上位モデルと真逆。なぜPixelのaシリーズは国内で圧倒的に売れるのか

実際にどの程度売れているのかは不明ですが、Google Pixel 10シリーズの評判はめちゃくちゃ悪いです。一方で海外の市場調査結果から、Google Pixel 9aの発売以降は不明ですが、国内でPixel 8aは最も売れているAndroidで最低でも半年は継続している状況です。

では廉価版とフラッグシップモデルでなぜここまでの差があるのか。

コスパだけで選ぶユーザーは限定的。

そもそも「スマホ」を安く購入したのであれば直販版を購入した方がいいです。ただ市場調査の結果をみると「キャリアモデル」のシェアが9割以上となっており、安いという理由だけで購入するユーザーは限定的と判断することが出来ます。

もちろん直販版の存在を把握しておらず、スマホ=キャリアショップで購入するものだと思っている人も一定数はいると思います。ただ多くのユーザーは多少割高だとしてもキャリアに安心/安全を求めている可能性が高いのかなと思います。

キャリアモデルの方が売れる理由
一括価格で安いことより実質価格で安いことの方を好むユーザーが多い
何かあった時に実店舗で気軽に相談することが出来る
保証プランが分かりやすい

直販版と比較してキャリアモデルの方が高いのは昔からの話です。ただキャリアモデルに関しては「サポート」や「保証」を含めた安心・安全があることから好むユーザーが多いのかなと思います。

ブランド価値を重視する傾向。

少なくとも国内市場は「ブランド志向」が強いとも言われています。もちろん周囲の環境ということもあると思いますが、高価格化してもiPhoneが圧倒的に売れ続けており、さらに中古でもいいからiPhoneが欲しいというニーズも強いです。

以前iPhone=高級ブランドとイメージが強かったのかもしれませんが、今はiPhone=安心に変わったと考えることも出来るのかなと思います。一方でAndroidメーカーは多数存在しており、物好きな人ではない限りメーカーごとのブランドイメージを把握していないと思います。

ただPixelに関して、「Pixel」は知らなくても「Google」を知っている人は多いです。そのため「Googleが作ったスマホ」というブランドイメージでAndroidの中でも安心感を得られやすい可能性はあるのかなと思います。

スペックだけでは買わない。

何より中華スマホは「コスパがいい」と言われますが、国内市場でみると多くののユーザーにささっているかと言われればそんなことはないと思います。少なくともスペックと価格に拘っているユーザーには最高の選択肢だと思いますが、実際に多くのユーザーはそこまで拘っていないと考えることが出来ます。

何より「スペック」の良し悪しで売れ行きが決まるのであればグローバル市場におけるシェアでSamsungやAppleが上位を獲得することはないです。それこそXiaomiやvivoにOppoが上位を独占してもおかしくないです。

少なくとも中華メーカーが台頭するようになって10年近く経過しましたが、この流れが変わらないことを考えると、多くのユーザーは「スペック」だけでは買わないと判断することが出来ます。

求めていることはもっとシンプル。

フラッグシップになるとまた状況が変わってくると思いますが、中価格帯の機種に求められることは割とシンプルです。単純に持ちやすいかどうか、電池持ちがいいかどうか、そしてカメラは綺麗に撮れるかどうかなど。

その中でPixelのaシリーズはスペックで見劣りしてもシンプルに分かりやすい上に、「Googleが作ったスマホ」というブランドがある。さらにGoogleは販売補助金を大量にだしている可能性がありますが、キャリアでの「実質価格」もかなり安いです。

だからこそ興味を持つユーザーが多く、売上拡大に繋がっているのかなと思います。少なくとも国内においてGoogleが見切りをつけない限り上手い立ち位置になったと思っており、今後も安泰だと思っています。

発展途上国だと「安い」というだけでも売れるのかもしれませんが、国内市場は「ハイエンドモデル」もよく売れる市場で、価格以外の部分もしっかり求められるからこそ、Pixelのaシリーズなど市場にハマると絶大的な強さを見せるのかなと思います。

逆に「コスパ」という枠組みからはずれない限り中華系の機種が国内でシェアを拡大するには苦戦する可能性が高いのかなと思います。