中華メーカーは中心にここ数年は「シリコンカーボンバッテリー」の開発にかなり力を入れています。少なくともリチウムイオンバッテリーと比較すると「シリコン」のお陰でバッテリー容量を大幅に増やすことが出来ます。
一方で「シリコン」の含有量を増やすしすぎるとバッテリーが膨張するとのデメリットもあるみたいで、海外サイトによると今の技術では含有量は最大でも「15%」程度と言われており、OnePlus 15がMAXとも言える15%に達成しているとも言われています。
ただバッテリー容量が一気に増えた一方で充電速度は変わらないことからも充電に要する時間はどんどん長くなっています。だからこそこれ以上充電速度を強化することは可能なのか。
急速充電のデメリット。
中華系を中心に有線の場合は最大100Wの充電に対応していることがあり、さらに機種によってはワイヤレスでも最大80Wで充電することが可能です。一方でユーザーとしては急速充電に対応することでバッテリーが劣化するのでは?と疑問を持つと思います。
まず一般的によく言われる急速充電に対応した場合のデメリットをまとめると以下のようになります。
| 急速充電のデメリット |
| 短時間で大容量の電流を流すため発熱しやすくなる |
| リチウム析出が発生しやすくなる |
リチウムイオン電池は一般的に高温に弱いため充電時に発熱するとバッテリー自体に負荷がかかる可能性があります。また満充電に近づくほど急速に充電すると負荷がかかりやすいと言われています。
つまり表面的にみればと急速充電への対応はバッテリーの劣化を早める可能性があります。
バッテリー劣化への対処。

一方でメーカーとしては急速充電に対応すればバッテリーに負荷がかかると分かっているからこそソフトでより制御しています。メーカーの主な対策としては以下のようになります。
| バッテリー劣化への対処方法 |
| 多セル構造を採用することで1セルあたりの負荷を軽減している |
| AIを使うことで充電を管理しておりバッテリーの温度などを厳密い監理 |
| 充電容量に合わせて充電速度を制御する |
| そもそも発熱が少ないと言われているGaN充電器の採用 |
中華系は何方かと言えばは最後まで駆け抜けるというイメージですが、GalaxyやPixelにXperiaなどをみると電池容量に合わせて充電速度は制限しています。そもそも最大充電速度で充電する時間も非常に短く、海外サイトのテスト結果をみるとGalaxyは最大速度で充電しているのは最初の2分くらいで、あとは20Wちょいに落ち着いている感じです。
少なくともメーカーが様々な対策を行なっていることからも急速充電=バッテリーが劣化しやすいという構図ではなくなってきています。ただXperiaなど80Wの充電に対応していないかつ対処をしっかり行なっている機種と比較すれば劣化が早い可能性はあります。
フル充電を避けるべき。

一方でRedditなどをみると、充電速度よりも「満充電」にしないことの方がとよほど重要だとの指摘もあります。
30-80%の充電はかなり大きな効果があり、0-100%の充電と比較して摩耗を20〜30%削減しました。
電池残量が70%を超えたあたりから充電速度が速いとバッテリーに負荷がかかるため、長期間使いたい人は充電容量を80%で停止するオプション+急速充電の組み合わせが最強なのかもしれません。
GoogleですらPixel 9aからバッテリーヘルスケケア機能を実装しており、充電サイクルに合わせて充電容量を調整してバッテリーの劣化を防ぐにようにしています。使い始めには100%にしておきたいところですが、実際には一番ダメージを与えやすいです。
一方で2〜3 年程度で買い替える人はそこまで気にしなくていいとの話もあります。
品質基準が違う。

ちなみにヨーロッパにおいてバッテリーの品質が規定されており、充電サイクルが800回で充電容量が80%以上であることが望ましいとされています。その上で先日国内でも発売されたOppo Find X9は「1300回」とされており規定を超える品質を達成しています。
一方でGalaxy Z Fold7に関しては「2000回」と言われているのでレベルが違います。少なくともSamsungでみれば過去にバッテリーでやらかしているので、だからこそバッテリーの品質に拘っている可能性があります。
またシリコンカーボンバッテリーはリチウムイオン電池と比較すれば充電速度関係なく劣化が進むのもはやいと言われています。なのでバッテリーに求める品質が違うからこそ、メーカーによって充電速度含めて違いがあるのかなと思います。
何より重要なのは自分の使い方にあっているものを選べばいいことで、例えば2年以内に買い替える人が急速充電はバッテリーに負荷がかかるからといって避けたとしても、ほとんど恩恵を受けない可能性があるのかなと思います。