以前感じた感動はもはやない。それでもPixelがまだまだ好きな理由

自分が初めて購入したGoogle Pixelは「Google Pixel 4 XL」で、購入した理由としてその当時ブラックフライデーが開催されていたこと。そして2019年の年末に向けてYouTubeの準備をしていたので、レビュー用に何か新しい端末が欲しかったからです。

なのでレビュー用に購入しただけで正直期待していませんでしたが実際に使ってみるとやばかった。もちろん不満がなかったわけではありませんが、特に「カメラ」はめっちゃ使いやすく一気に虜になりました。

ただここ数年のPixelを見るとPixel 4 XLの時に感じた「感動」はなくなってきています。

進化したことで逆に不満に感じていること。

Snapdragonを搭載していた時代のPixelは良くも悪くも豆粒センサーを搭載していました。そのため大型センサー特有の癖もなく、ポートレートモードで自分が好きな距離感で撮れていた印象を受けます。

一方でPixel 6シリーズでGN1を搭載してから状況が変わった印象を受けます。

Pixel 10シリーズでポートレートモードの最短撮影距離が1倍に戻ったのは嬉しいのですが、前モデルと比較すると最短撮影距離が長くなったような印象を受けます。その結果以前より被写体に寄れなくなった印象で取り回しが悪化したのかなと思っています。

もちろんカメラの進化に合わせて自分自身も勉強する必要がありますが、以前感動したほどの取り回しの良さは今のPixelにはあまり感じられず、逆に中途半端に癖があるのであればしっかりとカメラセンサーを強化してほしいように感じます。

動体撮影のメリットが薄れてきた。

そしてPixelのカメラが好きだった理由の一つとして「動体撮影」です。通常モードにおける動体撮影は「Xperia」が圧倒的な存在だと思っています。最近中華メーカーが速射にも力を入れていますが、一部Xperiaが対応している秒30コマの撮影はちょっと異常です。

一方でPixelの良さとしてはポートレートモードでも動体撮影が出来たことです。逆にXperiaはボケモードでの動体撮影は全然ダメです。もちろん必ず撮影に成功するという感じではありませんでしたが今まで使ってきたスマホの中でもPixelの成功率は高く走り回っている娘をポートレートモードで撮影しても上手く撮れることが多かったです。

ただここ数年で状況が変わってきており、vivoのフラッグシップモデルは強力な補正によってポートレートモードでの動体撮影がある程度いける。そして最近でみればOppo Find X9 Proでも動体撮影がかなり改善しているのでPixelに拘る必要がなくなってきた感じです。

もちろん色の好みなどもありますがPixelと比較すると中華系の方が汎用性が高いです。

それでもPixelが好きな理由。

AppleがiOS26で「リキッドグラス」を採用したこともあり、中華メーカーは独自UIでリキッドグラスに似たUXを採用しています。リキッドグラスが好きなユーザーからすれば堪らないですが自分はそこまで好きではないのでむしろマイナスです。

一方で9月のFeature DropにおいてGoogle PixelはMaterial 3 Expressiveを実装しており、例えばアプリのアイコン全てをモノクロに変更できないなどまだまだ不完全ですが、個人的にはめっちゃ好きなデザインです。

正直ホーム画面におけるアプリの配置は慣れているままの方がいいと思っていたので数年変えていませんでしたが、「Material 3 Expressive」をみてから久しぶりにアプリ配置を見直そうと思ったくらい気に入っているデザインです。

もちろんアプリごとのUIもUXもより洗練された印象で、今までのUXが古臭く感じてしまうくらいです。

意外と充実しているエコシステム。

もちろんAppleのエコシステムには遠く及ばない感じで、何よりGoogleの場合はPixelブランドでパソコンもなければタブレットも最新世代が出ていないと「ハード面」でみても弱いです。

ただ意外と重宝している機能もあります。

個人的に特に重宝している機能が上記の2つで、Pixel Watchと合わせて使うことでカメラの遠隔シャッターなど意外と便利に感じる機能が多いです。またAndroid全体で使える「クロスデバイス」機能も地味に便利に感じています。

来年登場するPixel 11シリーズではどうなるのか不明ですが、個人的にはかなり期待しており、とりあえず今はPixel 10 Pro Foldを中心にPixel 10シリーズをしっかり楽しみたいと思います。