9To5GoogleによるとGoogle Pixel 10シリーズを中心にアップデートのセキュリティをより強化しようとしていることが判明しました。

アップデートの仕様を変更。

先日にGoogleは5月のセキュリティアップデートの配信を開始していますが、今回の情報によるとGoogle Pixel 10/Google Pixel 10 Pro/Google Pixel 10 Pro XL/Google Pixel 10 Pro Foldは古いブートローダーバージョンにロールバック出来ないとしており、さらに古いAndroidビルドにもロールバックが出来ないとしています。

ざっくりと言えば、新しいバージョンで何かしらの不具合が発生したから、古いバージョンに戻して使おうと思っても、それが出来ないということになります。またGoogleは以下のように説明しています。

2026年5月アップデートを適用し、正常に起動した後、デバイスの**非アクティブスロット(シームレスアップデートの仕組み)**にはAndroid 16のビルドが残ります。ただし、この非アクティブスロットには、アンチロールバックバージョンが更新されていない古いブートローダーが含まれています。

もしアクティブスロットにフラッシュしたビルドが起動に失敗した場合、シームレスアップデートのフォールバック機構により、デバイスは非アクティブスロットからの起動を試みます。しかし、そこには古いブートローダーがあるため、デバイスは起動不能状態(ブート不可)に陥ります。

少なくともGoogleとしては脆弱性が修正されていない、過去のバージョンに戻すことを封鎖した感じで、セキュリティ強化の一つになるのかなと思います。

回避方法もあり。

一方でこの状態を回避するために、2026年5月のアップデートを初めて適用する場合、以下の手順を行えとしています。

  1. Android 16(2026年5月版)に正常起動する
  2. 該当ビルドのフルOTAイメージをサイドロードする
  3. デバイスを再起動する

これにより、両方のスロットに起動可能なイメージが配置されるようになります。

一応回避策があるのは嬉しいところなのかなと思います。

多くのユーザーには関係ない。

一方で今回の仕様変更はユーザーにどのような影響があるのか。基本ロールバックが封鎖されたとしてもほとんどの人は関係ないとしつつも、「開発者」には影響がでる可能性があるとしています。

Android向けに開発を行う際、何かが壊れてしまうことは珍しくありません。そして、その問題がロールバックできないデバイス上で発生した場合、深刻なトラブルにつながる可能性があります。例えば、アンチロールバックの仕組みによって行き場を失い、特定のリカバリーモードから抜け出せず、結果としてデバイスが使用不能になるケースも考えられます。

何より一般ユーザーにとっては大きな問題になることはないと思っておけばいいです。一方で同サイトによればGoogleは何かあった時にデバイスを復旧できるツールが一般公開されるか、もしくは開発者向けに提供されることに期待したいとしています。

Google Pixel 11シリーズからはロールバックが出来ないと思っておくのが一番分かりやすいのかなと思います。