今年はAIによるストレージやRAMのコスト増加からもメーカーは非常に厳しい選択をする必要があると指摘されています。特に薄利多売でシェアを維持している中華メーカーはシェア維持の中心となっているエントリーモデルが値上げに直面しており、一部情報によれば売れば売るほど赤字になっていくとの話もあります。
また値上げを許容するかはユーザー次第ですが、単純にぱっと見としてはユーザーからの印象は良くないです。だからこそメーカーは可能な限り値上げを避けるために、今まで以上に超マイナーアップデートに踏み切った印象を受けます。
その例の一つとして今月の中旬に正式発表が予測されている「Google Pixel 10a」でほとんど進化がないように見えます。ただ今回Android Authorityは進化幅が少ないことこそ魅力の一つだと指摘しています。
aシリーズの存在。

まず同サイトによるとGoogle Pixel aシリーズは「全部入り」を約束するシリーズではないと指摘しています。あくまでも本体価格を抑えるために必要な部分だけを激戦しつつ、Google Pixelらしさの中核を提供するために存在だとしています。
またPixel aシリーズの中核とも言えるのが「Google Tensor」を搭載していることで、他社のSoCを比較すればベンチマークで劣るにせよ、Geminiを中心としたAI機能や画像処理などPixelに求められている体験を支えている存在だと指摘しています。
ちょっとの価格変更でもバランスを崩す可能性も。

少なくともGoogle Pixel 9aでみればフラッグシップモデルと完全に別枠にあることを確立しています。その理由の一つとしては「デザイン」でPixel 9シリーズやPixel 10シリーズと比較しても明確に違います。
一方でPixel 10a含めて、あまりにも進化を求めると、それはすでに存在している別のモデルをなぞるだけになってしまう可能性があるとの話。
Googleがハードとソフトの絶妙なバランスに手を加えれば、Galaxy A56のような事態――つまり、約束だけは大きく、実際には物足りないミッドレンジ機になってしまう可能性もある。もちろん、完全カスタムのTensor G5を採用してほしかったという気持ちはある。そうすれば、さらに多くの機能が解禁されたかもしれない。しかし、それは想定価格500ドルという前提を崩しかねず、Pixel 10との価格差を縮め、結果的にSamsungのミッドレンジが陥っている状況を再現してしまう可能性がある。
このコスト増加に直面している状況だからこそ、ミドルレンジに求められるのは絶妙なバランスであり、「進化」をすればいいという話ではないです。ただユーザーによっては「がっかり」してもおかしくないとしています。
求められるのは「ソフト」

何より多くのユーザーが重視する部分として、何ができるのか。それとどれだけ長く使えるかなど、ハードよりソフトの方が重要だとしています。
なぜなら、本当に重要なのはソフトウェアだからだ。何ができるのか、そしてどれだけ長く使えるのか。その点において、Pixel 10aに文句を言う理由は見当たらない。Pixel 10aは7年間のアップデート保証(Androidのバージョン更新とセキュリティパッチ)を受ける。想定価格499ドルを7年で割れば、フラッグシップ並みの体験を、フラッグシップ1本分のゲームソフト程度の価格で手に入れる計算だ。
もちろんアップデートによってGoogle Tensor G5を搭載したGoogle Pixel 10シリーズと同等のAI機能に対応できない可能性が高いです。ただ現実的にみれば多くの人が使うのはPixel Studio、Gemini Live、MapsやGmailに統合されたGeminiといった基本機能の可能性が高いです。
一方で基本機能以外はほとんど使用しないのであれば、少なくとも廉価版であるaシリーズがコストをかけてまで対応する必要はないのかもしれません。
Pixel 9aとどっちがいいのか?
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結局のところ「ハード」で見ればPixel 9aと比較して進化が乏しいことに違いはありません。ただ同サイトによればメジャーアップデートは派手に見えるため興味を持ちやすいかもしれないが、マイナーアップデートこそ実用面での進化に優れていると指摘しています。
Googleは、このスマホを出す必要が本当にあったのか? と問われれば、大きく反論はできない。私たちはすでに、毎年新しいスマホを必要としない段階に来ているのかもしれない。そして、その議論のきっかけになるのがPixel 10aなら、それはそれで悪くない。それでも、まだその話をしたくない人は、今すぐPixel 9aを買えばいい。それで十分だ。
何よりラインナップにおけるバランスを重視している印象で、さらにGoogleがユーザーが本当に求めることをしっかりと詰めこんだのかもしれません。ただこの「ユーザー」とは全てのユーザーではなく、今までPixelを使ってくれたユーザーからのフィードバックをベースにしている可能性があります。