今年はAIによるRAMやストレージのコスト増加に伴いスマホ市場全体でみた場合の出荷台数は前年対比で「7%」の減少になると言われています。特にエントリーモデルやミドルレンジモデルなど価格で勝負してきたメーカーほどコスト上昇に直面するため厳しい状況になると言われています。
一方で値上げを回避できないとしても、明確な特徴をもつメーカーの機種こそ、例え前年対比で出荷台数が減少したとしても強さをみせる可能性があると言われています。
その中でAppleやSamsungは強いと言われています。一方で国内市場でみるとここ数年を簡単に言えばPixelの台頭とXperiaの凋落という感じです。なのでXperiaとPixelではここまでの差がついたのかざっくりと確認してみたいと思います。
分かりやすさの差。

最初にGoogleがPixelの展開を強化している地域は、基本「Appleが圧倒的な強さをみせている市場」です。GoogleとしてPixelを売ることでGoogleのサービスを使ってもらうことが目標であり、他のAndroidメーカーに勝負をしかけて勝つことが目的ではありません。
むしろAndroidメーカーがAppleに対して苦戦している現状を少しでもサポートするためにGoogle自ら販売を強化している感じになります。なのでSonyとGoogleはそもそも敵対関係でもなんでもないです。
その上で国内市場において大きく差がついた一つ目の理由として「イメージ」のしやすさの違いです。
| Pixel | Xperia |
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国内市場においては「理屈」よりも「納得感」を優先する傾向が強いとしており、何よりイメージのしやすさが大きな差につながったとしています。
マーケティングの差。

次に2つ目の理由としてマーケティングの差という指摘もあります。
| Pixel | Xperia |
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Xperiaの場合は「生存戦略」が強めで、ターゲット層を極端に制限したことが売上縮小の原因になっています。ただ一方で利益は大幅に改善しているので企業として間違っていないですが、「売る」という部分では正しかったとは言えないかもしれません。
Xperiaは市場の約2割とされている「オタク」をターゲット層にしたのに対して、Pixelの場合はその2割を捨てて、残り8割をターゲットにしたので向いている方向が全く違うということになります。
キャリアとの相性。

また国内でシェアを獲得するために、いかに「キャリア」の積極的に売ってもらえるかが重要になります。
| Pixel | Xperia |
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単純にGoogleがキャリアに対して「販売奨励金」を出している可能性があります。ただその結果キャリアのプログラム利用で安くなることに加え、キャリア自体がPixelの販売を強化してくれる傾向になります。
一方でXperiaに関して、特に地方ではホットモックどころかコールドモックすらないとの話も聞きます。やはり店頭で触れると触れないでは大きな差に繋がる可能性があり、特にXperia 1シリーズは本体価格が高いからこそ、販促物はしっかり充実させる必要があります。
方向性の違い。

何より全体的に「分かりやすさ」の違いがGoogleとSonyの方向性の違いを生み出したのかなと思います。ただこれはGoogleとSonyで目指している場所が違うように見えるので、あくまでも「売れる」という指標でみた場合の話になります。
特に「キャリア」において近年Xperiaの販売は消極的に見えるからこと余計に差がついた印象を受けます。何より国内においても「キャリア」の存在は売るという部分では非常に重要です。
先日頂いたコメントでアメリカでPixelは売れないとの話でしたが、アメリカのキャリアが積極的ではありません。逆にアメリカで高いシェアを誇るSamsungは国内でみればキャリアがそこまで積極的ではないのでそこまで売れていないです。
何よりSonyが仮にもう一度「売る」というフェーズに戻すのであれば、キャリアが積極的に売ってくれるようなマーケティングと製品を準備する必要があるのかもしれません。