今年の5月にSamsungは薄型特化機種である「Galaxy S25 Edge」を一部市場で発売。少なくとも2023年頃から企画されていた製品とも言われており、Appleの「iPhone Air」の噂に合わせて薄型機種を開発したわけではないと言われています。
一方でiPhone Airほどの注目度を集めることは出来なかった印象を受けます。またiPhone Airが大きく流れを変えた部分としてはeSIM専用モデルで、中国においてもeSIMで対応したのはある意味快挙なのかなと思います。
少なくとも同じ薄型特化機種ですが、AppleとSamsungでは見え方が変わってきます。
売れてはいない。

情報が錯綜していますが、Samsungは「Galaxy S26 Edge」の開発をキャンセルしたとも言われています。その理由としてはGalaxy S25 Edgeが販売不調であることに加え、iPhone Airに関してもあまり芳しくない状況だと言われているからです。
ただより強化した別のコードネームを採用した薄型特化機種が「Galaxy S26 Edge」の名称を採用して、来年の下半期に登場するとの予測もあり、現時点での情報では結局後継機種が出るのか出ないのかよく分からないです。
何より「iPhone Air」が売れていないという事実が他社へ与えた影響は大きく、中華系も来年上半期を目標に薄型特化機種を出すと予測されていましが、そのほとんどは結局キャンセルされたと言われています。
販売台数に差。

一方で「売れていない」と言ってもAppleとSamsungでは程度の差があるとも言われています。ちなみにアナリストの推計からもGalaxy S25 Edgeは発売3ヵ月で150万台近く売れたと言われています。
ただ発売してから1ヶ月程度で減産を開始したと言われており、販売台数はそこまで伸びていない可能性があります。一方でiPhone Airに関しては現時点で具体的な情報はなく「減産」したとか2026年に後継機種が出ないとかの情報ばかりが目立っている感じです。
ただアナリストによると当初の目標である1800万台には届かない可能性があることからも生産量を調整しているとの話もあります。仮定に仮定を重ねた話になりますが、iPhone Airが目標に届かず1500万台しか売れず「売れていない」との評価になったとしてもGalaxy S25 Edgeの10倍近くの売れ行きになる可能性があります。

長らくSamsungはシェア1位を獲得してきましたが、その構成比のほとんどはエントリーモデルで次にミドルレンジモデルです。一方でAppleに関してはほぼハイエンドモデルなので、ハイエンドモデルでの売り上げを比較した際に、「売れていない」の程度にかなりの違いがあります。
ちなみにハイエンドモデルの中でSamsungにとって最も売れる「Galaxy S Ultra」はここ数年1500万台程度と言われています。つまりSamsungにとっての「売れている」とAppleにとっての「売れていない」はハイエンドモデルで括ればほぼ一緒くらいになる感じです。
ブランドと方向性の違い。

スペックで見れば、デュアルレンズカメラに、より容量の多いバッテリーにステレオスピーカーの搭載とGalaxy S25 Edgeの方がと優れていることに違いはないです。ただPhone Arenaによるとこの見え方の違いが売れ行きの違いに影響を及ぼした可能性があるとしています。
結局スペックで優れているかどうか判断するのは「オタク」です。Androidメーカーの中でもSamsungはファッションを意識していることに違いはないですが、ファッション面で見ればAppleには及ばないと思います。
また同サイトによれば、仮にスリムでスタイリッシュなアクセサリーを提供するためにiPhone Airを開発しているのであれば、オタクと比較すればリーチする層はより拡大すると思います。
そして「ファッション」としての付加価値を高めている場合は、スペックが見劣りしてもそこまでの問題はないのかなと思います。
Appleが継続するか不明。

事前情報通りであればAppleは2027年にiPhone Air 2を正式発表すると予測されています。ナンバリングを採用していないことからも今後も不定期に出す流れになるのか、それとも計画を変更して途中で中止になるのかも不明です。
ただAppleの売れていないとAndroidメーカーの売れていないでは単純な比較を出来ないことは明白なのかなと思います。これでAppleのみが今後も薄型特化機種を継続する流れになれば、今度この分野はAppleの独壇場になるのかもしれません。