YouTubeを運営していると様々なコメントを頂くことが多く、もちろん面白いと思うのもあれば不快に感じるコメントもあります。ほとんどのコメントは「感想」ですが、一方で「質問」も自分のチャンネルの規模感ですら地味にあります。
ただ正直なところ、頂いた文面から回答ができる質問もあれば、ちょっと無理に思える質問もあります。そして無理に思える質問が「どちらがいいか」という内容です。
重要なことが分からない。
例えばXperia 10ⅦとAQUOS sense10の比較レビューにおいて、実際に比較する上でどちらの機種がどう優れているか見えてきます。少なくともこの2機種で悩んでいるユーザーにとっては少しでも参考になる情報があるのかなとは思っています。
一方で動画や記事を見てどちらかの機種を買ったとしても、結果的にユーザーが満足するかは別の話です。例えば仮にXperia 10Ⅶを悩んだ結果買ったとした場合ほとんどの人はAQUOS sense10を買うことはないです。
つまりAQUOS sense10と悩んだ結果Xperia 10Ⅶを購入したとしても、ユーザーの満足度に繋がるかは「今まで使ってきた機種」と比較してどう感じるかだから中心になるからです。
なので「機種選び」という枠組みではXperia 10Ⅶ vs AQUOS sense10になりますが、満足度を決定する際には今まで使っていた機種 vs Xperia 10Ⅶの構図になるため、単純にどちらが満足できるかと質問を頂いても今使っている機種が分からないと正直判断することは出来ない感じです。
用途が明確でも一緒。
そして「どっちがいいか」という質問に対して、スマホに求めることが明確であっても、結局は今使っている機種が基準になるため、この機種が分からないと判断することは出来ないです。
例えばズーム性能や低照度撮影が少しでもいい機種が欲しいとの内容で、Xperia 10ⅦとAQUOS sense10のどちらかがズーム性能や低照度撮影が優れているか判断することはできますが、結局今使っている機種対比でズーム性能も低照度撮影も劣るようであれば満足度は下がる可能性があります。
なので機種選びをする時は選択肢と合わせて「今使っている機種」を含めることで機種選びが失敗しにくくなるのかなと思います。何よりスペックだけでは分からない部分もあり、だからこそ個人的には「コスパ」という安易な言葉で機種選びをするのはおすすめ出来ないという感じです。
評価のベースはバラバラ。
少なくとも自分は比較レビューを作成する際に、出来れば「同価格帯」の機種もしくは「ラインナップにおける立ち位置」をベースにして比較するようにしています。例えばXperia 5ⅤはフラッグシップですがXperiaのラインナップの中ではレギュラーフラッグシップモデルなので、他社でいう「Pro」モデルなどとは比較せず、無印と比較するようにしています。
ただ実際にユーザーが機種を選ぶ際は、そこまで明確な区分していることはないと思います。単純に欲しいと思える機種を候補に挙げた上で最終的に決める感じの流れだと思います。
そして新しい機種に買い替えた際の評価がユーザーによって異なるのも当たり前だと思います。そもそも前提として「スマホに求めること」が違う上に「好み」も違います。
そのため同じ機種を購入したユーザー同士であっても気に入っている部分や不満に感じる部分に違いがあると思います。そして新しい機種を買った時の評価は結局「今まで使ってきた機種」がベースになります。
評価が分かれやすい部分。
Pixelの時に比較言われたことの一つとして「Pixelに買いかえたら電池持ちが良くない」との話。そもそもPixel 10シリーズで見ても電池持ちが決して良いとは言えないのも事実です。
ただ頂いたコメントをみると、今までミドルレンジモデルを使っていて、Pixelを安く買えるからPixelにしたとのパターンが多いです。もちろん全ての機種が当てはまるわけではないですがミドルレンジモデル向けのSoCはパフォーマンスが高くないからこそ消費電力も少ないです。
つまり電池持ちや発熱などの部分が安定しやすい傾向にあります。一方でPixelが搭載しているGoogle Tensorはフラッグシップ向けとなっており、ミドルレンジモデル向けと比較すればパフォーマンスが高い分消費電力も増えやすいです。
つまり電池持ちが悪く発熱しやすいと感じる可能性もあります。何より新しい機種を選ぶ時に複数の買い替え候補を挙げるユーザーは多いですが、今使っている機種からの視点が抜けている人が多いにように感じます。
なので「今使っている機種」ともしっかり比較した上で機種選びを進めると満足度が高くなりやすいのかなと思います。
