少なくともリークしている「Google Tensor G6」をみるとGPUはコストカットがメインになると言われています。Google Tensor G5は機能として実装されていませんが、レイトレーシングやGPUの仮想化はハード的に対応していますが、Google Tensor G6ではダイ面積を小型化するために完全にカットすると言われています。
一方でCPUに関してはDimensity9500が採用しているArmのC1シリーズに刷新されるとも言われており、パフォーマンスの改善に期待できるのかもしれません。何より現時点でGoogleはPixel 11シリーズでどのような新機能を追加するのか見えてきていません。
また新機能を追加することは最新機種をアピールするにはベストですが、既存機種のユーザーからすれば既存機能のアップグレードにも期待したいところ。
動画ブーストの不満点。

GoogleはGoogle Pixel 8 Proで初めて「動画ブースト」を実装しました。直近でみれば8Kにアップコンバード出来る機能も実装されましたが、多くのユーザーは8Kで撮影できることに付加価値を感じていないと思います。
そして今回Android Authorityが「動画ブースト」の不満点に言及しており、一つ目として設定で維持することが出来ないことです。動画ブーストはざっくり言えば撮影した動画をGoogle Photo経由でサーバーに送信して処理。
そして処理が完了した後に本体に保存される機能で、Googleもサーバーに負荷をあまりかけたくないのか動画ブーストは「オン」の状態を維持することができず、基本撮影ごとに手動でオンする感じになります。
連続撮影の場合はオンが維持されますが、カメラのオプションにある「前の撮影時の設定を維持する」でもオンの状態にすることは出来ません。なのでユーザーがとっさに撮りたいと思った時にオンに忘れてしまうことが地味にあります。
既存の動画に適用出来ない。

次に2つ目の理由として既存の動画をあとから動画ブーストで処理できないことを指摘しています。
本質的に、事前にブーストされた動画は通常の動画とは異なり、それが通常の動画を強制的にブーストできない理由です。しかし、それは2023年のことです。現在は2025年であり、AIは大きく前進し、ローカルの電話処理も同様に進歩しています。そして、この機能が特定の方法で撮影された動画の一部に限定されるのは全く意味がありません。
そもそも動画ブーストの撮影方式から見直す必要があるのかなと思いますが、動画ブーストを積極的に使いたいというニーズに応えるためには、後からも追加で処理できる、もしくは先ほどのオプションでオンの状態を維持できるのどちらかには対応する必要があるのかもしれません。
処理に時間がかかりすぎる。

そして3つ目としては動画ブーストは処理に時間がかかりすぎることを指摘しています。正確な時間を計測したわけではありませんが体感的に20秒前後の動画であれば処理が完了するのに2時間前後はかかる印象です。
もちろん実装されたばかりの頃と比較すればだいぶマシになりましたが、折角撮影した動画をすぐにシェアを出来ないのは不便かもしれません。だからこそ同サイトは、せめて処理前の「オリジナル動画」はすぐに確認、共有できるようにするべきだとしています。
Pixel 11での改善に期待。

Googleはオフライン処理に拘っている中で動画ブーストはオンライン処理の比重が非常に高いです。またGoogleが動画ブーストをオンライン処理にした理由は、実装したその当時、動画ブーストの処理を行えるSoCが存在していなかったからだとしています。
少なくとも動画ブーストが実装されてから2年以上経過したこともあり、全ては無理だとしてもオフライン処理の割合を多くすることで状況は変わってくる可能性があります。
カップルも、親も、ペットを飼っている人も――誰にとっても動画は必要です。正直認めたくはないですが、今の人々の生活はInstagram、TikTok、YouTubeを中心に回っています。だからこそ、「そこそこ」ではなく本当に優れた動画性能が、スマホ選びにおいて決定的な要素になっています。
要は8K撮影など要らん機能をつける前に、動画の処理速度の改善や動画撮影時間の制限など基礎的な部分でもっと改善を重ねてほしいということだと思います。現状動画性能は「iPhone」が一番と言われていますが、動画ブーストを使えばPixelの方が上です。
ただ動画ブーストの制限が多すぎることがネックで使っているユーザーも限定的。さらに動画ブーストを使っていないと動画性能はそこまでではないので、Pixel 11シリーズでの改善に期待したいところです。