以前リークしたGoogle Tensorのドキュメントから、その当時のGoogleの計画の一部が判明しています。例えばGoogle Pixel 11シリーズではAIの強化+望遠センサーの刷新により最大「100倍」ズームに対応すると予測されていました。
ただ当初の計画よりAIの開発が進んだのか、Google Pixel 10 Proシリーズ限定とはいえ望遠センサーの刷新なしで最大100倍ズームに対応しています。ただGoogleがAI超解像ズームに満足していないのであれば、Google Pixel 11シリーズで望遠センサーを刷新することで、さらに底上げする可能性があります。
そしてその当時の計画でもう一つ判明していたのが「3D顔認証」になります。
顔認証の歴史。

Google Pixelの歴史上初めてかつ最後の「3D顔認証」に対応したのがGoogle Pixel 4シリーズです。この頃からGoogleがAndroidのセキュリティ強化にもかなり力を入れ始めた印象で、3D顔認証への対応もその一環だったのかもしれません。
一方でコストカットの面もあったのかPixel 5では廃止となっており、さらにPixel 6シリーズではアップデートによって顔認証に対応との情報もありましたが、結局復活したのはGoogle Pixel 7シリーズのタイミングです。
ちなみに今や多くのAndroidがインカメラを利用した「顔認証」に対応していますが、セキュリティの問題からもと本体のロック解除にしか使えません。これはGoogle Pixel 7シリーズに関しても同様でした。
顔認証のセキュリティ強化。

ほとんどのAndroidが対応している顔認証は「2D顔認証」で、ざっくりと言ってしまえば平面でしか認証していません。つまり登録してあるユーザーの顔写真でも認証ができる可能性があり、セキュリティが低いからこそ本体のロック解除に制限している感じになります。
一方でGoogleはGoogle TensorとDPAFに対応したインカメラを組み合わせることで、ユーザーの顔をより立体的に認識した上で認証することが可能になりました。その結果「クラス3」に対応しており、電子マネー支払い時の本人認証や、銀行アプリの本人確認など、より高度なセキュリティを求められるシーンでも顔認証を使うことが可能となっています。
同じ「顔認証」であることに違いはないですが、セキュリティレベルでみればiPhoneのFace IDと一緒で、多くのAndroidが対応している顔認証とは大きな差があります。
Project Toscanaを進行中。

そして今回Android Authorityによると、Googleは「Project Toscana」を開発中であることが判明したとしています。これはGoogle PixelだけではなくChromebookにも採用される可能性が高い、より高度な顔認証技術の最新プロジェクトだとしています。
あくまでも匿名の情報源によると、GoogleはUXテスターを対象に、Project Toscanaのテストを実施したとしています。そしてテストで使用されたのがシングルパンチホールデザインを採用したGoogle Pixelと、外付けカメラを2台備えたChromebookだったとしています。
ちなみにChromebookに関しては回路やマザーボードが剥き出しの状態で、最終デザインではないとしています。
重要なのは、さまざまな照明条件下でテストが実施され、その結果、Project ToscanaはiPhoneのFace IDと同じくらいの速度で動作したという点です。Googleがどのような技術(おそらく赤外線IRと推測されますが未確認)を採用しているのかは不明ですが、現在のPixelの顔認証機能よりもはるかに高度なアプローチであることは明らかです。
今回の情報通りであれば、Googleは3D顔認証の開発を進めていると推測することが出来ます。
大きな欠点を改善。

中華系の一部機種は低照度の環境で、顔認証を使う際に一時的にディスプレイ輝度を明るくすることで認証するオプションが実装されていますが、Google Pixel含めて顔認証の欠点としてはインカメラが暗くてユーザーの顔を認識できない場合は認証ができないことです。
一方でiPhoneのFace IDは赤外線を利用していることからも照度の影響を受けないです。つまり真っ暗の状態でも認証が出来ます。
Project Toscanaについて分かっている情報から判断すると、この新しい顔認証システムは「どんな照明条件でも正確に認証できる」ことを目指しており、追加の目立つハードウェアや大きな画面切り欠きを必要としない設計(多くてもシングルのフロントカメラ程度)になる可能性があります。
iPhone 18 ProシリーズではFace IDの一部コンポーネントをディスプレイ下に搭載することで、現在のピル型ではなくAndroidのようにシングルパンチホールを採用すると予測されており、Googleも一部コンポーネントはディスプレイ下に統合することを目標にしているのかもしれません。
何より現時点で動作確認にしていることを考えると、今年の下半期に正式発表が期待されているGoogle Pixel 11シリーズで実装される可能性があると指摘しています。