2013年頃をピークにSonyのシェアは徐々に減少しており、2019年頃には底をうった印象を受けます。ただそれ以降は以前ほどの勢いがないとはいえ売り上げを維持している印象です。
ただグローバルシェアは1%以下と最近勢いがあるGoogle Pixelと比較すると出荷台数ベースで見れば3分の1以下とも言われています。ただいまだにXperiaには根強いファンが多く、ではなぜここまでXperiaは愛されているのか。
Sony製品との統一性。

まず一つ目としてはSony製品との統一性に魅力を感じるユーザーが多いのではと指摘されています。Sonyが現行シリーズを発表した際に「One Sony」を目標にXperiaの開発を進めることを明らかにしていました。
ただこの当時部分の壁は高く、その壁を乗り越えて開発されたのが「Cinema Pro」となっています。ただそれ以降は部門編成があったことからも以前と比較して他部署とより共同して開発がしやすくなっています。
その結果なのかXperia 1Ⅶでは金を半田付けすることでイヤホンジャックの音質を改善したり、αシリーズで採用されていたカメラ技術をXperiaにAIという形で取り入れたりと、以前と比較してSonyグループで培われた技術がより反映されている印象を受けます。
Xperiaのことはあまり知らなくても、SonyのBRAVIAやαにWALKMANなどは知っている人も多く、Xperia含めてSony製品で揃えて使いたいと思うニーズを満たしている可能性があります。
設計思想を重視するものづくり。

スマホ選びの際に分かりやすい指標としてスペックや価格などがありますが、Xperiaユーザーの一部はスペックよりもSonyの設計思想を重視する人が多い傾向にあるとの指摘もあります。
ベンチマークなど分かりやすい「数字」でアピールできないことからも興味がない人に興味を持ってもらうのは大変だと思いますが、どこに拘ってカメラを強化したとか、スピーカー含めたオーディオを改善するためにどのような拘りを通したとか開発者の熱意を公式YouTubeなどで確認することができます。
またXperia 1Ⅶでみると、ディスプレイにしろオーディオにしろカメラにしろ、「Xperia intelligence」としてAIを組みこんでいますが、AIはあくまでも補助するものであって製品開発の最終段階では必ず人間の手で最終調整を行なっています。
感覚的に満足度が高い。

また実際に使ってみないと良さが伝わらないというデメリットにもなりますが、Xperiaはもちろん機種によりますが感覚的満足度が高いです。その分かりやすい例になるのがスピーカーで、これはスペックでどんなに説明されるよりも実際に聞いた方が早いです。
またほとんどのメーカーがイヤホンジャックを廃止する中で、Sonyは継続するだけではなく進化させており、ワイヤレスに関してはSonyのイヤホン含めて市場トップクラスなのかなと思います。
表示解像度がFHDなのにディスプレイは思っていたより綺麗に見える。自動調節で1400nits程度なのにオールシーンで明るく見える。バッテリー容量が5000mAh程度なのに想定より電池持ちが良いとかスペックでは分からない部分の満足度が意外と高いです。
拘りが強いユーザーこそスペックでその機種の良さを測れないと知っているからこそXperiaは魅力的に映るのかもしれません。
iPhoneではないこと。

少なくとも国内シェアをみると半数近くはAppleとなっており、Xperiaに関してはトップ5位にすら入れない状態になっています。単純に売れてないということもありますが、iPhoneじゃないということで「付加価値」というか価値を感じているユーザーがいるのも事実かなと思います。
自分の周りで見てもiPhoneを惰性で使っているユーザーが地味に多い印象で、だからといってiPhone以外に積極的に買い替えたいとそこまでの積極性もない。一方で積極性がある人はXperiaに限らずAndroidにすでに買い替えている印象を受けます。
少なくとも国内で見ればiPhoneユーザーが多いことからも、iOS向けのアプリが先行したり、最適化されるなどiPhoneユーザーを優先した環境が構築されていることが多い印象を受けます。
またiPhoneユーザーが多いからこそ、AirDropなどApple製品同士の強みも活かしやすい。さらにiPhoneが売れるということはアクセサリーも充実しているので正直iPhoneを使っていた方が不便は少ないかなと思います。
国内メーカーという付加価値。

またXperiaは今や数少ない国内メーカーの生き残りとなっており「国内メーカー」に付加価値を持つ人もいます。ざっくりとまとめるとスペックに安易に訴えることはなく、どちらかといえば職員気質のものづくりという感じで、さらにトレンドにのることもなく自分たちがやりたいものづくりを優先していること。
また自社技術との統一性を重視しているからこそ、SDカードスロットやイヤホンジャックなどレガシー機能も引き続き採用しています。そして実際に使ってみると思っていたよりも良いと、ここに共感を持った人から根強く愛されているのかなと思います。