Googleは先んじて描いてそう。スマホからいずれアプリは消滅する未来

GoogleがGoogle Pixel 6シリーズで実装した「消しゴムマジック」が今のAIの始まりだったのかなと思います。一方で今や多くのメーカーが力を入れていますが「機能」的側面が強いです。

あくまでも「機能」なので結局ユーザーからすれば使うか使わないの2択になります。またどのような形であればAIに触れると便利だなと思う一方で、革新的とも言える機能がないからこそ多くのユーザーへのリーチはまだまだ足りない印象です。

そしてこの状況でGoogleがPixelでAIに力を入れているからこそ批判的に捉える人が多いのかなと思います。一方で昨年に登場した「マジックサジェスト」や今年登場したNow Noudgeは今までのAIとちょっと流れが違います。

アプリの未来。

今回NothingのCEOであるカール・ペイ氏がSXSWで講演した際に、今後スマホの「アプリ」は消える未来がくるだろうと指摘しています。アプリごとにタスクを処理させるのではなく、AIエージェントがより包括的なタスクを処理できる未来がくる可能性があるとしています。

ソフトウェアにおけるAIの観点から言えば、人々はアプリが消滅することを理解すべきだと考えます。創業者やスタートアップで、アプリがコアバリューの所在である場合、好きかどうかに関わらず、それは妨げられます。非常に強力なブランドや非常に強力な流通がある場合、少し遅らせることも可能ですが、そうでなければ、皆さんには考え方を変えることをお勧めします。

言ってしまえば、今のスマホは包括的なタスク処理が出来ないからこそ、役割分担として「アプリ」が存在していることになります。

例えば、将来的にエージェントがあなたのために作業を行うことになる場合、アプリをお持ちであれば、APIやMCPを開放してエージェントがスムーズに利用できるようにしてはいかがでしょうか?スマートフォンで、一部の企業がスマートフォンの人間的なタッチを模倣しようとしているのを見ました。つまり、Uberのようにクリックし、キーボードに自分が行く先の住所を入力しようとするAIエージェントがいるということですね。それは未来ではありません。未来は、人間インターフェースを使用するエージェントではありません。エージェントが使用できるインターフェースを作成する必要があります。それが、より将来にわたって確実なやり方だと思います。

今は一部アプリしか機能していない「マジックサジェスト」ですが、ざっくり言えばスマホ全体をカバーするようになり、結果役割分担として存在しているアプリは必要がなくなるとイメージすると分かりやすいのかもしれません。

とはいえ時間がかかる。

少なくとも同氏によれば、いずれアプリは一つになるとしており、それが「OS」になるとしています。ただそこまでいかなくても、例えば純正アプリは一つに集約される未来はそこまで遠くない可能性があります。

一方で同氏による「アプリが消滅する未来」がくるまでには「7~10年」近くの月日を要するとしています。そしてその理由としては「人々はアプリを使用することを好む」からだと指摘しています。

彼はスマートフォンは少なくとも5年後も存続すると考えているが、「しかし、オペレーティングシステムは大きく変わるだろう」と語り、さらに「新しいデバイス」も携帯電話と共に出てくるだろう、と付け加えました。

ハード自体は大きな変化がなくても中身は今とは大きく異なる未来があるのかもしれません。

ハードに要求されるレベル。

例えばGoogle Pixel 10シリーズが実装している「マジックサジェスト」ですが、Google Tensor G5だから対応できたのか、それとも差別化のために既存機種に対応させないのかは不明です。

つまりどれだけハードに依存しているのか不明です。ただアプリの代わりにAIが包括的に処理できるようにするためにはハード的要件はかなり高いと思います。もちろんタスクによってはオンラインも使うと思いますが、ベースとしてはオフラインになると思います。

そしてオフラインが主軸になるとすればSoCのCPU性能やGPU性能が高ければいいという話でもありません。Googleは今回同氏が指摘している未来を描いているからこそ、Google Tensorへと舵を大きくきったのかもしれません。