PixelやXperiaは大丈夫?今後数年で小規模メーカーは淘汰されるって

先日正式発表されたGalaxy S26シリーズはAIによるRAMやストレージのコスト増加の影響を受けたのか、価格が据え置きになると言われていたアメリカですら値上げされています。

ちなみに機種によっても値上げ幅が異なり、最も売れる可能性がある「Galaxy S26 Ultra」はベースモデルは据え置きで上位構成も値上げ幅は最小限になっていますが、最も売れない可能性があるGalaxy S26 Plusに関しては大幅値上げになっています。

何よりSamsungであっても厳しい状況に直面していることに違いはないと思います。

出荷台数は大幅に減少する可能性。

今回IDCのWorldwide Quarterly Mobile Phone Trackerによると、2026年グローバル市場における出荷台数は前年対比12.9減となる「11億2000万台」になる可能性があると指摘しています。

年間に11億台近くのスマホが出荷されていると考えると、めっちゃすごいと思っちゃいますが、同サイトによれば過去10年で最低の出荷台数になる可能性があると指摘しています。

そして出荷台数が大幅に減少する理由としては、RAMやストレージの供給不足によるコスト増加が原因だと指摘しています。

この厳しい状況を乗り切ることができるメーカー。

そして今回IDCワールドワイド・クライアントデバイス担当バイスプレジデントのフランシスコ・ヘロニモ氏は以下のようにコメントしています。

私たちが目にしているのは一時的な供給逼迫ではなく、メモリ供給網を震源とする“津波級”の衝撃であり、その影響はコンシューマーエレクトロニクス業界全体に波及しています。特にAndroidメーカーにとって大きな脅威です。低価格帯中心のベンダーは最も大きな打撃を受けるでしょう。部品コストの上昇が利益率を圧迫し、最終的には価格転嫁せざるを得ません。一方で、AppleやSamsungはこの危機を乗り切る体制が整っています。小規模・低価格帯中心のAndroidメーカーが苦戦する中、両社は市場シェアを拡大する可能性もあります。

何より同氏の指摘通りであれば、メーカーはラインナップの見直しを徹底的に行う可能性があります。逆に言えば「値上げ」をしたとしてもラインナップを継続できるメーカーは、それだけも強いということになり、AppleやSamsungがその筆頭になりそうです。

ちなみに事前情報において、利益率の高いプレミアムモデルの販売にもしっかり注力しているメーカーこそ、垂直統合で開発を進められることからも強いと言われています。

弱小メーカーの撤退。

またIDCのシニアリサーチディレクターであるナビラ・ポパル氏は次のようにコメントしています。

今回のメモリ危機は一時的な落ち込みにとどまらず、市場全体の構造的リセットを意味します。長期的なTAM(Total Addressable Market:総潜在市場)、ベンダー構成、製品ミックスが根本的に再編されるでしょう。小規模プレイヤーの退出による市場統合が進み、低価格帯ベンダーは供給制約と価格上昇による需要減退で出荷が急減すると予想されます。出荷台数は記録的な減少となる一方、スマートフォンの平均販売価格(ASP)は今年14%上昇し、過去最高の523ドルに達する見込みです。

少なくとも市場シェアが小さいメーカーかつ、エントリーモデルやミドルレンジモデルが主軸になっているメーカーこそ厳しい状況になる可能性があります。どの辺から小規模に該当するのか何ともですがGoogleは際どいところだと思います。

一方で最近国内でも人気が出てきた「Nothing」はかなり厳しい状況で、今後値上げ回避が難しい中でどれだけ売上を拡大できるかがかなり重要になるのかなと多います。

少なくともNothingは今後数年が踏ん張り期なのかもしれません。

元通りになることはない。

最後に以下のようにコメントしています。

メモリ価格は2027年半ばに安定する見通しですが、以前の水準に戻る可能性は低く、100ドル未満セグメント(1億7,100万台)は恒久的に採算が取れなくなるでしょう。つまり、ベンダーにも消費者にも“元通り”はありません。

エントリーモデルの一部は採算が今後とれることはなく完全に消滅する可能性があります。つまり本当に「安い」選択肢は今後なくなる可能性があるのかなと思います。ちなみに国内でみれば2~3万円くらいの機種はちょっと危険水域にいるのかなと思います。

何よりブランド力があり、コアなファンがいるSamsungやAppleが強いのは分かります。一方でブランドロイヤリティが低くて、安売りに依存している印象を受けるGoogleは今後数年は頑張りどきなのかもしれません。

ただ一部調査結果では今後も安定してシェアを拡大するとも言われており、今後のPixelが非常に楽しみです。何より値上げになったとしても「付加価値」を提供できれば、ユーザーは価格に合理性を感じやすいと思います。

何よりGoogle Pixel 10aとGoogle Pixel 11シリーズはかなり重要な存在になるのかなと思います。