直近の情報からもAppleは今年の下半期に同社初の折畳式機種である「iPhone Fold」を正式発表する可能性があると予測されています。一部ネットでの噂ではメインディスプレイに全く折目がないと言われていますが、長期間使っても全く折目がつかないのかは正直疑問です。
また折畳式機種を使っているユーザーからすれば、もちろん折目があるよりは折目がない方がいいですが、折目がないことにそこまで固執しているわけでもありません。一方でディスプレイの折目より気になる部分としてはメインディスプレイが「横長」形状を採用していることです。
そしてAppleが横長形状を採用することも影響しているのか、Samsungや一部中華メーカーも類似製品を今後発表する可能性があると予測されています。
すでに失敗した道。

Androidメーカーにおいて横長形状の機種として注目を集めたのは「Oppo Find N」と「Google Pixel Fold」です。少なくともGoogleによるとPixel Foldのデザインはパスポートにインスパイアされたとしています。
また横長形状を採用した理由としては、横長にすることでタブレット用に最適化されているアプリはタブレット表示に切り替えることが出来たからとしています。少なくともその当時から「アプリの最適化」はネックの一つとなっており、GoogleやOppoはアプリの最適化を待つのではなく、既存であるアプリを少しでも有効活用するためにハードを寄せた感じになります。
ただPixel 9 Pro Foldでデザインを刷新した際に、Pixel Foldユーザーから「もっとスマホらしく使えるようになってほしい」との声が多かったことからもデザインを変更したことを明らかにしています。
縦長の方が合理的。

一方でOppoやGoogleと真逆の立ち位置に近かったのが市場を牽引していたSamsungです。
当時のアプリ事情を考えると、Galaxy Z Foldの縦長寄りの設計のほうが適していました。Pixel FoldではGoogleが自社アプリを最適化していましたが、サードパーティ製アプリが大きな弱点になっていました。やや縦長で、少し正方形寄りの内側ディスプレイは理想的ではない場面もありますが、平均的にはアプリとの相性が良かったのです。アプリが大画面にうまく適応できない場合、問題は多くの場合「横方向のレイアウト」にあります。
多くのアプリはスマホ用に最適化されている一方で、タブレット用に最適化されているアプリがあるとはいえたかがしれています。結局Samsungのようにアプリ側にハードを寄せた方が合理的で、結局GoogleもOppoも横長形状をやめてしまった感じになります。
Googleが失敗した理由。

今回9To5GoogleによるとGoogleが横長形状のアスペクト比を採用して失敗した理由として「タイミング」の問題だったと指摘しています。Googleは折畳式機種の登場やタブレットの需要増加に合わせて「Android12L」を用意しており、Android13では統合しています。
少なくともここ数年でアプリの最適化にかなり力を入れており、今横長形状を復活させたとしても、Pixel Foldの時のような感じにはならない可能性があると指摘しています。
もしGoogleがPixel Fold登場の5年前にこの取り組みを進めていたなら、「パスポート型」からPixel 9 Pro Fold/Pixel 10 Pro Foldのような現在のフォームファクターへの転換は起きなかったかもしれません。実際、Googleは9to5Googleに対し、フォームファクター変更の理由は両画面でのアプリ対応にあると認めています。当時のAndroidアプリは、その設計に対応できる準備が整っていなかったのです。
ちなみにAndroid17で対象のアプリに認定してもらうにはタブレットや折畳式機種に最適化することが義務付けられているみたいです。またGoogleは古いバージョンが対象になっているアプリは排除しています。
まだまだ時間はかかりますが、10年近く経過した時に折畳式機種やタブレットに最適化出来ていないアプリはGoogle Play Storeから排除されている可能性があります。
何よりiPhone FoldやGalaxy Z WideFoldでどこまでアプリが最適化されているのかは実際に試してみないと分からない部分でもあります。