合理的な判断。次期Galaxy Zは8 Gen 5を採用する可能性

2026年にはRAMやストレージのコストが大幅に増加することからも、スマホの価格はさらに高くなると言われています。またフラッグシップモデル向けのSoCは「2nm」プロセスノードを採用するとも言われておりコストはさらに増加するとも言われています。

ちなみにTSMCは今年からもで2nmプロセスノードを採用した半導体の製造が可能だったみたいですが、AppleやQualcommなどはコストの高さから3nmプロセスノードを継続したとも言われており、来年登場するスマホは値上げ要因が多いです。

メーカーとしてはどうにかコストカットをしたいところで、個人的には「SoC」が分かりやすいのかなと思います。

Snapdragon 8 Gen 5の存在。

GoogleはGoogle Tensorに対して「閾値」を設定している可能性があるとの指摘はかなり整合性があるのかなと思っています。あくまでも「日常使い」において、ある一定のレベルを超えると、いくらCPUやGPUを強化してもユーザーの体感はは変わらなくなる。

だからこそGoogleは「TPU」の強化に全振りしたとの指摘で、個人的にはかなり分かりやすいです。むしろの多くのユーザーにとってパフォーマンスが高くなっても体感出来なければ発熱もしやすくなる上に本体価格も高くなるのであればデメリットの方が多いです。

またNothingでみればAIをより強化するためにDimensityからSnapdragonに切り替えたとしており、逆に言えばパフォーマンス的にはDimensityでも問題ないけどAIのためにコストをかけてまでSnapdragonに切り替えたことになります。

ゲーミングスマホなど明確に立ち位置が決まっているカテゴリーであれば別の話になりますが、これ以上パフォーマンスを高くしてもメリットよりデメリットの方が多くなると判断しているメーカーも多いのかもしれません。

そうなると今まで以上に「最新」かつ「最強」にこだわる必要がなくなると思います。その中で今後重要な役割を果たす可能性があるのは「Snapdragon 8 Gen 5」とAndroid Authorityが指摘しています。

ほとんどの人が満足できるSoC

ざっくりとSnapdragon 8 Elite Gen 5とSnapdragon 8 Gen 5の違いを確認すると、最大クロック数に違いがあります。またGPU性能にもかなり差がありSnapdragon 8 Gen 5の方が20〜30%程度低いと言われています。

少なくともSnapdragon 8 Elite Gen 5は「ハイパフォーマンス」に拘っている感じで、原神など重いタイトルでも最高画質/最大fpsでやりたい人向けで、デメリットとしてはパフォーマンスが高い分発熱しやすくなる。

一方でSnapdragon 8 Gen 5はゲームタイトルによっては最高画質や最大fpsで遊ぶことは出来ない可能性が高いですが、準ずる設定で十分に楽しめる可能性があり、パフォーマンスが下がる分発熱しにくく電池持ちの改善にも貢献する可能性があります。

ざっくりとSnapdragon 8 Elite Gen 5は特化型に向いている感じでSnapdragon 8 Gen 5はバランス型に向いている感じです。

価格への見返りが多い。

あくまでも中華系が中心になる可能性がありますが、直近の情報だと「OnePlus 15R」が採用する可能性があります。つまり$599前後と中価格帯の機種が採用する可能性があります。

あくまでもスペック的には見劣りするとはいえSnapdragon 8 Elite Gn 5のコストが高いのであれば固執する必要はなく、同サイトは以下のようにコメントしています。

一流の旗艦は明らかに印象的ですが、パフォーマンスと価格のリターンが減少するポイントはとっくに過ぎています。ハンドヘルドフォームファクタは、超堅牢な冷却なしでクアルコムの最新エリートシリコンを完全に活用することはできません。また、ハイエンドエミュレーション以外に、そのピークパワーを活用できるアプリはあまりありません。

多くのユーザーは最強/最速に拘っているわけではなく、何より最優先事項ではないです。またミドルレンジやミッドハイレンジだけではなくハイエンドが搭載してもいいのかなと思います。

Galaxy Zシリーズが採用する可能性。

また一部情報によるとGalaxy向けのSnapdragon 8 Gen 5のサプライヤーはSamsungになるとの噂もあります。実際にどうなるのか不明ですが、仮にこの情報通りであればSnapdragon 8 Gen 5搭載機種がGalaxyから出てくる可能性があります。

その中で有力だと思うのがGalaxy Zシリーズで特にGalaxy Z Flip8は有力候補なのかなと思います。結局折りたたみ式機種は本体が薄いこともあり発熱しやすいと露骨にユーザビリティが下がります。

なのでパフォーマンスを制御していることが多く、結局制御するのであれば、最初からより発熱しにくいSoCを採用した方が合理的に感じます。Oppo Find N5はコストと発熱の問題からもSnapdragon 8 Eliteの7コアバージョンを採用。

結局採用機種は増えなかったですが、Snapdragon 8 Gen 5は後釜になる可能性があるのかなと思います。少なくともスペックの見栄えのために最新/最強のSoCを採用することを、多くのユーザーは望んでいないのかなと思います。

なのでメーカーもフラッグシップモデルで採用するSoCを見直す必要が出てきたのかなと思います。