3月アプデでGPUが最新状態に。Pixel 10のベンチマークはどうなったのか?

昨年の8月に正式発表された直後からベンチマークの低さで叩かれていたGoogle Pixel 10シリーズですが、新たにGoogle Tensor G5で採用されたGPUを「原神」はサポートしていないことを正式発表しており実質対象外に。

今やスマホのベンチマークの一つとして、いかに「原神」が快適にできるかが重要視されているからこそ、余計に批判的な評価が増えた印象を受けます。一方でGoogle Pixel 10シリーズのベンチマークが低い理由として、GPUドライバーが最新の状態になっていいないからとの指摘もあります。

3月のアプデで最新状態に。

まず先日にGoogleは対象のPixelに対して3月のアップデートの配信を開始しました。

ソフトウェアアップデート内容一覧
カテゴリ 内容
オーディオ 音声設定を調整する際にスピーカーアイコンの表示が遅れる問題を修正
音声が断続的にクラッシュする問題を修正
カメラ カメラサービスがクラッシュする問題を修正し、全体的なカメラ安定性を改善
ディスプレイ & グラフィックス システムクラッシュを引き起こし、Android全体の安定性に影響する問題を修正
画面がフリーズし、端末が使用不能になることがある問題を修正
表示がぼやける、または誤表示される問題を修正
アプリ一覧画面で検索中に背景ぼかしが一時的に消える問題を修正
GPU最適化 OpenCLドライバーを最適化し、オーバーヘッドを削減してベンチマークスコアを向上させることでPixel 10のGPU性能を改善
フレームワーク 特定の条件下でUIがフリーズする問題を修正
Androidインテリジェンス機能のバックグラウンド処理に関連して、一時的なフリーズや応答不能が発生する問題を修正
特定のサービス起動時に端末がクラッシュする問題を修正
ワイヤレス充電使用時などに、異常な温度表示やバッテリー未検出など誤ったバッテリー状態を表示する問題を修正
通信(テレフォニー) 端末の不安定動作により一時的にモバイル通信が失われる問題を修正
特定条件下でのネットワーク接続の安定性およびパフォーマンスを全般的に改善
ユーザーインターフェース 最近使ったアプリを素早く操作してホームに戻った後、アプリが固まる問題を修正
バックグラウンドで音楽再生後、音声出力セレクターを開く際の遅延を修正

セキュリティパッチが最新状態になったことでセキュリティにおける脆弱性が修正されえた上に、多数の不具合やバグも修正されています。その中でもAndroid 16 QPR 3のβ版の時点で分かっていたことですがGPUドライバーが刷新されたことが大きな特徴の一つなのかなと思います。

そしてGPUドライバーが最新状態になることでベンチマークに変化があるのか。

ベンチマークスコアに変化。

そもそも現状のベンチマークではGoogleが力を入れているAI性能を計測することは難しいと言われています。AI関連のベンチマークソフトであっても実質GPU性能を計測しているだけに近いものもあるので注意が必要です。

アップデート前 アップデート後
トップスコア 1万2302 1万2189
ロースコア 9391 1万656
安定率 76.3% 87.4%

まず「3D Mark Wild Life Stress Test」をしてみましたが、「平均値」ではないのでご了承下さい。つまり端末の状態などによっては変化する可能性があります。その上で結果をみるとトップスコアはちょっと悪化してロースコアは僅かに改善しています。

一方で安定率は大幅に改善しています。

アップデート前 アップデート後
シングルコア 2291 2274
マルチコア 5762 6192

次に「GeekBench 6」で計測してみました。あくまでもCPUで計測した結果になりますがマルチコアが改善していることを確認することが出来ます。ちなみにGPUの方だと手持ちの個体で計測したことがなかったので公式サイトを確認するとOpenCLが「3547」に対して手持ちの個体で計測したところ「4515」なので2割ちょいスコアが改善していることを確認することが出来ます。

ただPixel 9aなどが「8290」近くのスコアを獲得していることを考えると、上手く計測できていない可能性があるのかなと思います。

まさかの結果。

個人的に最も気になっていたのが「AnTuTu」で、アップデート後にどれだけスコアが改善するのか楽しみにしていました。一応AnTuTuのバージョンを最新状態にした上でテストをしてみましたが、結果は「計測不可」です。

アップデートしたPixel 10 Pro XLとPixel 10 Pro Foldの両方で計測してみましたが、同じ場所でフリーズしてしまいます。ちなみに進捗率でいうと「18%」あたりの場所でフリーズするので割と最初の方で計測できなくなります。

ちなみにフリーズしたあとに3Dを強制終了させて計測を再開させるとスコアは「155万点前後」という感じです。GPU部分がほぼ計測出来ていない状態でアップデート前の「160万」に僅かに及ばないことを考えると、正常に計測できるようになれば160万点は超える可能性があるのかなと思います。

何より最新のドライバーになったことで逆に歯切れの悪い結果になっちゃいました。