誰だ?売れるはずがないって言ったやつ。2025年Pixelは急成長したブランドに

昨年の10月頃から、予測されていたとはいえRAMやストレージのコストが急激に上昇しており、その結果2026年に登場する最新機種は「値上げ」に直面している状況です。

少なくともサプライヤーは言ってしまえば、単価も利益率も高いAIのデーターセンター用を優先的に供給することからも、スマホやパソコン向けが供給不足になり、よりコストが増加しやすい状況になっています。

ある調査会社によると2026年は前年対比で出荷台数は7%近く減少すると言われていますが、一方でOmdiaのレポートをみると2025年はかなり好調であったことを確認することができます。

2025年は好調だった。

まず市場全体でみると2025年における出荷台数は前年対比で2%の成長となる12億5000万台を記録したとしています。ちなみに出荷台数でみれば2021年以来最高水準になっており、パンデミックの影響で冷え込んだ市場ですが、ようやく完全復活したと言える状況になったのかもしれません。

またほとんどの市場では前年対比で成長したのに対して、「中国」のみは成長が鈍化していることが判明。その理由としては「国家補助金制度」の効果が薄れたことでユーザーの買い替えが進まなかったと指摘しています。

2025年Q4(第4四半期)の世界スマートフォン市場は前年同期比4%増で終了した。季節要因に加え、各社の好調な出荷が成長を支えた。一方で、期後半における主要部品やメモリ価格の上昇が、2026年初頭の出荷成長見通しを下押しし始めている。

またメモリなどの高騰が始まった2025年第4四半期も絶好調と言える数字で終了しています。

メーカー別の動向。

そしてメーカー別のシェアを確認すると、Appleは2億4060万台を出荷しており、この数字はAppleにとって過去最高の記録となっています。また2025年第4四半期も同様に過去最高の出荷台数を記録しており、その要因としては中国市場におけるiPhone 17シリーズの販売が好調だったことだと指摘しています。

一方で2位転落したSamsungに関して、2025年第4四半期は前年対比16%の増加とフラッグシップの売上が堅調だったことに加え、Galaxy Aシリーズの売り上げが伸びたことが大きいとしています。

ただ別の調査会社によると、「平均販売価格」はエントリーモデルの売り上げ拡大に伴い20%近く減少したと指摘しており、言ってしまえばエントリーモデルへの依存度が高まったとも言えます。

Xiaomiは、年後半の厳しい市場環境にもかかわらず3位を維持。ただし、エントリー市場の弱含みや主要市場での2025年Q4の急減速により、年間出荷は前年比2%減となった。POCOからプレミアム、AIoTまで含めた幅広いポートフォリオ戦略による価値成長が引き続き鍵となる。

vivoは、インド市場での成功と中国国内での安定した実績を背景に、前年比4%増の1億530万台を出荷し、初めて世界4位を獲得。

トップ5位に関しては大きな変動はないですが、プレミアム部門しかないAppleが売り上げ的にもシェア的にも強さを見せた一年だったのかなと思います。

驚異的な成長を見せたメーカー。

基本この手の調査レポートはトップ5までは詳細な数字が公開されますが、5位になると「その他」扱いになるため詳細がわからないことが多いです。ただ「その他」に含まれるメーカーの中でも好調だったメーカーも存在しており、例えばHuaweiは中国市場で5年ぶりにシェア1位を獲得しています。

さらにHONORは全体対比で11%の成長に加え、Lenovoに関しても前年対比で6%の成長と頑張っている。そして「成長率」でみれば最も成長したのはNothingとなっています。

Nothing前年比86%増で300万台超を出荷し、2025年で最も成長率の高いブランドとなった。

ちなみに今回の統計では言及されていませんが、別の調査結果だとGoogleは25%近く成長していることが判明しています。つまり成長率でみれば2025年はGoogleとNothingの成長が特に著しかったと判断することが出来ます。

小さなメーカーほど不利。

最後にリサーチマネジャーは以下のようにコメントしています。

2026年は市場縮小が避けられない中、ベンダーは利益重視と新たな収益源の拡大に軸足を移すだろう。混乱期は、俊敏に対応できる企業に競争優位をもたらす。

利益重視と収益源確保という部分でみると、GoogleはAIを主軸にした収益拡大を目標にしていることからも他社より先行している可能性があります。Googleはまもなく一部市場で、売れ筋である廉価版の最新機種となる「Pixel 10a」を発表する予定です。

ハードでみればほとんど進化がないと言われている中で、Googleにとってはもちろん最新機種を買ってほしいとは思います。ただ最終的な目標としてはGoogle AI含めたGoogleのサービスに課金してもらることなので、GoogleとしてはPixel 10aが売れないとしても代わりにPixel 9aが売れて自社サービスをユーザーが使ってくれるのであれば結果オーライなのかもしれません。