Xperia 1シリーズまで自社製造をやめたことを考えるとSonyはXperiaのコストカットを最優先している印象を受けます。一方で2024年に関してXperia 1Ⅵの売れ行きが良かったことからも利益率が改善していることを明らかにしており、2025年モデルはどのような業績になるのか気になるところ。
何よりモバイル部門が継続している理由としては「スマホをしっかり売る」ことではないことからもコストカット優先になっても仕方ないのかもしれません。一方で今はあまり言われなくなりましたが、「純正アプリ」の廃止もXperia 1IIの頃に話題になりました。
ではなぜSonyは純正アプリを縮小する傾向にあるのか。
切実なコストの問題。

Sonyの純正アプリの中でも特に廃止されて話題になったのが「アルバム」と「キーボード」アプリなのかなと思います。少なくとも継続して使いたかったユーザーは最適化されていないですが「apk」経由でインストールしていた感じになります。
Sonyが直接言及したわけではないので推測に過ぎませんが廃止された理由の一つとしてはコストカットのなのかなと思います。新機能を追加するかは別としてもAndroidのバージョンアップに合わせて最適化する必要があります。
また純正アプリが多ければ多いほど単純にアプリのメンテナンスにもコストがかかります。ちなみにPhoto Pro/Video Pro/Cinema Pro/Music Proなど一部純正アプリが廃止された後に追加された純正アプリもあります。
ただPhoto Pro/Video Pro/Cinema Proに関してはXperia 1Ⅵでアスペクト比を変更した際にアプリの最適化のためのコストが見合わないことからも一つに統合したとも言われています。
そもそも専用アプリの評判が良くなかっただけの可能性もありますが、一部で言われていることは単純に継続できるだけの余裕がなかったとも言われています。
Google純正がトレンドに。

一方でヨーロッパにおけるデジタル市場法からも、「統一性」や「互換性」を重視されている傾向が強いです。このことからもAOSP標準化が一つのトレンドになっているとの指摘もあります。
つまりGoogle純正アプリで使える物は使っておいた方が今後ヨーロッパで販売される上で規制の対象になりにくいとも言えるのかもしれません。もちろんメーカーによって温度差がありますが、Google PhotoやGboardを標準搭載しているメーカーも地味にいる印象です。
純正アプリ廃止のメリット。

一方で純正アプリを廃止してGoogle純正アプリを採用するメリットの一つとしては「安定性」です。時代が違うため何ともですが例えばSonyのキーボードアプリよりもGboardの方が文字変換予測精度が高いとも言われています。
またGoogle Photoの方が写真や動画の検索機能やバックアップ機能が便利とも言われています。少なくともSonyからすればGoogleのアプリを採用するだけでこの恩恵を受けることが出来るのでコストカット面の効果も大きいと思われます。
ちなみにXperiaは編集マジックや消しゴムマジックを使うことができますが、これはGoogle Photoを標準搭載しているからだと思います。仮に純正アルバムアプリを継続していたらSony独自でAI機能を開発しないと類似機能を実装することすら出来ない感じ。
もちろんGoogle Photoに依存しているからこそ、Sony独自の機能を実装しにくいというデメリットもあると思います。
アップデートの改善。

そして2つ目のメリットとしてアップデートの迅速化です。独自アプリを出来るだけ減らしつつAOSP化していくことでGoogleがAndroidの新しいバージョンを公開した際の最適化の手間が減ります。
その結果コストカットにもつながる上にアップデート自体の配信時期を前倒しすることも可能になると思います。またSonyはここ数年でアップデートサポート期間を拡張しており、Xperia 1ⅦやXperia 10Ⅶは最大6年に対応しています。
Sonyとしては純正アプリを廃止傾向にあるのはアップデートサポート期間拡張を優先している結果でもあるのかもしれません。多くのユーザーは純正アプリが豊富だけどサポート期間が短いよりは、純正アプリが少ないけどサポート期間が長い機種の方を好む傾向にあると思います。
何より今後純正アプリが増えることがあればAIを絡めてくる場合なのかなと思います。