数年前からAIによるRAMの需要増加の影響からもSamsungやAppleは大容量のRAMの採用には慎重な姿勢を見せていたと言われています。少なくともその当時AIに力を入れているとはいえ「ゲームチェンジャー」になるような機能がなかったことからもコストに見合わないと判断した可能性があります。
一方でGoogleに関してはGemini Nanoを統合させた上で、さらにAI CoreをRAMに常駐させるために「RAM16GB」をPixel 9 Proシリーズから採用しており、今後も継続していく可能性が高いのかなと思います。
ただ昨年末から供給不足の影響もあり急激にRAMやストレージのコストが増加しており、今後もさらにコストが増加すると言われています。その中でGSM ArenaによるとSamsungのモバイル部門のトップはGalaxy S26シリーズの価格設定に対して非常に厳しい状況にあることを明らかにしたとしています。
値上げ回避は厳しい状況。

今回の情報によると、世界的な半導体コストの増加に加え、内部部門の利益率圧力増大を受け、来月に正式発表が予測されているGalaxy S26シリーズの価格引き上げは避けられないことを示唆したとしています。
Samsungの行動CEO兼モバイル事業責任者である盧泰文氏によると、現在の環境は「前例のない状況」としており、スマートフォンの価格調整が必要になる可能性があるとしています。
何より同氏は「記憶に残る最も厳しい価格状況の一つに直面している」とコメントをしており、2020年頃から始まった半導体不足によるSoCのコスト増加の時よりも厳しい状況になっていると判断することが出来ます。
原因は「供給不足」

何より「厳しい状況」としている理由は、AIインフラ需要によると業界全体の供給不足が原因だとしています。例えば汎用DRM(8GB DDR4)は過去1年でコストが$1.35から$9.30と約7倍の値上がりとなっています。
またストレージも急激なコストに直面していることからも「利益率」を確保しないといけないSamsungにとっては値上げは必須の状況になっているのかもしれません。

ちなみに値上げ率でみるとやばいことになっていますが、今回の例でみれば約210円だったRAMが約1460円となっていることからも、例えばその機種全体で見た時に1万円や2万円規模の値上げはあったとしても、20万円の機種が30万円になることは考えにくいと思います。
なのでXではたまに新型iPhoneが50万円になるから買えないとのポスト見ますが、極端な意見で鵜呑みにしない方がいいと思います。不幸中の幸いと言えるのか何ともですが、RAMやストレージがスマホのコンポーネントの中のコストでかなり高い方がじゃなかったのが良かったです。
これがSoCやディスプレイだったらかなり厳しい状況になっていたかもしれません。
Galaxy AIと今後。

一方でSamsungが今力をいれているGalaxy AIに関しても今後有料化する可能性があることを明らかにしたとしています。ただ「中核機能」は当面の間無料としながらも、一部のプレミアム機能は有料化を検討しているとの話です。
おそらくですがハードによるコスト増加を少しでも補うためにGalaxy AIを有料化する狙いがあるのかもしれません。逆に言えばSamsungは可能な限りGalaxyの値上げをしたくないと判断することも出来ます。
値上げもしにくい状況。

何よりGalaxy S26シリーズの価格設定は非常に重要になると判断することが出来ます。2025年においてSamsungはグローバル市場のシェアが18.7%に対してAppleは19.4%と14年ぶりにシェア一位から陥落した状況です。
またアメリカをはじめとしてiPhone 17シリーズの売れ行きはかなり好調で、特にiPhone 17は絶好調としています。前モデル対比でベースが256GBに底上げされた上で120Hz表示に対応したことで評価が高いです。
このことを考えるとGalaxy S26は価格を据え置きにした程度では魅力に欠ける可能性があり、何より値上げは出来ない状況にあるのかなと思います。事前情報からもSamsungは「アメリカ」のみ価格を凍結すると言われていますが、他の市場での価格設定がどうなるのか気になるところです。
また今回の問題はSamsungに限らず、今年最新機種を発表するほとんどのメーカーは直面すると思います。