これなら納得。Galaxyにシリコンカーボンバッテリーが採用されない理由

発表当時散々批判された「Galaxy S25 Edge」のバッテリー容量ですが、シリコンバッテリーを採用していればもっとバッテリー容量を増やすことが出来たとの声が多かったです。

ただリーカーによるとSamsungはその当時のシリコンカーボンバッテリーを採用した機種に近いセル密度を実現したバッテリーを採用していたとしており、仮にシリコンカーボンバッテリーを搭載していたとしても、3900mAhから4100mAhと劇的にバッテリー容量が増えなかったと指摘しています。

一方でユーザーの心理としてはシリコンカーボンバッテリーを採用してほしいところだと思います。

最先端の技術を積極的に採用。

今回Phone Arenaによると、そもそもSamsungは中華系のメーカーと比較してバッテリー技術で大きな遅れをとっているとのイメージは間違いだと指摘しています。何よりバッテリーの研究や開発に製造を担当しているSamsung SDIはかなり巨大な組織であることに言及。

またSamsung SDIはエネルギー密度が非常に高い製品を積極的に生産した上で、製品に採用しているとしています。

独自のシリコンカーボンナノコンポジット(SCN)アノードを、プリズムP6電池や円筒46phi電池などのヘビーデューティー製品に適用しています。SCNは、大量のエネルギー貯蔵とより高速な充電を可能にする「スーパーアノード」と考えてください。これらは、ほこりだらけのラボに座っている単なる実験的なプロトタイプではなく、実際の生産ユニットです。

このSCNアノード技術は2015年頃から開発しており、2020年には独自タイプを正式発表。そして同社は大手EVメーカーに供給する契約を結んでいます。つまりざっくりと言えばバッテリーに対する高い技術を持っているが、そのほとんどは利益率の高い自動車部門向けとなっていること。

スマホ向けは利益率が低いことからも積極的に導入しておらず、利益率を重視しつつ「品質」を優先していると指摘しています。

Galaxy Z TriFoldで採用された技術。

先日より一部市場で発売された「Galaxy Z TriFold」は歴代Galaxyで見れば最大容量となる「5600mAh」のバッテリーを搭載しています。少なくともバッテリー容量をみる限りだと、SamsungはついにシリコンカーボンバッテリーをGalaxyに採用したとの噂が広がっていますが同サイトは指摘しています。

同サイトによればシリコンカーボンバッテリーではなくとSamsungの「M-Line」スタッキング技術と組み合わせをした独自の3セルバッテリー技術を採用しているとしています。

M-Lineを理解するには、スーツケースに荷物を詰めることを想像してください。従来の電池は、衣服を丸めて詰める方法(「ゼリーロール方式」)のようなものです。機能はしますが、隅に無駄な隙間ができてしまいます。M-Lineは「積み重ね方式」を採用しています。これは衣服を完璧に平らに折り畳み、積み重ねるようなものです。全く同じスーツケースに、より多くの「衣類」(活物質)を収めることができます。これにより、電池のサイズを大きくしたり内部の化学成分を変更することなく、容量を増加させることが可能です。

少なくともGalaxy Z TriFoldで採用されたバッテリー技術はSamsungの厳格な安全基準を遵守しながらも、バッテリー容量を増やすことができる画期的な技術と判断することが出来ます。

シリコンカーボンバッテリーを待つのを諦めろ。

少なくとも同サイトによれば、Samsungは「シリコンカーボンバッテリー」をスキップしている可能性があると指摘しており、Galaxyにシリコンカーボンバッテリーが採用されることには期待しない方がいいとしています。

そしてSamsungの当面の目標は「オールソリッドステートバッテリー」だとしています。リチウムイオン電池は液体を使ってエネルギーを移動させることことからもと可燃性がありますがオールソリッドステートバッテリーは固体材料を使用することからも、可燃性のリスクが低い上でにより多くのエネルギーを蓄えることが可能です。

そしてリーク通りであれば来年正式発表が予測されている「Galaxy Ring 2」で初めて採用される可能性があるとしています。

これは完全に理にかなっている。リングは小さく、肌の近くで着用し、非常に安全である必要があります。それはこの革命的な技術のための完璧なテストの場です。サムスンがEVシリコン技術を携帯電話に持ち込むことを計画していたら、私たちは今頃それを見ていたでしょう。代わりに、ソリッドステートがプライムタイムの準備ができるまで、M-Lineスタッキング方式でギャップを埋めています。

もちろんコストの問題などもあると思うので一気に採用する機種が増えるとは考えにくいです。ただSamsungとしては目の前の技術ではなくだいぶ先の未来をみて開発を進めてきたのかもしれません。