国内市場でみればSamsungのシェアは5位で安定している印象ですが、グローバル全体で見れば長年「1位」を守り続けてきた感じです。どうしても国内だとiPhoneの方が売れているため、そんなイメージはないかもしれませんが、グローバル全体でみれば「王者」になります。
またAndroidだけでみた場合Samsungのシェアは30%を超えており、ざっくりといえばスマホを買い替えた人の3人に一人はGalaxyを購入していることになります。ではなぜそれだけ多くのユーザーから支持されているのか。
積極的な市場拡大。

今回Android AuthortiyがSamsungが「王者」である理由について言及しており、一つ目としては積極的な市場開拓です。どうしてもここ数年でみれば利益率を優先しているようにみえハードの進化が乏しいです。
そのため最新技術を惜しみなく投入しているという印象はありませんが、Samsungが市場全体に影響を与えた一つが「ファブレット」カテゴリーの創設です。初代Galaxy Noteの5.3インチはデカすぎるとバカにされましたが、結局Galaxy Noteシリーズは大ヒットに。
それこそラインナップの再編成によってシリーズとしてはなくなってしまいましたが、Galaxy NoteシリーズのエッセンスはGalaxy S25 Ultraなどに踏襲されています。
Edgeディスプレイの採用。

また今やほとんど採用機種はなくなりましたが、SamsungがEdgeディスプレイの立役者という感じで、多くのフラッグシップモデルが長期にわたって採用してきた感じです。
実際Edgeディスプレイの何が良かったのとかちょっと自分には分からないですが、SamsungがGalaxy Note Edgeで初めて採用してから市場に与えた影響はかなり大きかったのかなと思います。
またSamsung自身が高品質なディスプレイを開発しているメーカーだからこそ、モバイル部門を色々とチャレンジができたのかなと思います。
折畳式機種用のディスプレイ。

そして今や主要メーカーのほとんどが折畳式機種を発表していますが、必要不可欠な存在としては「フレキシブルディスプレイ」です。今やBOEなども製造が出来ると言われていますが、品質はやはりSamsungの方が高いと言われています。
またディスプレイサイズが大型化すると耐久性を担保するのが難しいと言われながらも、SamsungはUTGを進化させることで耐久性を担保。そして耐久性など今後どうなるのか不明ですが、Galaxy Z TriFoldの製品化に成功しています。
Samsungが長年開発を継続して積み重ねてきたノウハウがあるからこそ「三つ折り」機種の登場に繋がった可能性があります。
作り込まれた「ソフト」

多機能であることが必ずしも「使いやすさ」に繋がるわけではありませんが、2つ目として非常に優れた「ソフト」だと指摘しており、OneUIは今日のAndroidで得られる最高の体験だとしています。
真のデスクトップのようなコンピューティング体験のためのDeX、画像とファイルを詮索好きな目から安全に保つためのSecure Folder、セキュリティを強化するためのKnox、および深いカスタマイズのためのGood Lockが含まれます。
またここ数年でみればGalaxy AIにも力を入れており、もともと優れた体験を提供できたOneUIがAIと組み合わせることでさらに一段階進化した感じです。
安心にも繋がる。

またSamsungはアップデートサポートにも力を入れており、Galaxy Aシリーズの一部機種は最大6年に対応しており、Galaxy Sシリーズなどフラッグシップモデルは最大7年に対応しています。
優れた「体験」と長期のサポートはユーザーに「安心」を提供することが可能で、だからこそGalaxyは多くのユーザーから支持されやすいと指摘しています。
ラインナップの豊富さ。

日本国内だとミドルレンジモデル及びエントリーモデルの認知度が低いのか、フラッグシップモデルが中心に売れている印象を受けます。一方で国内では「Galaxy S25 FE」を出さなかったことを考えると、中価格帯はあまり国内で売れないのかもしれません。
ただグローバル全体でみればSamsungのラインナップはかなり豊富で、Galaxy Aシリーズは安いこともありかなり売れています。むしろSamsungのシェアを支えているのはGalaxy Aシリーズになります。
ちなみにGalaxy Aシリーズなどエントリーモデルからミドルレンジモデルは、アジア/アフリカ/ラテンアメリカの一部で特に人気が高いとしており、ハイエンドモデルは北米とヨーロッパで人気があるとしています。
何よりユーザーのニーズに応えるために豊富なラインナップが用意されていると、ユーザーも買いやすくなる。さらにこれはスマホに限った話ではなくタブレットやイヤホンにおいてもラインナップを充実させています。
もちろん市場によって温度差があると思います。国内では人気が一気に出てきた感じで、今後大きな節目があるとすれば第一次販売地域の仲間入りをすることができるかどうかなのかなと思います。