スペック競争は終焉へ。コスパが悪いと言われたXperiaほど案外強いかも

2026年には「AI」によるストレージやRAMの供給不足からもコストが爆増すると言われています。その結果スマホ市場も全体的に値上げ傾向になると言われており、この厳しい状況の中で比較的優位な立場をとれるのは「Apple」と「Samsung」と指摘されています。

その理由としてはフラッグシップモデルからエントリーモデルまで垂直統合で開発することが出来るかどうかで、SamsungやAppleは他社と比較してフラッグシップモデルもしっかり売れるからこそ、その立ち位置を安定させやすいと言われています。

ただSamsungやAppleの売り上げが減少しないという意味ではなく、両社とも影響を受けることに違いはないと思います。一方で規模の経済を活かすことでシェアを拡大してきた中華メーカーですら厳しい状況の中で、そもそも市場規模がないSonyなどはどうなるのか。

市場構造の変換期。

昨年と同じ流れであれば今年の3月頃に新製品を発表する可能性があるNothingですが、今回同社のCEOが今のスマホ市場に対して興味深い発言をしています。まず今年スマホ市場が直面するのは大きな変換期になるとしています。

少なくとも過去15年において、スマホ市場は確かな一つの前提に支えられてきたことに言及。それは「コンポーネントの価格はいずれ必ず下がる」というもので、短期的な変動はあっても、長期的に見れば下落傾向になることがほとんどでした。

その結果最新機種のスペックを強化しても、コストが下がっていることからも値上げを回避できるとうに前提がありました。ただ昨年から開始したAIによると一部コンポーネントのコスト増加によって、この前提は崩壊したとしています。

メーカーの選択肢は非常にシンプル。

この構造変化によって、メーカーの選択肢は非常にシンプルになると指摘しており、単純に「値上げ」をするか「スペックダウン」をさせるかの2択で、今までのように「より高いスペックを、より安く」というモデルを出すことはほぼ無理だとしています。

なのでエントリーモデルやミドルレンジモデルの市場は前年対比で20%以上縮小する可能性があり、低価格帯から中価格帯の機種によって市場シェアを維持してきたメーカーほど厳しい状況になるとしています。

ちなみに同氏によれば今後登場するNothing Phoneに関しても値上げは避けられないとしています。多少他人事のようにも見えますが、Nothingも低価格帯から中価格帯でシェアを拡大してきたメーカーだからこそ厳しい状況になることに違いはないです。

Sonyの選択。

少なくとも同氏によると2026年は「スペック競争」が終わる年だと指摘しています。そしてこの状況下で真の差別化要因となるのは「体験」だけになるとも指摘しています。

少なくとも価格とスペックで勝負をしている中華系はかなり厳しめに感じますが、Sonyに関しては「ハード」による体験を重視している印象を受けます。市場全体のニーズを見れば「使いやすさ」が重視されており、尖った特徴よりは「バランス」が重視されています。

ただ「バランス型」の機種であっても、今後値上がりする可能性があり、相対的にコスパは悪化する可能性があります。その中でSonyは「映像」に「音楽」など他社が割とスペックで誤魔化しているだけの部分にしっかり力を入れているからこそ結果差別化になるのかなと思います。

値上げすると思う。

少なくともSonyは「利益」優先であることを明らかにしており、さらに規模の経済も使えない。その中でコンポーネントのコスト増加を吸収するのは困難だと思うので、ほぼ間違いなく「値上げ」するのかなと思います。

ただ値上げは他のメーカーも一緒だと思うので、SonyはXperiaにどこまで付加価値を提供することができるかが重要だと思います。もちろん販売台数という部分ではXperia 10シリーズが重要になりますが、Xperia 1シリーズでその存在感を示すことが出来るのであればかなり強いのかなと思います。

結局今まで「コスパが良い」と言われていた機種こそ今後の市場では厳しくなる可能性があります。またユーザーの反応を見ていると安い=お得とは限らないので注意が必要です。

今まで以上に自分はスマホに何を求めているのか、真剣に向き合う時がきたのかもしれません。