先日正式発表された「Xiaomi 17 Ultra」はLight Fusion 1050Lを搭載しており、センサーサイズでみれば1インチと大型です。一方で今年の3月頃に正式発表が予測されているOppo Find X9 Ultraやvivo X300 Ultraは1/1.12インチのLYT-901を搭載すると予測されています。
少なくとも1インチには及ばないものの大型センサーを搭載する可能性が非常に高いことになります。またXiaomi 17 Ultraとの大きな違いとしてLYT-901は200MPに対応しているためカメラセンサーの使い方が今までと異なる可能性があります。
一方で1インチの大型センサーの採用は想定以上に広がらなかったと考えることができ、結局は中華メーカーがメインに採用している感じです。
大型センサーのメリット。

今回Android Authorityが1インチクラスの大型センサーのメリットに言及しています。まず一つ目としてはカメラソフトに頼らずに浅い被写界深度効果を出すことができることだとしています。
少なくとも同じ背景ボケでも大型センサーを搭載している場合はより自然なボケ感のある写真を撮ることが可能です。また2つ目としては高い光の集積力もあることからも、ダイナミックレンジが改善することに加え、より明るい写真を撮ることが可能としています。
さらに低照度の環境でも、より明るい写真が撮れることに加え、シャッターを長く開いている必要がないため手ブレ防止にも繋がります。
大型センサーが失速した理由

一方で大型センサーを採用する機種が想定していたより増えなかった理由にも言及しており、一つ目としては内部スペースの問題だとしています。センサーサイズがデカいことからも内部スペースを逼迫することに加え、最適なピンと合わせと画質を担保しようととなった場合、カメラレンズとカメラセンサーには適度な距離が必要になります。
Huaweiでみれば「格納式」を採用したり「可変絞り」を採用することで対処していますが、コストの問題もあるため結局バランスをとろうとなった時にカメラバンプが悪化しやすい傾向になりがちです。
言うまでもなく、これらの巨大なハウジングは見苦しいため、人間工学に基づいたデバイスになる可能性があります。オレオサイズのカメラバンプが付いた携帯電話を使用するとき、人差し指を置くのに苦労することがあります。これらの大きなハウジングは、平らな表面で使用すると、電話機が著しくぐらつくこともあります。
デザインとのバランスを考えた場合。そしてバッテリーなど内部スペースとのバランスを考えた場合に設計が難しいことを指摘しています。また中華系の1インチクラスのセンサーを搭載している機種は基本カメラデザインがサークル型に固定化されており、これ以上変更しようがないのかもしれません。
コストの問題。

XiaomiがSonyと共同開発したと言われている「IMX989」はXiaomiの独占期間があったようにも見えますがコスト自体はめちゃくちゃ高くはなかったのかもしれません。そのためXiaomiやvivoは中位モデルにも採用していましたが、LYT-900からはコストが増加したのか最上位モデルのみが採用する流れになっています。
また詳細は分かっていませんが「LYT-901」に関してもコストが高い可能性があります。メーカーとしては高品質の大型センサーを搭載すれば利益率が低下するので値上げを余儀なくされる可能性があります。
また先ほどの話とおも重複しますが内部スペースの最適化にもコストがかかります。さらにコストをかけても実装してもスペックの見栄の部分が強めというか、多くのユーザーにその良さを伝えるのが難しいというか分かりにくい細部が改善している感じになります。
こうなってくるとvivoやOppoのように1/1.28インチクラスのセンサーを自社製品に最適化させた方が合理的なのかもしれません。
望遠の需要増加。

そしてここ直近の動きをみると中華メーカーを中心に「望遠」を強化する傾向が強いです。結局スマホカメラは汎用性の高さを求められるのか、超強い広角カメラを搭載しているよりも、そこそこでもシーンに合わせて撮り分けをしやすい「多眼」構成の方がウケがいいのかもしれません。
その中で直近だと「望遠」で1/1.4インチクラスのセンサーを搭載するのが当たり前になりつつあります。先ほどの話とも重複しますが1/1.4インチのセンサーをペリスコープで搭載するとなれば広角に1インチのセンサーを搭載するよりも内部スペースが占有されます。
なので余計にデザインとのバランスが難しくなっており、あとは1インチに満たないセンサーであっても1インチ相当もしくはそれ以上に撮れる場合もあります。
Vivoは、X200 Pro用のより小型のLYT-818メインカメラ(1/1.28インチ)に切り替えました。このカメラは、1インチのIMX989センサーよりも優れたビデオ品質と同等の写真品質を持っていると主張しました。
なので内部スペースが限定されるスマホだからこそ、センサーサイズ以外の部分で進化を遂げていると判断することも出来ます。少なくともこの流れだと特にコスト的に厳しそうなXperiaは大型センサーを搭載する未来は来ないのかもしれません。
少なくとも直近でみるとほどほどのセンサーサイズ+200MPの組み合わせで汎用性を強化する流れが強いように見えます。