ゲーム性能は?Pixel 11シリーズの現時点分かっていること

先日にGoogleはGoogle Pixel 10シリーズを正式発表した際に、まもなくPixel 11シリーズのデザインが最終確定することに言及しており、さらに2027年に発表される可能性が高いPixel 12シリーズの開発に着手したことを明らかにしました。

GoogleはPixelにAIをブレイクスルーするために独自SoCとなるGoogle Tensorに切り替えています。またPixel 10シリーズが搭載しているGoogle Tensor G5では初のTSMC製に切り替わっており、今後更なる進化を遂げると思います。

まずはPixel 11シリーズがどうなるのかリーク情報を確認してみたいと思います。

デザインが最終系に。

Googleのデザイン部門のトップがGoogle Pixelの今後のデザインに言及しています。同氏によると今後2~3年周期で新しいデザイン言語に挑戦したいことを明らかにしています。

さらにGoogle Pixel 10シリーズは初めて同じデザイン言語であることにも言及。素人目でみるとカメラを中心にデザインが設計されたPixel 6シリーズからは同じデザイン言語を採用している物だと思っていましたが、幹部の発言通りであれば、現状同じなのはPixel 9シリーズとPixel 10シリーズのみです。

また幹部の発言からもPixel 11シリーズでは同じデザイン言語が採用される可能性があります。仮に同じだとすればデザインはブラッシュアップされ現状採用されているデザイン言語の完成系に近づくのかなと思います。

一方で刷新される場合に関して現時点で情報はありません。ただPixel 10 Pro Foldのデザインがヒントになっている可能性があり、一つの可能性としてスクエア型のカメラデザインを採用する可能性があります。

Google Tensorの進化。

そして賛否両論が最もある部分としてGoogle Tensorなのかなと思います。順当に行けばPixel 11シリーズではGoogle Tensor G6を採用する可能性があります。直近の情報通りであればTSMCの2nmプロセスノードが採用されると言われているので、処理性能に電力効率が改善すると思われます。

またCPUに関してメインコアは2世代続いたCortex-X4からCortex-X930を採用すると言われており、大型コアから超大型コアに進化する感じです。超大型コアを複数搭載しているDimensity9500などには及ばないと思いますが、プロセスノードの進化とコアの強化でパフォーマンスは大幅に向上する可能性があります。

Tensor G3 Tensor G4 Tensor G5 Tensor G6
Big cluster
1x Arm Cortex-X3
1x Arm Cortex-X4
1x Arm Cortex-X4
1x Arm Cortex-X930
Mid cluster
4x Arm Cortex-A715
3x Arm Cortex-A720
5x Arm Cortex-A725
6x Arm Cortex-X730
Little cluster
4x Arm Cortex-A510
4x Arm Cortex-A520
2x Arm Cortex-A520

さらにもう一つの特徴として高効率コアが廃止になり、ミドルコアにCortex-X730を6つと合計で7コア構成と異質です。また何かと話題となっているGPUですが直近の情報をみる限りではARMに戻ることはなさそうです。

Tensor G4
キャンセルされたG4
Tensor G5
Tensor G6
GPU
Arm Mali-G715 (7 cores)
IMG CXT (3 cores)
IMG DXT (2 cores)
IMG CXT (3 cores)
Frequency
900 MHz
?
1100 MHz
1100 MHz
Ray tracing
Not supported
Not supported
Supported
Not supported
GPU Virtualization
Not supported
Not supported
Supported
Not supported
Die area
14.7 mm^2 (4LPE)
14.82 mm^2 (N3E)
16.6 mm^2 (N3E)
14.1 mm^2 (N3P)

まだ詳細は分からないですが、コストカットのためにレイトレーシングやGPUの仮想化はカットされると言われています。GoogleとしてはGoogle Tensor G6のコストをカットするためにダイ面積を小さくしたい。

そのためにGoogle Tensor G5で実装化されていないレイトレーシングなどはカットされてもおかしくないです。少なくともパフォーマンスは向上してもゲームパフォーマンスは現行モデル対比でそこまで改善しないと思います。

一方でTPUの強化をしてくると思うのでGoogle AIの強化やカメラソフトの強化に期待できると思います。

eSIM専用モデルになるかも。

また一つの可能性としてiPhone 17シリーズと同じくeSIM専用モデルの販売地域を拡大する可能性があります。GoogleはPixel 10シリーズで初めてeSIM専用モデルをアメリカ限定で発売しました。

一方で良くも悪くもAppleはiPhone 17シリーズでeSIM専用モデルの販売地域を拡大しました。このことからもAppleが先に土壌を作ってくれていることになるので、Googleも同様の動きを見せる可能性があります。

現状ではPixel 11シリーズでシリコンカーボンバッテリーを搭載するのか不明です。ただ現に電池持ちがネックとなっている以上バッテリー容量を増やすために内部スペースを最適化したいはず。

そうなった時にPixel 11シリーズでeSIM専用モデルを用意してもおかしくないのかもしれません。まだまだ現時点で分からないことが多いですが、おそらく例年通りであれば来年の3月頃にほぼ確定的なデザインが判明すると思います。