Galaxy Z TriFoldが数分で完売。物を売るというレベルの在庫量ではない

12月初旬にSamsungは「Galaxy Z TriFold」をサプライズ発表。同社初の三つ折り機種となっており、今後シンガポールや台湾など販売地域が拡大予定となっていますが、詳細なスケジュールに関しては現時点で明らかにされていません。

また韓国においては「12月12日」より発売されましたが、そもそも製造の問題からも発売が延期された上での発売だったとも言われています。

数分で売り切れ。

いよいよ韓国で発売されたGalaxy Z TriFoldですが、韓国において発売数分で完売したとの話です。GSM Arenaによると取り扱いのある店舗においては開店前から長い行列ができていたと指摘しています。

オフラインにおいては不明ですが、オンラインに関しては、今後入荷した際に通知を受け取ることが可能になったとの話です。なので初期在庫が完売したとはいえ今後も在庫が不定期に補充されるのかもしれません。

ちなみにXなどを見ていると無事ゲットできた人の多くは徹夜で並んだとの話です。またある店舗では50人くらい並んでいたみたいですが、先頭の15人前後で品切れになったと言われており、入荷数は大型店舗でもかなり限定的だったと判断することができます。

実際の入荷数は?

Samsungは正式にGalaxy Z TriFoldの在庫数に言及していませんが、韓国からの情報をみるとオンライン/オフライン合わせて700台程度だった可能性があるとしています。韓国でGalaxyはかなり売れることを考えると初期在庫は少なすぎだったと判断することが出来ます。

また主要店舗においての在庫数は15台前後で多い店舗でも30台程度だったとの話です。なので開店前に並んでいた人の分で完売になるのも納得できるという感じですす。

とはいえ本体価格がざっくりと38万円と高いことに違いはないですが、在庫数が圧倒的に足りないです。このことからもSamsungは消極的な理由で在庫を持たなかったというよりは製造状況が芳しくないと判断するのが合理的なのかなと思います。

ちなみに今回の情報によると来年初めまでに2500〜5000台程度を目処にしつつ1万台規模の生産を目指すとしています。直近の情報からもGalaxy Z TriFioldは当初の計画に対して3割にも満たない数しか生産されないと言われていましたが、単純に目標数を生産できないと判断するのが分かりやすいのかもしれません。

ディスプレイの修理代も判明。

またSamsungはGalaxy Z TriFoldの購入特典として「ディスプレイの修理を1回限り半額で可能」としていましたが、肝心の修理料金自体は発表されていませんでした。

修理代
メインディスプレイ 165万7500ウォン
サブディスプレイ 13万7000ウォン

単純に執筆時点での為替で計算するとメインディスプレイの修理費用は約17万5000円でサブディスプレイは1万4500円という感じです。10インチのフレキシブルディスプレイのためコストは高いと思っていましたが想定以上に高い感じです。

この価格になるフラッグシップモデルが購入できる金額で、2万円追加すればGalaxy S25 Ultraが購入可能な感じです。ただこれが1回限りとはいえ「半額」で修理できるのは特典としてかなり魅力的にも感じます。

後継機種がどうなるのか不明。

この手のデバイスをSamsungも普及させようとは考えていないと思います。なので本体価格が高いこと自体は大して問題ではないと思います。どんな価格であって欲しいと思う人は投資すると思うので売れるはずです。

一方でGalaxy Z TriFoldの後継機種が来年でるか不明ですが、仮に出すとした場合一番のネックになるのは「製造」なのかもしれません。Galaxy Z Fold Special Editionに関しては数量限定だったとはいえしっかり製造した上で完売し、そのノウハウがGalaxy Z Fold7に継承された感じです。

またGalaxy Z Fold Special Editionは言ってしまえば従来のブック型の折畳式機種と一緒です。ただGalaxy Z TriFoldに関しては三つ折りなので今までと勝手が違う可能性が高く、今後販売地域を拡大するとなっても、価格より製造がネックになりそうです。

逆に製造の問題をクリアできるのであれば、来年後継機種を出す際に展開地域がさらに拡大する可能性があるのかなと思います。