先日にはREDMAGICのベンチマークスコアについて大きな話題となりましたが、個人的にはそれだけベンチマーク「スコア」を重視していたユーザーが多かった印象で、スコアだけで良し悪しを判断している人が多かったのかなと思っちゃいます。
何よりSnapdragon 8 Elite Gen 5にしろDimensity9500にしろ、あまりゲームをやらない人間からするとパフォーマンスの改善を実感できずに発熱しやすくなっただけと恩恵がないように感じてしまいます。
その割にはコストでみれば過去最高とスマホの高価格化の原因の一つになっています。
Razr Foldの英断。
今回Android AuthorityがRazr Foldのレビューを公開しており、その中でも「ベンチマーク」について深掘りをしています。Razr Foldはアメリカで「$1899」とGalaxy Z Fold7より$100しか価格が変わらないです。
一方で搭載SoCでみるとGalaxy Z Fold7はSnapdragon 8 Eliteに対して、Razr FoldはSnapdragon 8 Gen 5と価格はフラッグシップモデルと同等なのに、搭載SoCだけでみればセミフラッグシップモデル向けとなっており、これではコスパは悪いのでは?と疑問を持つかもしれません。
最上位のSnapdragon 8 Elite Gen 5ではなく、クロックを抑えGPUコアも1基削減したコスト重視の派生モデルとなっています。
一見すると「妥協」に見えるかもしれませにと指摘しつつも、Motorolaの判断は賢かったと指摘しています。
スコアよりも持続性が優秀。

もちろんトップパフォーマンスでみればSnapdragon 8 EliteやSnapdragon 8 Elite Gen 5には及びません。一方で何より優秀な部分として発熱抑制によるパフォーマンスの持続性だと指摘しています。
3DMark Wild Life ExtremeやSolar BayではPixel 10 Pro Foldを大きく上回りました。さらにGalaxy Z Fold 7に匹敵する性能を維持しつつ、長時間負荷では逆転する場面もあります。その理由は「発熱の低さ」です。Wild Life Extremeでは最高37.9℃、平均33.5℃に抑えられており、Galaxy Z Fold 7の最高39.2℃・平均37.2℃よりかなり低温です。さらにPixel Foldよりも冷却性能は優秀でした。
Pixel 10 Pro Foldをより発熱を感じにくいとなると、かなり発熱は抑制されているのかなと思います。
ちなみにSnapdragon 8 Elite Gen 5搭載機はかなり発熱が大きく、Galaxy S26 Ultraでも最大43.9℃、OPPO Find X9 UltraやXiaomi 17 Ultraでは48〜49.5℃に達するケースもあるそうです。
割と中華系を中心に外部温度がどんなに上昇したとしてもパフォーマンスの持続性を優先するというチューニングを採用していることが多く、ひどいと熱くて持ってのが困難になる時もあります。
日常使う上で問題なく、ゲームをやるユーザーからもそこまでの発熱は滅多にないとの話ですが、何よりユーザーからすればゲームは発熱が少なく安定して遊べることが重要だと思います。
その中でトップパフォーマンスよりもパフォーマンスの持続性を重視したMotoの判断は英断だったのかなと思います。
Googleも同じ流れ。

Pixelの場合は「ゲーム」を日常動作に含めていない可能性もありますが、ほぼ同じ方向性を目指しているように感じます。
結果としてRazr Foldは、最新最強のベンチマーク性能こそないものの、「十分高性能で、しかも熱くなりにくい」という実用面で非常に優秀な仕上がりになっています。
結局のところ今のスマホのパフォーマンスは十分過ぎると指摘しており、発熱や消費電力が増える中で、トップパフォーマンスを短時間だけ出すよりも、長時間安定して使えるパフォーマンスの方が重要としています。
Googleの場合は「日常使い」を前提に閾値を設定して、それ以上には無駄に強化していないことを確認することが出来ます。何よりGoogle Pixelは上手く発熱を制御できている一方で、今後SnapdragonやDimensityを搭載する最新機種の発熱はちょっと怖いかなと思います。
ベンチマークのスコア上昇に対してSoC自体の大幅なコスト増加に直面する中で価格の合理性があるのかは謎で、特に折畳式機種は最新かつ最上位のSoCを採用することに固執しない方がいいのかなと思います。