Galaxy S26 Ultra 評価。バランスの良さだけでは価格合理性を見出せず

スペックで見るとわかりにくいですがSamsungは「Glaxy S26 Ultra」で新しいことにチャレンジをしている印象を受けます。その一つとしては「プライバシーディスプレイ」で、もう一つは従来のペリスコープを廃止にしてAoLPを採用したことだと思います。

一方で全体的にみれば保守的と思われても仕方ないのかなと思います。その上で今回GSM ArenaがGalaxy S26 Ultraに対して興味深い評価をしていることが判明しました。

分かりやすい戦略。

まずSamsungはGalaxy S26 Ultraで採用した戦略をおそらく以下のようになります。

  • 高価なハードウェア革新は避ける

  • 必要最低限のアップグレードで競争力を維持

  • 現在Samsungが優位なAI機能を強く打ち出す

  • Privacy DisplayHorizon Lock のような、マーケティング映えする新機能を追加

少なくともスペックで分かりやすい進化に乏しいからこそ否定的な意見が声を増えるのは仕方ないのかもしれません。

フォーカスしている「競合相手」

Galaxy S26 Ultraでは最適化に注力した結果バッテリー容量が変わらずとも電池持ちの改善に成功しています。さらに充電速度も大幅に改善していることを確認することが出来ます。

ただ言い方を悪くすれば搭載しているバッテリー容量が多くないからこそフル充電の所用時間が短くても当たり前とも言えます。またカメラに関しては望遠センサーの小型化など進化どころか退化している部分もあります。

Samsungの最上位モデルが世界市場で対峙するのは Xiaomi 17 Ultra だけではありません。まもなく vivo X300 Ultra や Oppo Find X9 Ultra も登場予定です。そして、もし vivo X300 Pro や Oppo Find X9 Pro のカメラ性能が示している傾向がそのまま当てはまるなら、X300 Ultra と X9 Ultra はおそらく S26 Ultra を大きく上回る可能性があります。

結局のところ中華系の機種と比較すると見劣りすることが非常に多いですが、例えばアメリカで見ればSamsungが主に競争しているのはGoogle PixelとiPhoneくらいになります。

つまりPixelやiPhoneと比較して、いかに魅力的にみえるかが重要で中華メーカーに関して市場によりますが、そこまで競合しないことからも、あまり意識していない可能性もあります。

Samsungがついに充電速度の面で競合に追いついたのは良いことですが、Si/Cバッテリーを採用しないことや、より大型の望遠センサーにカメラをアップグレードしないことなどが原因で、ここ数年S Ultraシリーズは技術愛好家の目には遅れを取っているように映っています。しかしSamsungはこの状況をあまり気にしていないようで、市場シェアもそれを裏付けています。

つまりコストをかけてまでも中華メーカーと勝負できる機種を開発する必要はなく、iPhoneやPixelと勝負できれば十分との話になります。またiPhoneもPixelもハードにそこまで積極的ではないからこそ、より進化が遅く感じてしまうかもしれません。

Galaxy S26 Ultraの長所と短所。

そして同サイトはGalaxy S26 Ultraの長所と短所を以下のように指摘しています。

内容
長所 より薄く軽いデザイン
いつも通り優秀なディスプレイ。新しいPrivacy Displayを搭載
同じ容量のバッテリーながらバッテリー持ちが向上
モバイルAI機能で先行
充電速度が大幅に向上
スピーカーの音質が改善
S Penは依然として独自の特徴
動画撮影向けの新しい便利機能
短所 防水は基本的なIP68のみ(他のAndroidはIP69、iPhoneはより深い水深に対応)
バッテリー密度と容量は依然として遅れ気味
ディスプレイが高ビット深度・高周波PWM・Dolby Visionに非対応
カメラハードウェアはトップクラスのAndroidカメラ機に比べて劣る
長時間の高負荷時にCPUのスロットリングが大きい

どこまでを求めるかはユーザー次第ですが、個人的にはSamsungらしく上手くまとめてきた印象を受けます。ただ中華系と比較すると「Ultra」というよりは「Pro」どまりなのかという印象で、vivo X300 ProやOppo Find X9 Proあたりがスペックでみれば競合相手になるのかもしれません。

あとは「バランスの良さ」に対して、どこまで投資をできるかでユーザーの評価も分かれるのかなと思います。実際に使ってもめちゃくちゃバランスが良い機種に感じますが、前モデル対比で2万円以上の値上げに価格の合理性を感じるかとなれば難しいのかもしれません。