MacBook Neoが証明。GoogleのPixel戦略は正解だった

先日にGoogleは国内においてもGoogle Pixel 10aを正式発表しました。またGoogle Pixel生誕10周年を祝う記念モデルとして「Isai Blue」が日本市場限定で販売されることも発表されており、何より実機をみる限り色味がめちゃくちゃ良く感じます。

Googleによるとグローバル全体でみても国内市場は「Google Pixel a」シリーズとの相性が良いとしており、だからこそ日本限定のカラバリを用意したのかもしれません。

一方でハードでみればGoogle Tensor G4を継続採用しているなど、進化が分かりにくいからこそ批判的な声も多い印象です。何よりここ数年のGoogle Pixelは以前のようなコスパの良さがないにも関わらずパフォーマンスは他社に大きく劣るとの声が多いです。

「体験」は「スペック」より重要なのか。

今回Android Authortiyによるとバカ売れとなっている「MacBook Neo」の存在が、今までのGoogleの方向性が正しかったことを証明しているとしています。何より今までのPixelシリーズはスペックよりも「体験」を優先するフラッグシップモデルだと批判されてきており、スペックを重視する人にとっては物足りないと感じやすいです。

私はここ3週間、MacBook Neoをメインの作業マシンとして使ってきましたが、このノートPCは「Good Enough(十分に良い)」という考え方の教科書のような存在です。599ドルという価格で、Appleはもはや全員に対してLiquid Retina XDRディスプレイや、4K映像を瞬時に処理できるような冷却性能が必要だとは主張していません。その代わり、多くの人が実際に行う作業――ブラウジング、文章作成、動画視聴――において「使っていて気持ちいい」製品を作り上げています。

これはまさにGoogle Pixelの立ち位置と同じで、ディスプレイが明るく鮮やかで、ハプティクスが心地よく、ソフトウェアが滑らかで、カメラが一発で良い写真を撮れるなら、ユーザーは多少のベゼルやプラスチック素材、カメラ数の少なさを気にしないことが多いです。

デザインやターゲット層も似ている。

またデザインやターゲット層に関しても似ている部分があると指摘しています。

Googleは通常モデルやAシリーズにポップなカラーを採用し、Proモデルには落ち着いた色を使います。AppleもMacBook NeoとMacBook Proで似た戦略を取っており、これはターゲットユーザーの違いを明確に示しています。カラフルなモデルは、性能よりもライフスタイルや個性を重視する学生やライトユーザー向けです。

何よりMacBookにしろGoogle Pixelにしろ、ユーザーのニーズに合わせるために上位モデルがしっかり用意されており、スペックはもちろんデザインでもしっかり区別されているからこそ分かりやすいのかなと思います。

トップパフォーマンスよりも「十分」なパフォーマンス。

少なくともGoogle Pixelが批判される理由の一つとしては「ベンチマークスコア」が他社と比較して圧倒的に低いことです。

しかし、多くのユーザーはベンチマークの数値を気にしません。Pixelは日常用途――メッセージ、通話、写真撮影――を問題なくこなします。Googleの主張は一貫しています。「Tensorは、提供したい体験にとって“十分な性能”を持っている」というものです。実際、Call AssistやCall Screen、Hold for Me、詐欺検出など、日常を便利にする機能は高く評価されています。

何より一般層からすれば「ベンチマーク」すら知らない可能性があります。結局何よりも重要なのは、自分が使う上で不満なく使えることで、ベンチマークスコアは多くのユーザーにとって重要ではありません。

これはフラッグシップモデルもある程度一緒だと思っており、フラッグシップモデルを購入する層の多くはベンチマークスコアを気にしていないと思います。

Googleは正しかったのか。

最後に同サイトは以下のようにまとめています。

多くのユーザーにとって、すでに「スペックのピーク」は過ぎています。AIの進化はあるものの、日常用途ではさらなる性能向上は必須ではありません。今求められているのは、「より良い価値」と「一貫した体験」です。MacBook Neoは、Googleがスペック競争から離れた理由を証明しているのかもしれません。Googleは他社よりも早く、その未来を見据えていたのです。

市場自体が成熟したこともあり、ユーザーの使用期間もどんどん長期化している中で、多くのユーザーに欲しいと思わせるには「スペック」では不十分で、そのフェースは終わったのかもしれません。

なのでスペックで興奮しているのは自分のようなオタクだけなのかもしれません。