先日にほぼサプライズ発表となった「Galaxy Z TriFold」ですが世界初の三つ折り機種ではありません。世界初は2024年9月に正式発表された「Huawei Mate XT」となりますが、多くのユーザーにとって致命的な弱点はGMSを標準搭載していないことだと思います。
一方でGalaxy Z TriFoldに関してはHuaweiのような規制があるわけではなく、中国向けモデル以外であれば他のGalaxyのようにGMSを標準搭載しており、GeminiをベースにしたGalaxy AIも使うことが可能です。
だからこそHuawei Mate XTよりもGalaxy Z TriFoldの方が注目度が高い印象を受けます。またSamsungも市場の反応をみるためなのか大手YouTuberに対して先行レビューをしてもらっています。
そして先行レビューから見えてきてることもあります。
デザインにおけるポイント。
まずプレス画像では分かりにくい部分として本体の「質感」です。Galaxy Z TriFoldの外面は光沢のあるグラスファイバー複合素材が採用されているとしています。少なくとも「光沢仕上げ」を採用していることからも指紋や汚れはマット仕上げを採用しているGalaxy Z Fold7と比較すれば圧倒的に目立ちやすいと思います。
高級感を演出するためだったのか不明ですが、個人的にはマット仕上げもしくはGalaxy Z Fold Special Editionのような質感を採用して欲しかったところです。

一方でGalaxy Z TriFoldの大きな特徴としては本体の厚みで、最も分厚いところでも4.2mmとGalaxy Z Fold7と一緒です。そして最も薄い部分で3.9mmと驚異的な薄さを実現していますが、本体を開いたい時に完全に平になることがないです。
ちなみにHuawei Mate XTのようにGalaxy Z TriFoldは「片側」だけを開くような使い方は出来ないです。なので完全に折りたたむか完全に開くの2択かとなっており、完全に開いて使うことが前提になるからこそテーブルなどに置いた時にガタガタするのはデメリットです。
上記の画像からもカメラバンプも派手で、ガタガタしないわけがない。なので対処方法としては同梱されている専用ケースを使うべきとの話です。おそらく販売台数が限定的だと思うのでサードパーティ製の選択肢はあまり増えないと思います。
本体の厚みと重さ。

一方でGalaxy Z TriFoldの本体の厚みと重さを懸念する声もあります。
| 厚み(閉じた状態) | 重さ | |
| Galaxy Fold | 17.1mm | 276g |
| Galaxy Z Fold2 | 16.8mm | 282g |
| Galaxy Z Fold3 | 16.0mm | 271g |
| Galaxy Z Fold4 | 15.8mm | 263g |
| Galaxy Z Fold5 | 13.4mm | 253g |
| Galaxy Z Fold6 | 12.1mm | 239g |
本体の重さに関しては初代と比較してもGalaxy Z TriFoldの方が圧倒的に重いです。とはいえ筐体サイズが全く違うことを考えると仕方ない感じで、むしろとGalaxy Z Fold6までは筐体サイズを考えるとスペックよりも重く感じたのかなと思います。
一方で本体の厚みに関してはGalaxy Z Fold5より薄いので、割と最近のGalaxyよりも三つ折りの方が薄いことを考えると驚異的なのかもしれません。むしろGalaxy Z Fold5あたりを使っている人からすれば、単純にデカいのに薄くて軽いと思うかもしれません。
ディスプレイの懸念点。

そして先行レビューから見える懸念点としてはディスプレイの折目です。Galaxy Z TriFoldは三つ折り機種のためヒンジを2箇所に搭載しています。つまりディスプレイの折目が2箇所になるからこ余計に目立ちやすい可能性があります。
また多くのユーザーにとって懸念事項になるのがメインディスプレイの耐久性で現時点ではUFGなのかUTGなのか不明です。ちなみに初代のイメージが強いのかメメインディスプレイは「ガラス」であり「プラスチック」ではありません。
そして先行レビューによるとメインディスプレイには割と簡単に傷をつけることが可能としています。ただ表面のフィルムに傷がつくだけなのか、それともディスプレイ自体に傷がつくのかは不明です。

正直傷がつかないディスプレイを実現することは無理だと思っています。だからこそ保証の方が重要でSamsung韓国は購入者特典としてディスプレイを一度のみ「半額」で交換することが可能としています。
ただ「無料」ではなく「半額」であることを考えるとディスプレイのコストはかなり高いのかなと思います。
配慮されている部分も。
一方でディスプレイを出来るだけ傷がつかないようにするために本体の厚みや重さを犠牲にしてでも内折のヒンジを2つ搭載しています。このことでHuawei Mate XTのように本体を完全に折りたたんだ状態でもメインディスプレイが露出することはないです。
またGalaxy Z TriFoldを開く特に爪でディスプレイを傷つけてしまう可能性があるとの指摘もあります。本体を開く際にカメラ側から開き、次に反対側を開く流れになります。
カメラ側を開く際はメインディスプレイに触れることははないですが、反対側を開く際にはメインディスプレイに触れてしまう可能性があります。ただSamsungはマグネットを内蔵しており、カメラ側を開くと反対側が磁力で反発してわずかに浮くように配慮しています。
そのためメインディスプレイにより接触しにくい状態で開くことが可能になるとしています。正直どんな感じなのかは実際に使ってみないと分からないです。ただ売れ行き次第では来年後継機種があるのかどうかも不明で、欲しいと思う人は積極的に投資した方がいいのかなと思います。