Xperiaはまだマシ?アップデートはなぜ一括でまとめて出来ないのか

ようやくSonyは新型Xperiaを正式発表した際にアップデートサポート期間も明らかにするようになりました。以前はそれこそ取材をしないと分からない感じでしたが、今や公式サイトでも記載されているので非常にわかりやすいです。

一方でセキュリティアップデートに関してXperiaは大体「90日」に1回の頻度と言われています。ちなみにGoogleは四半期に一度はセキュリティパッチを更新すべきだとしていることからもGoogleが規定した最低ラインよりは全然アップデートの頻度が高いとも言えます。

アップデートの内容に関してはメーカーの特色がありますが、一方でiOSと比較してAndroidはその仕様上からアップデートにおいて面倒なことがあります。

アップデートがたまるとストレス。

ほとんど人は関係ない話になりますが、久しぶりにレビューのために機種の電源を入れるとアップデートがたまっていることがあります。もちろん放置した期間や機種によりますが、1年半近く電源を入れてなかったXperia 5Ⅴでみると最低でも10回以上のアップデートが溜まっていた感じです。

なのでレビューの準備をするとなった時にまずアップデートを進める必要がありますが、これがまたかなりの時間がかかります。常にスマホを見ているわけではないので余計にだと思いますが、インストール/再起動/アップデートの検索を繰り返していく感じで特にインストールに時間がかかることからも半分放置気味とはいえ気が遠くなります。

ではなぜAndroidはまとめてアップデートを出来ないのか。

まとめてアップデート出来ない理由。

自分はこの手の知識がないため実際に違っていたら申し訳ないです。その上でAndroidの場合は「積み重ね型」のアップデート方式を採用していることが原因だとしています。

つまり新しいアップデートは前のバージョンの差分を更新する形となっていることからも、例えばAndroid12からAndroid14へアップデートをしたくてもAndroid14はAndroid13の内容に対しての差分をアップデートする形になるので、Android13がないとシステム的に出来ないということになるみたいです。

ちなみにセキュリティパッチに関しても同様で、途中のバージョンを飛ばしてしまうと整合性がとれなくなる可能性があるとの話です。このことからもアップデートがたまってしまった場合は1個ずつ順番にやっていくしかないことになります。

メーカーが多いのも原因。

例えばGoogleでみればAndroidにSoCと自社で開発していることからもアップデートをより効率化できる可能性があります。とはいえAndroid全体で見た時にメーカーやその機種によってSoC含めたハードが異なることからも、Googleが一括で管理できるようなAndroidのアップデートシステムを構築するのは難しいとも言われています。

またSamsungでみればOneUIにOppoでみればColorOSなど独自UIを採用しているメーカーも多いからこそ余計に複雑化しているとの話です。ちなみにiOSに関しては一括で新しいOSイメージを適用できる仕組みがあるとしており、これはiOSを採用しているメーカーがAppleだけだから出来ると判断することが出来ます。

販路の弊害。

そしてもう一つはキャリアの弊害もあるとの指摘です。今はほとんどなくなりましたが数年前までのキャリアモデルはキャリアロゴが当たり前かつ、キャリアアプリのプリインストールにキャリア独自のカスタマイズが採用されており、余計にGoogleが一括管理しにくい状況となっていました。

ちなみに本当なのか不明ですが、そもそもキャリア独自のカスタマイズをほとんど許していないこともありますが、Pixelに関してはキャリアモデル含めてGoogleがアップデートを一括管理しているとの話です。

キャリアモデルに直販版に市場など関係なく全世界で同時にアップデートが配信されるPielやiPhoneはメーカー側がアップデートを管理しているとイメージするのがわかりやすいと思います。

繰り返しになりますがほとんどのユーザーは関係ない話だと思います。また技術的制約からも改善にあまり期待することは出来ないです。ただiOSはアップデートがたまってもすぐに最新の状態にできることを考えるとちょっと羨ましいと思っちゃいます。

良くも悪くもXperiaはアップデートの頻度が低いからこそまだマシな方なのかもしれません。何より自分のようにホールドしていてアップデートを溜めすぎる人は限定的だと思いますが、型落ちの機種を買って最初にアップデート地獄になるのはユーザビリティがいいとは言えないのかもしれません。

ただコストをかけてまでそこまでメーカーやGoogleも面倒をみきれないのも実情なのかなと思います。