完成度がまるで違う。Pixel 6からPixel 10への買い替えは絶対おすすめ

スマホ市場が黎明期の時はビルド品質含めて2年くらいが一つの目処でした。一方で今やビルド品質が安定した上でアップデートサポート期間も長期化してきたこともあり、以前と比較してスマホがより長く快適に使えることができるようになりました。

特にAndroidで見ればGoogleとSamsungが最長となる7年のサポート期間に対応しています。一方でユーザーからすればどのタイミングで買い換えるべきなのか分かりやすい目処がなくなったようにも感じます。

ではスマホはどの程度の間隔で買い換えるべきなのか?

ビルド品質の改善。

今回9To5Googleが発売から4年経過したGoogle Pixel 6シリーズからGoogle Pixel 10シリーズへの買い替えはありなのか?という視点でまとめているのでポイントを確認していきたいと思います。

その上で一つ目としてビルド品質の改善で、Google Pixel 6シリーズはGoogle Tensorを初めて搭載した機種というだけではなくデザイン言語が変更された世代でもあります。

そのためか品質があまり優秀ではなかった感じで、例えばPixelとしては初めて画面内指紋センサーを搭載しましたが、光学式であることにセキュリティを重視したチューニングを採用したことからもユーザーからの評判はイマイチでした。

一方で最新世代でみれば超音波式画面内指紋センサーに刷新されたことに加えクラス3に対応した顔認証に対応するなど、本体のロック解除から支払いまでユーザビリティが大幅に改善しています。

発熱と通信。

またGoogle Tensorが初代から抱えていた問題の一つとして「発熱」がありますが、Googleは最適化を優先したチューニングを採用したことで世代を重ねるごとにかなり落ち着いてきた印象を受けます。

一方で発熱の大きな原因になっていた可能性があるのが5GモデムでGoogle Tensorで採用されたExynos5123は正直黒歴史となっています。電力効率も悪ければ通信感度も悪いことからPixel 6シリーズでは通信関連の不具合が多発。

結局アップデートで完全に修正しきれなかった感じですがPixel 10シリーズで統合されているExynos5400ではだいぶ落ち着いた印象を受けます。まだまだ課題がないとは言えませんが、初代の頃と比較すればスマホとしてより安定した使い方が出来るようになると思います。

Pixel 6シリーズの頃がひどかったとも言えますが、Pixel 10シリーズになるとスマホとしての完成度はかなり高くなった印象を受けます。

進化をあまり実感出来ない部分も。

一方で進化を実感しにくい部分もあり一つ目としてはSoCのパフォーマンスです。ベンチマークでみればPixel 6シリーズは80万点弱だったのがPixel 10シリーズでは120万点前後とスコア的に見れば改善しているとはいえ4年という月日を考えるとインパクトのある進化ではありません。

Googleは日常使いにおいて差を実感しにくくなる閾値を設定している可能性があるからこそパフォーマンスを高くすることにあまり積極的ではないです。ただチューニングをより最適化しているので、アプリの応答速度などが改善しています。

なので全体的に滑らかな動作を実現しているとはいえ分かりにくいことに違いはないです。

AIを重要視するかどうか。

一方でGoogleが今最も力を入れている部分としては「AI」だと思います。「AI」と聞かれるとハードルが高そうに感じますが、ざっくり言えば最新機種で実装された新機能に興味があるかどうかということになります。

少なくともネットでの声をみるとAIに否定的な意見が多いので、スマホの新機能にあまり興味を持つ人はいないのかなと思います。とはいえ実際に興味を持つかはユーザー次第で、新しいことをどんどん試せる人ほどスマホがどんどん便利に感じるようになる可能性が高いと思います。

買い替えは全然あり。

もちろんメーカーや機種によって異なりますが、少なくともPixel 6シリーズからPixel 10シリーズの買い替えは全然ありであることを指摘しています。ベンチマークを主軸としてパフォーマンスという部分では大きな違いがないかもしれませんがスマホとしての完成度はかなり高くなっています。

またPixel 6シリーズはビルド品質が低かったからこそ劣化が進むのも早い可能性があり、バッテリーに関してはそろそろ交換する時期になってくるのかもしれません。

もちろんユーザー次第かつ購入方法次第ですが、仮に修理をしないことを前提にしているのであれば3〜4年あたりが一つの目処になるのかもしれません。