今や一部Androidの機種は「最大7年のアップデートサポート」に対応しています。ただメーカーとしても最大7年も端末がメンテナンスなしで持つとは考えていない可能性が高いです。
だからこそ対象の機種の修理用コンポーネントの提供期間を最大7年に拡張したりしています。またスマホを長く使う上で重要になってくる部分の一つとして「ストレージ」で、Googleでみれば「ストレージ」の寿命を計測できるシステムを開発中との話もあります。
一方でやはり多くのユーザーが気にする部分としては「バッテリの劣化」かなと思います。
Pixelのバッテリーヘルスケア機能。

Google Pixel 9aで初めて標準搭載されて「バッテリーヘルスケア」機能ですが、一定の充電サイクルまでは初期容量の80%以上を維持するための機能で、例えばPixel 9aでみれば充電サイクルが200回を超えたタイミングから充電容量の制限を開始します。
その理由の一つとして「フル充電」自体もバッテリーにとっては負荷がかかり劣化を早める可能性があるから。なので「アダプティブ充電」と組み合わせて使うことでより長く快適に使えるようになっています。
ただ「充電容量の制限」という言葉が一人歩きしている印象を受けます。もちろんユーザーによって充電容量が制限されることで違いを実感する可能性があると思います。
充電容量を制限するとはいえバッテリーの劣化に合わせて徐々に制限されていくので多くのユーザーにとっては実感できるようなレベルではないのかなと思います。
世代ごとのバッテリー品質。

そもそも注意すべき部分として「充電回数」ではなく「充電サイクル」を起点にしていることです。その上でまず世代別の基準を確認すると以下のようになります。
| 充電サイクル | 対象機種 |
| 約800回 | Pixel 3シリーズからPixel 8aを除いたPixel 8シリーズまで |
| 約1000回 | Pixel 8a以降 |
少なくとも世代によってバッテリーの劣化に違いがあります。またPixel 9aにPixel 10シリーズは「バッテリーヘルスケア」が標準搭載されており、アップデートで対応した一部機種のようにオプションでオフにすることも出来ないです。
充電サイクルの考え方。

そしてバッテリーヘルスケアにおいてキーとなる「充電サイクル」ですが充電回数ではありません。
| カウント | |
| 電池残量0〜100%まで充電した場合 | 1 |
| 電池残量50%~100%まで充電した場合 | 0.5 |
すごくざっくりいえばフル充電を1回すればカウントが「1」となっており、Pixel 9aのバッテリーヘルスケアは充電サイクルが200回から開始するので、200回フル充電したら容量の制限がゆっくりと開始することになります。
| 1日1回の充電と仮定 | バッテリーヘルスケアが機能するまでの日数 |
| 寝る前に電池残量が0%になってしまう場合 | 200日後 |
| 寝る前の電池残量が50%の場合 | 400日後 |
充電回数ではなく「充電サイクル」だからこそユーザーの使い方によってバッテリーヘルスケアが開始するまでも大きな差が発生する可能性もあります。
理論的には7年近くいく可能性も。
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ちなみにバッテリーのサイクル回数は設定/デバイス情報/バッテリー情報から確認することができます。上記の画像からも「サイクル回数」は14であることを確認することが出来ます。
少なくともPixel 8a以降の機種であれば200回を超えてからバッテリーヘルスケアが開始して1000回を超えたところで終了します。そしてGoogleとしては1000回の充電サイクルで80%以上を維持できるようにしているとはいえ、バッテリーの交換の目安の一つだとしています。
| 1日1回の充電と仮定 | 1000回に到達するまでの日数 |
| 寝る前に電池残量が0%になってしまう場合 | 1000日後(約2年7ヶ月) |
| 寝る前の電池残量が50%の場合 | 2000日後(約5年4ヶ月) |
若年層やハードユーザーはスマホに触る頻度も高いことことからも厳しいと思いますが、自分の親の世代でみると電池持ちがそこまで良くない機種であっても2〜3日に1回の充電というイメージで、機種によっては充電頻度がもっと低いことになります。
なのでライトユーザーこそ「バッテリーヘルスケア」の恩恵を受ける可能性があり、全体で見れば限定的だと思いますがアップデートサポート期間と同じく7年間バッテリーを交換なしで使える人も出てくる可能性もあります。
バッテリーを長持ちさせる方法。

最後に少しでもバッテリーの劣化を防ぐ方法として以下のようになります。
| バッテリーの劣化を防ぐ方法 |
| アダプティブ充電を利用すること |
| 25度前後の環境かつ直射日光など外部の熱源にさらされない状態で充電すること |
| 不必要な機能はオフにしつつ不必要なアプリを削除して日常的に消費電力を抑制すること |
| 35度を超えるような環境に6時間以上放置しないこと |
バッテリーを長持ちさせるために制限だらけにすれば本末転倒だと思うのでストレスなく出来る範囲で十分だと思います。何より「バッテリーヘルスケア」について勘違いしている人が見られたので今回は改めてまとめてみました。