もちろんメーカーにとって自社製品が売れることも重要だと思います。ビジネスとして継続していくには売り上げに利益が必要ですが、必ずしも「売る」ことが最優先ではないメーカーも存在します。
その一つがSonyでモバイル部門を継続する理由としてはSony製品の通信技術向上のためと言われており、Xperiaの開発で培った通信技術を自社製品で活かすことが前提となっています。なのでモバイル部門は継続することが優先だからこそ利益重視となっています。
そして2つ目としては「Google」で、Androidメーカーと競争する路線から、Android全体を成功させる方向へシフトしているとされています。つまりGoogle Pixelが売れることよりも、Googleのサービスをより多くのユーザーに使ってもらうことが重要視されています。
Googleの方向性。

少なくともGalaxy S26シリーズは違いましたが、AIの新機能はGalaxyで先に実装されることが多く、Google Pixel独占機能もタイムラグがあるとはいえ一部機能はAndroid標準機能として後に実装されることもあります。
そして今回Android Authorityによると先日開催されたAndroid ShowにおいてGoogleの狙いはより明確になったと指摘しています。
特に象徴的なのが、Quick Share のAirDrop互換対応だ。Google Pixel 10 シリーズでQuick ShareがAirDrop互換を獲得した時、一般ユーザーの反応は想像以上に大きかった。TensorチップやRAMの話なんて一切しないような人たちが、「iPhone使ってる友達とファイル共有できた」「めちゃ便利」と普通に盛り上がっていた。
Google Pixelはオタク向けではなく、iPhoneから移行したい普通のユーザー向けの戦略に切り替えているとしています。また今回の実装に伴い、ファイルの共有だけではなく、「パスワード」の移行や「ホーム画面レイアウト」の移行まで簡単にできるようにしたとしています。
販売戦略は成功。

自分のようなオタクからすれば、どうしてもiPhoneとそれ以外を比較する際に「ハード」の違いを重視してしまいますが、同サイトは以下のように指摘しています。
iPhoneユーザーは習慣を重視する傾向が強いため、「移行の痛み」を減らせば減らすほどAndroidへ来やすくなる。実際、この戦略は成功している。Google Pixel 9 とPixel 10の販売増加を見る限り、かなりの数の元iPhoneユーザーを取り込めている。
もちろんハードも重要な要素だと思いますが、一般ユーザーからすれば、それ以上にiPhoneから簡単に抜け出せることの方がよほど重要ということになりそうです。
チャンス到来。

また同サイトによればAppleはiOS26で大きく評判を落としている一方でAndroid 16は安定している中でMaterial 3 Expressiveのデザインも高評価と流れがきていると指摘しています。
さらに海外ではAIの需要が徐々に高まっている中でAppleとGoogleのAIで大きな差があります。
特にGoogleのAI戦略について、「AIは裏側で自然に機能するべきで、ユーザーが使い方を勉強する必要があってはいけない」という考え方に強く共感しているようだ。
何よりユーザーを取り込むタイミングとしては狙い目としている一方で同サイトはPixelに対して以下のように指摘しています。
Googleに対して不満も抱いている。それは、Googleが“Pixelを特別扱いしなくなっている”こと。例えばGoogle製の高性能画像編集アプリ Snapseed の最新大型アップデート「Snapseed 4.0」ですら、先にiOSへ配信された。また、Android ShowではAndroidを“クリエイティブ向けプラットフォーム”としてアピールしていたが、そのGoogle自身がiPhone向け展開にも積極的だ。
Pixelが好きな人間からすれば、もっとPixelを特別扱いしてほしいかなと思うところですが、一方でAndroid全体の発展とのバランスはかなり難しいのかもしれません。