iPhoneは時代遅れ?Pixelに追加される新機能が凄すぎ

「Android」を使用するメーカーはiOSと異なり多岐に及ぶため全体でセキュリティを担保することはかなり難しいとは思いますが、それでもGoogleは世代を重ねるごとにセキュリティを強化してきました。

またAIがより一般的になることでユーザーの生活が便利になる一方で、悪事に関してもより巧妙になるとジレンマの部分もあります。先日よりGoogleは12月のセキュリティアップデートを配信しており、深刻な脆弱性に加え不具合やバグを多数修正しています。

かこって検索の進化。

今回9To5GoogleによるとGoogleはかこって検索に対して新機能を実装したことが判明したとしています。今回追加された新機能は「詐欺」の検出で、例えば受信したSMSを開いた状態でかこって検索を起動させ、上記の動画のようにかこってあげるます。

そうするとAIを駆使して詐欺の可能性があるのか検索してくれる感じです。ちなみに今回の情報だとSMSに限らずwebコンテンツのテキスト含めて同様に詐欺のリスクを調べることが可能としています。

少なくともオンライン詐欺は類似した手法を採用することが多いからこそ、逆にかこって検索で詐欺のリスクを検出することが可能になった可能性があります。ただ今後この手の詐欺がより巧妙になれば十分に検出出来なくなる可能性があるので結局はイタチごっこになると思います。

Googleもコメント。

一方でGoogleは今回の新機能の実装に合わせて以下のようにコメントしています。

不審なチャットやテキストメッセージに安心を。Circle to Searchを使えば、画面に表示されるあらゆる情報(詐欺の疑いがあるコンテンツも含む)について簡単に詳細を確認できます。ウェブ上の情報を基にした便利なAI概要が表示され、そのコンテンツが詐欺の可能性が高いかどうかを判断します。関連するガイダンスと推奨される次のステップを提供するため、アプリを切り替えることなく不審なメッセージをスクリーニングできます。

アメリカでは「迷惑電話」が日本とは比較にならないほど多いとも言われており、だからこそGoogleも迷惑電話を排除するための機能を充実させてきた経緯があります。また迷惑電話が多いということは、不審なSMSを受信する可能性もかなり高いと考えることができます。

実用性の部分は分からないこと。そしてリスクがあるかどうかは自動検知ではなく「かこって検索」を起動させる必要があることからも、迷惑電話と比較すればこれからの技術なのかなと思いますが、ユーザーが簡単に調べられる環境が提供されたのは嬉しいところだと思います。

対象機種も限定的。

またかこって検索を起動させる方法以外として、文面を確認できる状態でスクリーンショットを撮影。その上でスクリーンショットをGoogle Lensに読み込ませることで同様に詐欺のリスクを検出することが可能としています。

一方で今回の新機能は「Android 16 QPR2」の一環として行われています。つまりAOSPが解放されるまでの間はGoogle Tensorを搭載したPixel 6シリーズからPixel 10シリーズに限定されていると考えることが出来ます。

ただ今後Googleがかこって検索のアップデートを行うことでかこって検索に対応している機種であれば対応する可能性もありますが、現状だとGoogle Pixel以外に対応がどうなるのかちょっとよく分からない状況です。

対象地域も限定的の可能性。

またかこって検索の詐欺検出機能は全世界で展開予定としていますが、Android16 QPR2で追加される他の新機能と比較すれば展開が遅い可能性があるとしています。その理由としては該当機能の応答の品質に高い確信を持った時点でより広範囲で提供されるとしています。

なので単純に考えれば当面はアメリカが中心で、その次に「英語圏」に拡大する可能性があるのかなと思います。何より以前からAndroidよりiPhoneの方がセキュリティが高いと言われてきました。

ただ直近でみればiOS向けのトロイ木馬が発見されており、さらにEU圏内ではサイドローディングが解放されるなど外的要因ですが綻びが生じてきた印象を受けます。また今回の新機能のようなセキュリティ関連の新機能はAI自体が遅れていることもありますがiPhoneは現時点で微妙なところです。

少なくとも「Android」と一括りにすればiOSの方が強固なセキュリティであることに違いはないと思いますが、Pixelと比較すると今後その差は広がっていく可能性は十分にありえるのかなと思います。