GoogleはGoogle Pixel 10シリーズからPixelsnapに対応したことで純正アクセサリーを強化してきた印象を受けます。一方でGoogle Pixel 6 Proから歴代Proモデルを中心に対応してきたUWBを活かした忘れ物防止トラッカーなど純正アクセサリーを発売していません。
一方で「Find Hub」は強化していることを考えると、ちょっと矛盾した行動をしているようにも見えてしまいます。一方でサードパーティ製かつUWB非対応であれば選択肢は徐々に増えています。
ではなぜ、Android用トラッカーはUWB対応製品が増えないのかAndroid Authorityが言及しています。
UWBとは?

Google Pixel 10シリーズでみると「Google Pixel 10」以外が対応している一方で、Google Pixel Watch 4シリーズはしっかりと対応していたと思います。UWBはざっくり言えばといえば対応製品との距離を非常に正確に計測できることです。
例えばUWB対応のトラッカーであれば、単に「近くにある」とわかるだけではなくと、スマホとの正確な距離や方向まで調べることが可能になります。ちなみにアメリカでみれば車のデジタルキーに使われており、ユーザーが車両に近づくと自動でロックを解除してくれるとの話です。
またJRが実験しているウォークスルー改札は、顔認証+Suica IDによって認証すると言われている中で、認証するための機器とスマホをUWB+Bluetoothを使って正確に距離を把握しつつ認証に使っているとの話もあります。
UWBはあまり知られていませんが、意外と使われている技術になります。ただAppleのAirTagは比較的有名だと思いますが、同サイトは何を探したいかで「UWB」の重要性が変わると指摘しています。
まず、何を追跡しているかが重要です。スーツケースやバックパック、ハンドバッグなどであれば、Bluetoothで十分近くまで特定できます。UWBはそれほど大きな追加メリットをもたらしません。UWBが役立つのは、鍵や財布のような小さな物の場合です。しかしそれでも、Bluetoothと内蔵のチャイム音で大抵は十分見つけられます。
Pixel 10が非対応であるようにUWBはコストの問題からも、特にAndroid用トラッカーでの採用事例が増えないのかもしれません。
UWBに対応しない理由。

現状Find Hubに対応かつUWBに対応したトラッカーは「Moto Tag」だけだとしており、後継機種においても同様に対応するとしています。一方でまもなく正式発表が予測されている「Xiaomi Tag」は非対応になると予測されており、Googleがソフト対応を提供しているにも関わらずUWB対応機種は増えないです。
その理由の一つとして「フラグメンテーション」としており、ハードウェアの問題としています。iPhoneに関しては基本UWBを採用していますが、Androidの場合は基本各社上位モデルに限定されていることからも、幅広いAndroidユーザーが使えるわけではありません。
価格800ドル級の端末でさえ非搭載なのです。
さらに、OnePlus 15、Nothing Phone (3)、Honor Magic 8 Pro、Oppo Find X9なども非対応です。過去にはSamsungが自社トラッカー専用にUWBを制限していた例もありました。Android全体として、UWBはハードウェア面で優先されていません。
何よりiPhoneのようにわかりやすくスマホ自体が共通で対応していないからこそ余計に普及しないのかもしれません。
Appleの問題。

そして一つの問題としてAppleのUWBによる「Precision Finding」はAirTag専用となっています。つまりアクセサリーメーカーがiPhoneでも使えるトラッカーを開発しようとなった場合はBluetoothを基本にするしかなく、さらにAndroidでも使えるようにと考えると結局UWBに対応させてもあまり意味がないです。
結局コストが増えるだけだからこそUWB非対応のままでいいという判断になり、特にfind Hub対応かつUWB用の選択肢が増えないことになります。
Androidトラッカー大手のPebblebeeのCEO、Daniel Daoura氏は「AndroidだけUWBを有効にし、iOSでは使えないバージョンを作るのは顧客を混乱させる」と述べています。
何より今後選択肢が増えるとしてもメーカーごとに純正アクセサリーを作るかどうかで、GoogleにはGoogle Pixel 11シリーズでUWBに共通対応した上で純正のトラッカーを開発してほしいようにも感じます。